女人天下を強き心で生き抜いた実在の女性の物語「トンイ」、予告動画で先取りーNHK
韓国芸能界の重鎮イ・スンジェの母はハン・ヒョジュだった?10日からNHKで始まるドラマ「トンイ」は、「イ・サン」でイ・スンジェが演じた第21代王・英祖の母を描いたドラマ、ヒロインをハン・ヒョジュが演じるということで、年齢逆転の母子関係が成立したというわけだ。イ・サンを演じたイ・ソジンの曽祖母にあたる。NHK番組サイトでは、予告動画と主演のハン・ヒョジュのコメント映像が公開されている。
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(c) 2010 MBC「トンイ」は500年続いた朝鮮王朝の中期、党派の争いが最も激しく、後に“韓国三大悪女”のひとりと言われたチャン・ヒビンと真っ向戦った女性。王や王妃の寵愛を受けた女人たちが政治を私物化し“女人天下”と呼ばれた時代に、明るく強い心で、さまざまな事件や困難を乗り越えてついには王の側室となり、後の王となる王子を産んだ実在の女性。イ・ビョンフン監督の作品で、「イ・サン」ではヒロインが側室と認められる決め手になった“指輪”の持ち主として台詞の中に登場する。いわば「イ・サン」の前章となる物語。
しかし、「イ・サン」と大きく違うのは、あちらが実際の史実を元にドラマを創った正統派の史劇であるのに対して、「トンイ」はそのほとんどが、イ・ビョンフン監督と脚本家のキム・イヨンの創作であるということ。韓国では、ユネスコ指定もされている「承政院日記」や「朝鮮王朝実録」といった歴史記録物が現存しており、王室の事に関してはかなり詳しい史実が分かっている。しかし、王室以外の民や、トンイのような最下層者に関しての記録はほとんどないのだ。これまでも当時のことを描いたドラマはあったが、ヒロインとなったのはチャン・ヒビンで、トンイはあくまでも端役。そんな端役に目を付けたのがイ・ビョンフン監督だった。そういう意味では本作は、たった一言からドラマを創り上げた「宮廷女官チャングムの誓い」に近いかもしれない。
イ・ビョンフン監督がこれまで描いた朝鮮王朝のドラマには、「ホ・ジュン」「チャングム」「イ・サン」とあるが、それぞれ、医術(内医院)、料理(水刺間)、絵画(図画署)を軸に据え、当時の文化や伝統文化、宮廷の部署についても紹介してきた。今回「トンイ」では、国楽とよばれる“宮廷音楽”と“掌楽院”に焦点をあててドラマを描いていく。演奏シーンでは「国立国楽院」のプロの団員も参加して臨場感たっぷりに収録された。そういえば、オーケストラを描いた2008年の現代ドラマ「ベートーベン・ウィルス」でもプロの楽団員が参加していた。劇中ヒロインのトンイが演奏する楽器はヘグム。中国の女性楽団、“女子十二楽坊”が弾いていた二胡または胡弓という楽器だ。
最近のドラマでは、「推奴-チュノ-」で、ソルファという女性が弾いている。「推奴」の2倍シリーズの第5話で詳しく紹介しているので、参考にされたい。
物語は、イ監督お得意のハラハラドキドキのミステリー仕立て。韓国の史劇の映像美を確立した監督の作品の中でも、本作の映像は特に素晴らしい。美しいロケ地と計算しつくされた演出で今回も、これまで以上の美しい映像を堪能することができるのでお楽しみに。
この素晴らしい映像の中で生き生きとドラマを演じたのは、「華麗なる遺産」のハン・ヒョジュ、「チャングム」のチ・ジニ、「天使の誘惑」のイ・ソヨンたち。ここで紹介した作品は、偶然にもどれもナビコンの2倍楽しむシリーズで詳しく紹介しているので、ドラマ視聴にあわせてこちらもチェックしよう。キャストについても後日詳しく紹介するのでお楽しみに。
ドラマ「トンイ」は、4月10日から毎週日曜日に、NHKBSプレミアムにて夜9時から放送。予告動画やキャストの紹介があるので、ドラマの始まる前に目を通しておこう。
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NHKBSプレミアム「トンイ」番組サイト
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