韓国には「三大悪女」と呼ばれる女人がいる！彼女たちの名前はチョン・ナンジョン、チャン・ノクス、チャン・ヒビン。身分は低いが、美人で王様や王妃の寵愛を受け天下を動かすほどの力を持った女人たちだ。揃って朝鮮王朝の実在の人物。GyaO!で繰り返し配信されている人気のドラマに「女人天下」があるが、このドラマの主人公が、三大悪女の一人、チョン・ナンジョンなのだ。「女人天下」は、SBSの作品で全150話の超大作。本作をGyaO!では無料配信と、好きなときに好きなところから視聴できる、有料のGyaO!ストアーの二つのスタイルで配信している。

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三大悪女と呼ばれる3人が登場したのは、揃って朝鮮王朝の中期。ここでドラマの歴史年表（朝鮮王朝編）を見てみよう。チョン・ナンジョン（生年不詳-1565年）は「女人天下」、それより少し時代をさかのぼってチャン・ノクス（生年不詳-1506年）は映画「王の男」、チャン・ヒビン（1659年-1701年）はドラマ「張禧嬪」。チャン・ノクスやチョン・ナンジョンは、「宮廷女官-チャングムの誓い」と同じ時代。チャン・ヒビンは、4月からNHKで放送開始する「同伊-トンイ-」で重要な人物として描かれている。年表や系図当時を治世した王については、朝鮮王朝系図を拡大してみよう。三大悪女に大きくかかわってくる人物は、10代王の燕山君（ヨンサングン）、11代王の中宗（チュンジョン）、そして19代王の粛宗（スクチョン）。朝鮮王朝のほかのドラマでもちょくちょく登場する重要人物だ。特に燕山君に関しては、朝鮮王朝の悲劇は全て彼から始まったといってもいいかもしれない。

朝鮮王朝というのは、前王朝の高麗が北からは蒙古、南からは倭寇の脅威で衰退し、李成桂に王朝の行く末を頼んだ。彼は、自らの理想の王朝を作るべく「朝鮮王朝」を建国し、太祖となった。(古代の朝鮮と区別するため、李氏朝鮮とも呼ぶ)李太祖は、民百姓の生活を一番に考え、国の秩序を守るため儒教を国家理念に据えようとした。儒教は、孔子の教えを説いた哲学・思想で、平たく言えば「親や年配者を大切にする」「目上の人を敬う」などを美徳とする価値感と考えれば良いだろう。この儒教の精神は今の韓国の生活にも深く根付いている。韓ドラで良く見る、目上の人の前では横を向いてお酒を飲んだり、部下であっても年長者には敬語を使うシーンはこういった儒教の精神が残っているためだ。

しかし、崇高な李太祖の考えとは裏腹に、王朝は建国直後から波乱含みの船出だった。国家理念は素晴らしいが、政（まつりごと）を行う制度でまずはひと悶着がおきる。「王の下に宰相（首相）をおき、宰相が中心となる中央集権的な官僚制度」を強く望みむ儒臣たちと、「王族が中心となる王権中心の中央集権国家」を望む王族。加えて後継者問題で息子たちの足の引っ張り合い。これには、李太祖も嫌気がさし、あれほど燃えた国創りへの熱い気持ちもさめてしまう。そこで、彼は建国理念を残し早々に退位してしまう。

前王朝までの「古鮮時代の広大な領土を取り戻すため」の戦いが、世継ぎのための「党派、内輪もめ、骨肉の争い」に変わっていくのだ。そして、世継ぎ問題といえば表舞台に登場するのは母親とその実家。つまり、「三大悪女」たちは、このような時代背景が生んだ哀れな女たちとも言える。

しかし、彼女たちは決して哀れなだけの女ではなかった。自らの美貌と知力で、ついには国を動かすまでの力を持つことになるのだ。
三大悪女たちのドラマは、貧しい幼少期から権力を手中に収め、そして時代の渦に飲み込まれていく、激動の女史を描いた作品とも言える。

※三大悪女に関しては、韓ドラここが知りたいの韓国三大悪女のコーナーに詳しく紹介しているので、そちらも参考にされたい。

｢女人天下」は2011年4月1日現在、GyaO!で無料視聴と好きなときにいつでもどこからでも視聴できる有料のGyaO！ストアーで視聴できる。
また、ナビコンでは、ドラマをもっと楽しむために「2倍楽しむ」シリーズで、ドラマの魅力を紹介している。「女人天下」を2倍楽しむは、毎週金曜日に下のメニューに更新するのでお楽しみに！

ナビコンの韓ドラコーナー「韓ドラここが知りたい！」では、他にもいろいろな作品を紹介している。
「女人天下」を2倍楽しむ

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