爆問、映画「武士の家計簿」原作者を訪問!江戸時代のTwitterを探る「ニッポンの教養」予告動画-NHK

2010年12月14日14時15分社会
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12月14日(火)NHK総合で放送の「爆笑問題のニッポンの教養」は、映画「武士の家計簿」の原作者の磯田道史さんを訪問して、江戸時代の「つぶやき」を研究する。番組サイトには、予告動画が公開されている。

「爆笑問題のニッポンの教養」は、お笑いコンビの爆笑問題が、最前線の学者とトークバトルを繰り広げる番組。本日放送するのは、茨城大学准教授の磯田道史さん。堺雅人主演映画「武士の家計簿」の原作を執筆した人物である。

磯田さんは、日本史学の中の、家計簿やちょっとしたメモ書き、私信など、見過ごされがちな史料から人々の「つぶやき」を聴き、知られざる歴史の実像をあぶり出す名人。幕末の下級武士がつけていた家計簿を詳細に分析し、侍はどのくらいの給料をもらい、何にお金を使い、どんなものを食べていたのか、そのリアルな生活実態をはじめて明らかにしたのが映画「武士の家計簿」である。侍は出世するほど借金がかさみ、ローン地獄に陥っていたこと、1ヶ月の間に家財道具や着物などあらゆるものを売り払って1千万円あまりのお金を作り、借金の返済に充てていたことまで分かったのだ。
磯田さんの着眼点の面白さは、参考にする資料が、ほんの走り書きや思いつきを書き留めたメモというところ。今で言うところの「Twitter」のようなものを研究したところに、現代に通じる面白さが見受けられる。
そんな稀代の古文書ハンター磯田さんが現在、研究をすすめているのは「忍者」!忍者に関しては正規の資料は少なく映画や漫画で描かれているのはほとんどが作者たちの並外れた想像力から生み出されている。もっとも、記録を残さないからこそ忍者なのだが…。
しかし、磯田さんは、「記録がないから研究しないというのは歴史学者の敗北だ」と、次々に貴重な資料を発掘し、毒殺に使う薬の製造法から、意外な引退の理由、出陣の際けっこう派手な衣装を着ていたことまで、これまでの常識を覆す驚きの実態を明らかにしつつあるのだ。
そのほかにも、歴史の極秘情報など、歴史トリビアが満載で“古(いにしえ)”をたっぷり楽しめる。古文書に残されたTwitterに浮かび上がってきた「日本人の原型」とは、一体どういうもなのか?爆笑問題が鋭く斬り込む。

「爆笑問題のニッポンの教養-江戸時代のTwitter」は、14日火曜日夜10時55分からNHK総合テレビで放送、再放送は20日(月)午後4時5分、BS2では21日(火)午後4時から。NHKオンデマンドは15日(水)から配信予定。

NHK「爆笑問題のニッポンの教養」