トヨタ、「ヴィッツ」をフルモデルチェンジして発売、動画で紹介

2010年12月22日14時10分商品・CM
3代目「ヴィッツ」

トヨタ自動車は、「ヴィッツ」(106万円~179万円)をフルモデルチェンジして12月22日から発売した。
同車は、1999年の初代発売以来、欧州をはじめ世界70か国以上で販売して累計販売台数350万台を突破、国内でも累計販売が140万台を超す同社の基幹モデル。
3代目となる新型では、コンパクトカーに対する多様なニーズをとらえるべく、「コンパクトカーのあるべき姿」を再定義し開発した。
エクステリアは、「Agility(軽快さ)」&「上質感」をデザインコンセプトにスタイルを一新。キビキビと小気味よい走りを感じさせるダイナミズムと優雅さ・存在感を際立たせ、コンパクトカーとしての上質さを表現。風の流れを意識したデザインなどによりCD値0.285の空力性能を実現し、低燃費や高速走行時の走行安定性を実現した。
インテリアは、スポーティさの中にも優しさが感じられる造形を追求、インストルメントパネルから左右のドアトリムまでつながるようにパッドを配しワイド感と上質感を演出した。
パッケージは、3885mmのコンパクトな全長ながら、室内長は35mm拡大し、1915mmのゆとりの空間を実現。最小回転半径も4.5mとした。
前席は、新骨格シートを採用してホールド性を高めるとともに、運転席シート上下アジャスターの調整範囲を60mm(従来型比+15mm)、シートスライドの調整範囲を10mm×24段階(従来型比+8段)とし、最適なドライビングポジションが得られる。
後席は、足元スペースを35mm拡大してゆったりとした居住空間を創出。乗車人数や荷物に応じてフレキシブルなアレンジが可能な6:4分割可倒式を設定した。
ラゲージルームは、奥行きを145mm拡大し、ゆとりの積載能力を確保するとともに、新たに2段階に高さが変えられるアジャスタブルデッキボードを採用。ボードを上段にセットすれば、下部は小物入れとして利用でき、後席シートを倒せばほぼフラットな荷室空間を生み出す。
また、グローブボックス上部に取扱説明書が収まるシークレットボックスを設置して収容力を拡大、助手席はシートに置いた手荷物が落ちないようにガードする買い物アシストシートを採用。買い物袋をかけるフックや傘置きとしても利用できる。
フロントドアガラスには、紫外線を約99%カットするスーパーUVカットガラスを世界で初めて採用し、日焼け防止対策の手袋と同等の効果を発揮する。
フロントワイパーには、払拭効率を高めたウォッシャーノズル一体型のシングルワイパーを採用。車外の明るさに応じて自動的にヘッドランプを点灯・消灯するコンライトも設定した。
また、車庫入れや縦列駐車時の後方視界をサポートするカラーバックモニターと、ステアリングから手を離すことなくオーディオの音量調整や選曲が簡単にできるステアリングスイッチとセットで、HDDシンプルナビゲーションシステムを設定した。
走行性能は、新開発のアイドリングストップ機能を搭載した“SMART STOPパッケージ”を1.3L・2WD車に設定し、クラストップの低燃費26.5km/Lを実現。エンジン再始動時間も、0.35秒とスムーズな発進を実現した。
1.3L車に、Dual VVT-iを採用した1NR-FEエンジンを新搭載。Super CVT-iを組み合わせ、24.0km/L(2WD車)の低燃費と力強い走りを実現。4WD車にも、Super CVT-iを採用し、滑らかな走行フィールと燃費向上を実現した。
この結果、2WD・CVT車で「平成22年度燃費基準+25%」、4WD車で「平成22年度燃費基準+15%」を達成。「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定取得と合わせ、「環境対応車普及促進税制」により、自動車取得税と自動車重量税が2WD・CVT車で75%、4WD車で50%減税される。
走行中の瞬間燃費、平均燃費、航続可能距離などをメーター内のディスプレイに表示するマルチインフォメーションディスプレイや、環境に配慮したアクセル操作で点灯するエコドライブインジケーターランプを設定し、エコ運転をサポートする。
安全面では、全方位コンパティビリティボディ構造を採用し、前面、側面、後面からの衝突に対し優れた衝突安全性能を追求。
また、EBD付ABS&ブレーキアシスト、運転席と助手席にSRSエアバッグを全車標準装備し、乗員の胸部への衝撃を緩和するSRSサイドエアバッグ、乗員の頭部への衝撃を緩和するSRSカーテンシールドエアバッグを全車に設定した。
グレードは、選ぶ楽しさをもたらす個性を強調した4つのグレードを用意。
個性的なグレード「Jewela」を新たに設定し、専用のボディカラーや内装色、専用のめっき加飾で輝きを持たせた内外装飾などで華やかさを表現。ドアミラーとドアハンドルをシルバー加飾でドレスアップできるシルバーデコレーションも用意した。
「F」グレードは、価格や燃費、快適性など幅広いニーズに応える仕様を用意。
「U」グレードは、本革巻きのステアリングホイール&シフトノブ、冬季や冷房中に肩や腰を部分的に温める快適温熱シートを標準装備し、高い質感と快適性を追求。
スポーティグレード「RS」は、バンパーやルーフスポイラーなどフロント・リヤまわりに専用の意匠を採用。
また、専用のスポーツシートやディンプルステッチを施した本革巻きステアリングホイール、操る楽しさを味わえる5速マニュアルトランスミッションやマニュアル感覚のシフト操作を可能にした7速スポーツシーケンシャルシフトマチック&パドルシフトなど、大人のスポーツマインドに応える多彩な装備を採用した。
サイトでは、これらすべてのグレードに関して動画を見ることができ、グレードの違いを実際に動いているクルマで確認することができる。
また、紫外線を約99%カットするスーパーUVカットガラスについても、実際の紫外線照射テストの動画が見られる。

トヨタ自動車「ヴィッツ」概要・グレード・価格
AGC旭硝子「UVベールPremium」