【訃報】女優・田中好子が乳がん闘病19年で逝去…出演作品の動画アーカイブを紹介

2011年04月22日11時47分芸能

4月21日、女優の田中好子が乳がんのために都内病院で亡くなった。享年55歳というあまりにも早すぎる死であった。絶大な人気を誇ったアイドルグループ「キャンディーズ」のメンバーで、解散後は女優としての地位を確立。1989年の映画「黒い雨」の演技では日本アカデミー最終週主演女優賞を獲得し、一気に実力派女優としての信望を得た。

彼女の作品で特に印象に残るのは、様々なドラマにおける主演キャストの母親役である。安達由美の代表作である「家なき子」の母親役を筆頭に、深田恭子主演「神様、もう少しだけ」(フジ)、国中涼子主演「ちゅらさん」(NHK)、石原さとみ主演「赤い疑惑」(TBS)、綾瀬はるか主演「たった一つの恋」(日テレ)、北川景子主演「筆談ホステス」(TBS)など、若き主人公を支える母として出演したドラマは枚挙に暇が無い。CMでも、兵庫県手延素麺協同組合による「揖保乃糸」のキャラクターを務めたり、最近ではナビコンの記事でも紹介した三幸製菓のCMでも温かな一家の母親役を好演している。
彼女の出演作は多数あるが、現在テレビ局各社が提供するオンデマンドで、田中出演の作品が多く公開されているのがNHKである。田中が母親役として出演した朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」は2001年度の上半期に放送されたが、あまりにも好評でその後ドラマシリーズとして続編が4まで作られたヒット作である。NHKオンデマンドでは「ちゅらさん」をはじめ、同局を代表するドラマである「おしん」の養女役として出演した放送回や「大地の子」で主人公の実母役として出演した回、徳川信康の側室役として出演したNHK大河ドラマ「徳川家康」などが視聴出来る。長く母親役を務めていたことで、芸能界でも数多くの若手俳優たちに母親のように慕われて信望の厚かったということだが、今は遺された作品の中で元気に笑う彼女の姿を見てその功績を偲びたい。

田中好子出演のNHKドラマは、NHKオンデマンドで検索、視聴出来る。


NHKオンデマンド


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