「トンイ」第5話あらすじと見どころ:遂にチ・ジニ粛宗登場!宮廷に隕石が…
トンイの兄を慕っていた妓生ソリ(雪姫)の計らいで、宮廷の掌楽院の奴婢として暮らすことになって6年の月日が経っていた…第5話はついに粛宗(スクチョン)の登場となる。「宮廷女官チャングムの誓い」を視聴されていた方には、あのミン・ジョンホナウリがどんな王様ぶりを見せてくれるのか、ドラマの展開とは別のところで興味のわくところだ。公式サイトではチ・ジニ扮する粛宗王の凛々しい姿が見られる予告動画が公開されているので、放送が待ちきれない方は先にチェックしておいては?
(以下、NHKBSプレミアムにて2011年04月~2012年06月放送時に紹介したものです)
【「トンイ」を2倍楽しむ】で、時代背景や実在の人物、各話のあらすじ(ネタバレあり、なし)、見どころ、豆知識などまとめて紹介している。
(c) 2010 MBC成長したトンイは幼いころと変わらず元気で賢い女性に成長し、みんなに頼りにされる存在になっていた。第5話はそんなトンイのエピソードがたくさん見られるのでお楽しみに。しかし、依然として亡父の汚名を晴らすための鍵となる女官はまだ見つかっていなかった。
ある日トンイは、夜中にこっそりヘグムを弾いていた。ところがその音色を粛宗が気にいり、演奏している者を捜せと内官に命令する。奴婢の分際で楽器を弾いたとなれば、自分もトンイも罪に罰せられると考えたファン・ジュシク主簿はトンイを宮廷の外にある鋳鐘所(チュジョンソ)の手伝いとして行かせる。鋳鐘所とは楽器を作り改良するところで、トンイはそこで自分が探している宮女の鍵牌の絵柄を同じものが描かれたメモを見つける。果たしてこれを手がかりに宮女に一歩近づくことはできるのか?
その頃粛宗はチャン・オクチョン(張玉貞)という女官を再入宮させて側室にするつもりでいた。このオクチョンこそが後のチャン・ヒビン(張禧嬪)で、彼女をヒロインにしたドラマ「張禧嬪」では、この再入宮でのいざこざが後の悪女を生み出すことになる重要なシーンとして描かれている。粛宗とオクチョンとの熱愛ぶりや再入宮に絡むあたりの事情は「韓国三大悪女」の[張禧嬪編④]に詳しく説明しているので目を通しておこう。
「トンイ」では、粛宗がオクチョンを側室にしようとしたのは、当時勢力を肥大させていた西人派へのけん制のためとしている。オクチョンを推していたのは南人派だったのだ。党派の歴史で確認しながら、ここで党派の整理しておこうしておこう。粛宗の母であるミョンソン(明聖)大妃と粛宗の正室であるインヒョン(仁顕)王妃は西人派寄りと考える。敵対する粛宗の祖母チャンニョル大王大妃は南人派で、そんな大王大妃が見つけたのがオクチョンだったので彼女も南人派と見よう。もちろん、その頃粛宗がオクチョンを寵愛していたのは間違いない。
ところが、宮廷では敷地内に隕石が落ちこれを不吉な出来事の前兆だと騒ぎになる。この隕石にかこつけて西人派の重臣たちはオクチョン入宮を反対しようとしたのだ。こうした重臣たちに対して粛宗は実に面白い報復をする。このエピソードひとつで、粛宗という人物が、他のドラマで描かれていた人物像とまったく違ったキャラとして紹介されていくのが面白い。
さてオクチョンの再宮入を反対する大妃は、オクチョンの入宮に合わせて彼女を貶めるある策略を企てていた。果たしてその企てとは…?ドラマ「イ・サン」では、事件や謎解きの部分で“絵”が大いに活躍したが、今回は“音楽”がその役割を果たす。
ところで舞台が宮廷に入ってから、見慣れた「イ・サン」出演組の顔がたくさん見られる。テスのおじがファン・ジュシク主簿に、図画署長のパク・ヨンムンが南人派の都承旨(トスンジ)のチョ・サソク、サンの大叔父ホン・イナンが西人派のチョン・イングク…。おなじみのイ監督組がこの後もわんさか登場するのでお楽しみに!
また、掌楽院の楽師たちの昇級試験の様子や、楽器作りの様子なども紹介されるのでお見逃しなく。
次回はいよいよ粛宗とトンイが対面するのでお楽しみに。
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