男が泣くとき…推奴師でいる理由をなくしたテギル、「推奴~チュノ~」第13回あらすじと予告動画
幸せそうなオンニョン(ヘウォン)とテハのそばに、子供がいるのを確認したテギルは、物陰に隠れ身動きできずにいた…今飛び出せばまだ間に合う、二人は婚礼の儀をまだ挙げていない!そんな視聴者の声はテギルには届かない。テギルは王孫である石堅(ソッキョン)を二人の子供と勘違いしたのだった。
二人は既に夫婦で子供までいると信じ込んだテギルは、放心状態で市場を彷徨った。そして、大粒の涙を流す。ここは筆者イチ押しのシーン!テギルの涙がオンニョンの涙に変わるシーンだ。果たしてどうやってテギルの涙がオンニョンのものに変わるのか、視聴者の涙腺も決壊間違いなしの見事な演出ををお見逃しなく。そしてこの後テギルは大声を上げて泣く。まるで幼い子供のように泣き叫ぶテギルを見て、ソルファもまた涙を流す。ソルファの心が完全にテギルへと向かった。
テギルが市場で慟哭しているころ、書院ではオンニョンとテハの婚礼の儀が執り行われていた。部下のハンソムはテハの結婚を喜びながらも、自分の適わなかった恋を悲しんだ。
さて、ドラマは漢陽に場面を切り替えるのだが、半数以上の民が賎民だったと言われている当時の様子を端的に描く場面がある。ずるい下っ端役人のオ捕校が自分の手柄を立てるために、罪のない馬医を言葉巧みにしょっ引いて、拷問に掛けた挙句に奴婢に仕立てている。こんなにも簡単に良民が賎民に堕ちるのかと身震いがしてくる。
その漢陽に、チョルンに部下を殺されたジホが失意のまま舞い戻ってきた。そこでチョルンの使いでひと足先に都に戻ったはずの仲間たちが、首吊り自殺をしたと聞き、チョルンにはめられたことを悟る。そして、仲間の仇を取ろうと、チョルンへの復讐を誓うのだが、ここからジホの怪演、いえいえ名演技が光るのでお見逃しのないように。そのチョルンは、殺戮を繰り返しながらテハの居場所へと近づいていた。
テハとの婚礼を済ませたオンニョンの心にはまだテギルがいた。そんな気持ちに区切りを付けようと雲住寺に向かうのだが、寺の中ではまさしくテギルが涙の祈りを捧げていた。果たしてオンニョンとテギルはここで会うことができるのか?婚礼を挙げたとはいえ、今ならまだ間に合う…。
そのころテハの行き先について手がかりを掴んだワンソンはチェ将軍とテギルの帰りを待っていた。そのテギルはもう一度テハとオンニョンがいる書院に向かっていた。書院の中ではテハとオンニョンとが互いの愛を誓い合う言葉を交わしていた。そんな障子一枚隔てた向こうにテギルがやってきた。オンニョンの影をいとおしそうに探るテギルの指の先に、10年近くもひたすら探し続けたテギルの愛があふれ出ている。そっとオンニョンを靴を抱きしめたテギルは、あきらめたように愛しい女の靴をテハの靴のそばに置いた。
(C) 2010 KBS. All rights reserved 韓国ドラマでは男性は恋する女性に、男性が靴を履かせてやるシーンがよく登場する。テギルもかつてオンニョンに靴を履かせてあげていた。韓国では靴に特別な意味を込めているようだ。
ワンソンやチェ将軍の元に戻ってからも、テギルは自分の手の中に残った、オンニョンの靴の感触を思い出すようにしている。呆けたようなテギルの姿が切ない。
オンニョンをあきらめた今、テギルにとって推奴師でいる意味はもはやなくなった。もちろん、テハを追うことも捕まえることももうできない。しかし、事情を知らないワンソンは大金のかかった仕事をやめようとするテギルが許せない。ついにテギルとワンソンが殴り合いを始めるが、テギルの異変に感づいたチェ将軍が二人を止める。ところで、二人の殴り合いの前にテギルがみんなの夢を聞くシーンがある。ドラマ第1回目の見どころで紹介したが、テギルが稼ぎをごまかしていたシーンを覚えているだろうか?その理由がここで明らかになる。
さて、ここ数話はテギルがオンニョンを陰ながら見つめるシーンが続いたが、今回はじめてオンニョンがテギルを見つける。果たしてオンニョンはどこでどんなシチュエーションでテギルを見つけるのか…。
【作品詳細】【「推奴-チュノ-」を2倍楽しむ】
作品情報
■発売・レンタル:カルチュア・パブリッシャーズ
■(C) 2010 KBS. All rights reserved
■2010年、KBS、全24話
■キャスト:チャン・ヒョク、オ・ジホ、イ・ダヘ、キム・ジソク、
イ・ジョンヒョク、コン・ヒョンジン
■スタッフ:監督・演出=クァク・チョンファン、脚本:チョン・ソンイル
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