明かされたスロの出自に2人の母は…「鉄の王キム・スロ」第18話あらすじと見どころ-BSフジ
前回、養母のために鬼神干の息子になることを決心したスロだったが、第18では、出生の秘密が明らかになる!今回は、殺害しようとしたスロが自分の生んだ息子だったことに気づく、チョンギョンの驚きとショックが一番の見どころとなっている。物語が大きく転換しようとする第18話では、養母と実母、そしてアヒョとファンオク、瀕死のスロを取り巻く女たちの心の動きに注目しよう。
罠だと知りつつアヒョを助けに行ったスロとトゥクソンは、タレが放った刺客たちに襲われる。ここは満身創痍のスロの死に物狂いのとび蹴り、回し蹴りをお見逃しなく。しかし、多勢に無勢でついに2人は倒れてしまう。いよいよとどめをさされようとした瞬間、スロが我が子だと知ったチョンギョンが駆けつけて救い出す。特にスロの傷は深い。生死の境をさまようスロを、タレが新たな方法でスロの命を狙う。しかし、ここである人物が登場し、スロのピンチを救う。果たしてその人物とは?
第18話の一番の見どころは、ソク・タレ主導だったとはいえ、スロの殺害計画を実行させたチョンギョンの驚きとショックの表情。これまで、わが息子イジンアシの敵とみなしていたスロが、生後すぐに死んだと思っていたわが子だった。クヤ国の王となるべく神託を受けたスロがわが息子だったのだ。最大の見せ場ではあるものの、あまりのチョンギョンの変わり身の早さに、あっけに取られたのは筆者だけだろうか?まるで手のひらを返したようにスロにへばりつくチョンギョンには哀れさは感じない。むしろ、夫の敵のテガン(神鬼干)に蹂躙され、我が子と信じるスロを守るため、敵の妻となって耐えている養母スリンが哀れでならない。救われたのは、朦朧とする意識の中で、スロが2人の母に見せた表情だ。一瞬なのでお見逃しなく。
一方、相思相愛のアヒョ、スロを慕うファンオク。この2人の描き方も少々気になる。駆けつけたアヒョの声に、意識を取り戻すスロだが、そのとき彼の瞳に映ったのは、間違いなくアヒョとファンオクの2人だった。これが何を意味するのか、今後のラブラインも気になるところだ。
それにしてもソク・タレとは本当に嫌な奴だ。スロに比べて傷の浅かったトゥクソンが、タレの元に単身殴りこみに行くのだが、コソコソ逃げ惑うソク・タレに、「クソッタレ!」と思わず怒鳴ってしまった筆者だった。朝の韓ドラ「アジュンマが行く」で肝っ玉シングルマザーを愛する役で人気に火が付いたイ・ピルモだが、本作では見事に憎らしい適役ソク・タレを演じている。
もはやクヤ国では生きていくことができないと悟ったタレはどうするのか?彼にとっても大転換となるのが第18話。ここでタレの人生も大転換する。
ところで、スロの枕元でチョンギョンとテガン(神鬼干)が言葉を交わし、テガンがある言葉を訝しがるシーンがある。オリジナル音声で視聴されている方には「ウリ スロ」という言葉が聞き取れるはず。「ウリ(우리)」という言葉は、情の深い韓国の人たちがとてもよく使う“愛着”を現す独特の表現なのだ。「ウリ ナラ(わが国)、ウリ マル(母国語)、ウリ チプ(我が家)、ウリ アドゥル(我が息子)、ウリ アガ(私の赤ん坊)…」とにかく、ありとあらゆるものに「ウリ」が付く。日本語にすれば“我”となるが、「ウリ スロ」は「私のかわいいかわいいスロちゃん」と言うようなニュアンスと考えると、テガンの不審顔も納得できるはず。
さて、そんな「ウリ スロ」のことで頭がいっぱいのチョンギョンは、この時点で、これまで溺愛してきた「ウリ イジンアシ」のことは全く失念している。そんな置いてけぼりになったイジンアシが、ドラマのラストでとんでもないことをしようとする。第18話のラストをお見逃しなく!
【作品詳細】【「鉄の王 キム・スロ」を2倍楽しむ】
※「キム・スロ」韓国公式サイト(話題の1分動画視聴)
※BSフジ「鉄の王 キム・スロ」番組サイト
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また、ここに紹介したのは、あくまでもドラマを楽しむための歴史紹介です。事実と異なる部分もあることをご了解ください。