「トンイ」第1話あらすじと見どころ:ドラマの幕開けは陰謀の始まり…コムゲ(剣契)とは?予告動画

2011年04月10日03時49分ドラマ
NHK BSプレミアムにて毎週日曜日夜9時放送!

ついに始まるイ・ビョンフン監督の最新作!「トンイ」初回放送もまたショッキングな幕開けでドラマが始まる…番組サイトには予告動画が公開されている。ナビコンでも「トンイ」を2倍楽しむで、ドラマの見どころなどドラマがもっと楽しくなる情報を紹介していくのでお楽しみに!
(以下、NHKBSプレミアムにて2011年04月~2012年06月放送時に紹介したものです)

【「トンイ」を2倍楽しむ】で、時代背景や実在の人物、各話のあらすじ(ネタバレあり、なし)、見どころ、豆知識などまとめて紹介している。



毎度のことながら、第1話の放送にして既にイ監督ワールドに引き込まれてしまった。まだ、ドラマ「イ・サン」の残像が残っている筆者の目に写ったのは、在野のひととなったチャン・テウが早朝の釣りを楽しんでいる姿。そこに何者かが現れ…もちろんこれは筆者の勝手な思い込み。「イ・サン」でチャン・テウを演じたイ・ジェヨンが、「トンイ」のオープニングを飾っているだけのこと。しかし、イタズラ好きなイ監督のこと、ついついこちらも構えてしまった。

トンイ1 (c) 2010 MBC■第1話のあらすじと見どころ
ときは1681年。朝鮮王朝第19代王、粛宗(スクチョン)即位から7年のころ。早朝、ある釣り場で釣りをしていた朝廷の高官が何者かに襲われる。また、役人に捕まりそうになった逃亡中の奴婢が覆面の男に救われる。市場では、おてんばな少女が薬果を賭けてリレーレースをしている。この3つの出来事が、ひとりの少女トンイ(同伊)の過酷な人生へと導いていくのだった。

釣り場で殺害されたのは、南人派の司憲府チャン・イクホンだった。朝廷では南人派と西人派が激しい権力争いをしていたので、南人派のイクホンの殺害も西人派の仕業だと思われていた。他の南人派の高官たちも次々に殺害され、疑いの目は西人に向けられた。しかし、犯罪を取り締まる捕盗庁(ポドチョン)のソ・ヨンギはこれを、このごろ活発な動きを見せる秘密組織コムゲ(剣契)の仕業と睨んでいた。

市場でリレーをしているのは、村の子供たちと賎民の子供たち。賎民チームのアンカーを任されたのはトンイ、11歳の少女だ。男の子相手にあの手この手を使いながら見事リレーには勝利するも、審判はトンイたちの勝利を認めない。さあ、ここでトンイが何をするのか?このリレーの戦い方で、少女の機転の利く賢さが見て取れる。それにしても、リレーのバトンの渡し方がなんともユニークで面白い。また、リレーのコースとなるのが、市場の中ということで、ほんの数分で市場の全容、人々の暮らしぶりが分かる実にうまい演出をしている。

さて、トンイのとった行動が原因で、トンイとケドゥラは対戦相手の子供たちから追い掛け回される羽目になる。隠れた橋の下でトンイは瀕死状態の高官を見つけ、すぐに助けを呼びに行こうとするが、高官は必死に何かを伝えようとしていた…。果たしてその人物は何を伝えようとしていたのか?
捕盗庁の役人が駆けつけるが、なんともお粗末な死体の扱いにトンイが何かと口を挟む。年端もいかない少女がなぜ死体の扱いに熟知しているのか?いったい彼女は何者なのか?こちらもドラマで確かめよう。

南人派の高官の一連の殺害事件をコムゲの仕業と見るソ・ヨンギは、チャン・イクホンたちの死体の確認をある人物に依頼する。果たしてその人物とは?また、ヨンギが捕まえようとするコムゲとはいったいどんな組織なのか?ドラマ第1回の放送で明らかになるのでお見逃しなく。

トンイ_1 (c) 2010 MBCさて、今回のドラマの見どころは、やはり主人公であるトンイの子役だろう。演じたのは、「一枝梅-イルジメ-」でもハン・ヒョジュの子役時代を演じたキム・ユジョンちゃんだ。2004年映画「DMZ 非武装地帯」から立て続けに映画、ドラマに出演する超売れっ子の子役だ。既に、ハン・ヒョジュといえばユジョンちゃんという印象がある筆者には、「イ・サン」のイ・ソジンとパク・チビン君のようにしっくり来るキャスティングだ。強烈に引き込む演技ではないが、自然な演技が好感が持てる子役だ。

また、コムゲの一味としていきなりペ・スビンの縄やシーソーをうまく使った美しいアクションが見られのもうれしい。

そして何よりも見どころなのは、豪華な俳優陣だ。オープニングで登場したイ・ジェヨンが「イ・サン」では老論派だったのが、今回は敵対する南人派だというのも笑えるし、朝鮮王朝の燕山君と高麗王朝の景宗といった二人の暴君を演じたチョン・ジニョン(映画「王の男」)と、チョ・チョルホ(「千秋太后」)が揃って役人として登場するのも、歴史ドラマ好きにはたまらないかも。他にも、イ・ビョンフン組と言われるおなじみの俳優も続々と登場するのでお楽しみに。

■豆知識
コムゲ(剣契)とは、文字通り「刀をさして歩く会」という意味で、朝鮮後記に実際に存在した武装組織。賤民(せんみん)たちが自らを守るため結成した秘密組織のこと。元々は、葬儀費用などを共助の目的で結成した組織だった。殺掠契(サリャンゲ)または鬨動契(ホンドンゲ)などとも呼ばれた。奴婢が主人を殺すための組織である殺主契(サルチュゲ)とほぼ同じ時期に現れた。どちらも、反社会組織であるために同じとされることが多いが、異なる組織だ。 (韓国語版Wikipediaより)

NHKBSプレミアム「トンイ」番組サイト

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