過去の大震災から立ち上がった街であの歌が響き渡る面白感動CM エステー「消臭力」動画公開

2011年05月04日08時31分商品・CM

エステーの消臭剤「消臭力」「自動でシュパッと消臭プラグ」の新CMが放送、動画も公開されて話題を呼んでいる。ユニークなCM作りで知られるエステーだが、今回はテーマソングを外国人が歌うといういつものパターンながら、ある秘密が隠されている事で面白さに感動も生まれてくる内容となっている。

美しい海外の街並みをバックに、愛らしい一人の少年が「ラララ~」と朗々と歌い上げるCM。中々の歌唱力につい引き込まれると少年が最後に一言「消臭力~」と歌う、ここでやっと「エステーのCMか!」と気づいた人も多いようだ。他にも同商品の別バージョンのCMには老人が登場し、姉妹品の「自動でシュパッと消臭プラグ」のCMも、同様に海外の街中で少女たちが拙い日本語で懸命にCMソングを歌ってくれている。
これだけなら、これまでにも外国人が登場して歌ういつものパターンと同じだが、このCMは震災後に作られたある裏話が隠されている。このCMが撮影されたポルトガルのリスボンという町は、1755年に襲った大震災と津波で6万人以上の死者を出したという歴史がある場所なのだ。そうした土地で明るく笑顔で歌う人々が映し出されたこのCMは、密かに東日本大震災からの復興を応援するメッセージでもあったのだ。
「消臭力」のCMで素晴らしい歌を披露する少年・ミゲル出演のCMは2つあり、全部日本語で歌っているバージョンもある。同商品では、「唄う男の子」篇としてミゲルの他にフランシスコ、トーマス、「唄うおじいちゃん」篇にアメリコとカルロスによるバージョンがある。「自動でシュパッと消臭プラグ」ではビートリッツ、レオノア、マルガリータの3少女によるソロバージョンと合唱バージョンの4本が用意されている。
CM掲載ページでは、これらのCM以外にも今回は特別に関係者資料用の動画も公開されている。いわばCMのメイキング動画であり、エステーからこのCMを放送した意図が説明されている。このCMの企画と制作に要した時間は震災後のわずか2週間、それまでに2ヶ月かけて用意していたCMは差し止めにしての放送決定だったという。明るく楽しいCM作りというこれまでの同社CMコンセプトを壊す事なく、見事に復興支援メッセージを合わせたところは流石と言えるだろう。

エステー「消臭力」および「自動でシュパッと消臭プラグ」のCM動画は、同社公式サイト「エステー宣伝部ドットコム」で視聴出来る。


CM|エステー宣伝部ドットコム