第2部完結、親友・広瀬を待ち受ける運命は…、「坂の上の雲」第9回予告配信―NHK
第2部いよいよ完結、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第9回「広瀬、死す」の予告動画がドラマ公式サイトに配信されている。合わせて、今エピソード真の主役というべき広瀬武夫役・藤本隆宏のメッセージ動画も公開されている。
■あらすじ
明治37年(1904年)2月、連合艦隊司令長官・東郷平八郎(渡哲也)あてに命令が下り、艦隊は佐世保港から出撃する。秋山真之(本木雅弘)は旗艦・三笠に乗艦し、参謀長・島村速雄(舘ひろし)と共に作戦立案の任に就いた。
艦隊出撃と同時に日本はロシアとの断交を通告するが、国力に勝るロシア極東軍の司令長官・アレクセーエフは日本の攻撃はないと安心しきっていた。しかしその夜、日本軍は旅順港に奇襲攻撃を敢行。これを聞いたロシア皇帝ニコライ二世はようやく宣戦を布告する。
一方、騎兵第一旅団の旅団長となっていた秋山好古(阿部寛)は、来るべき上陸戦に備え、千葉・習志野で準備を整えていた。
最初の奇襲攻撃はあまり効果がなく、バルチック艦隊の襲来が懸念される中、真之らは旅順港の早期攻略を迫られていた。参謀・有馬良橘(加藤雅也)は旅順艦隊を湾内に封じ込める閉塞作戦を主張する。真之は陸上砲台の火力を懸念して反対するが、東郷は有馬の意見を受け入れる。そして有馬は作戦の指揮を広瀬武夫(藤本隆宏)に委ねる。
広瀬は長年の留学生活で愛着のあるロシアとの戦闘を前に、乗船艦にロシア語のメッセージを書いた大段幕を掲げる。閉塞用に沈めたその船のメッセージは、広瀬の留学時代の親友・ボリスの目にするところとなる。
一度目の閉塞作戦は結局失敗に終わり、二度目の作戦の命が広瀬に下る。広瀬はロシアにいる恋人・アリアズナに宛てた手紙を真之に託し、作戦海域へと向かう。
広瀬を取り巻く、真之、ボリス、アリアズナ、立場を超え国境をも超えたそれぞれの友情・愛情を、運命が過酷にも弄ぶストーリーは涙なくして語れない。史実では後に“軍神”と讃えられることになる広瀬武夫だが、間違えなく一人の人間として戦地に赴いたキャラクター描写がドラマからははっきりと現れている。
一方、映像面での見どころはVFXを駆使した夜の海戦シーンだ。世界で唯一という実物大の船でのシーンが撮れる巨大プールがあるマルタ共和国のスタジオでの撮影だが、閉塞隊の船が集中砲火を浴び巨大な水柱が上がる様子は映画をも上回る迫力が味わえる。その周辺に細かいCG処理が加えられ、リアルな戦闘シーンが再現されている。莫大な予算のもとで製作されているドラマの“極み”を感じさせる、第2部の締めに相応しいシーンといえるだろう。
なお、12月19日放送の第8回「日露開戦」はNHKオンデマンドの見逃し番組サービスに配信されている。視聴料金は210円。
スペシャルドラマ「坂の上の雲」予告
広瀬武夫役・藤本隆宏メッセージ動画
スペシャルドラマ 坂の上の雲 第8回 「日露開戦」 NHKオンデマンド
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