突然未来へ戻る仁、残された咲と少女は…ドラマ「仁‐JIN- 完結篇」第4話あらすじと第5話みどころ-TBS

2011年05月14日23時26分ドラマ

5月15日、TBS系のドラマ「仁‐JIN-」は第5話を放送、予告動画が公開されている。川越街道大井宿で世話になった宿屋の小間使いの娘・お初の怪我の治療中、仁の体が徐々に消えてしまう。遠のく意識の中で仁が見たものは、未来ではあるが幼い頃の自分であり、元居た時間とは別のようだった。一人残された咲はどうするのか。

第4話あらすじ
仁(大沢たかお)は坂本龍馬(内野聖陽)からの手紙を受け取る。そこには西郷隆盛(藤本隆宏)と懇意になり、長州藩預かりで同郷の中岡慎太郎(市川亀治郎)と出会った事など、薩長の和解のために奔走する様子や亀山社中の設立の話などが生き生きと書かれていた。その返書として、仁は先の騒動で上様と和宮からお詫びの品を下賜されたことや、その結果橘家では咲の兄・恭太郎の謹慎も解かれたこと、遠心分離機の製造、ペニシリンの粉末化に向けて医学館とも歩み寄り実験の日々を送る事などを書き綴った。一方で、求婚を断られた咲とは微妙な関係になっており、その事を正直に書き現す事は出来ずにいた。
仁が江戸で迎える4度目の正月となる1866年、医学館の多紀(相島一之)から仁の元へ診察の依頼が来る。患者は川越藩主の正室で、松平家の血を引く恵姫(緒川たまき)。首の耳下辺りにできたこぶの治療について、方々の医師が匙を投げたものを仁に診て欲しいという内容だった。徳川家の血筋に関わる問題だとする多紀の説明を聞きながら、仁は再びあの頭痛に襲われていた。そして血族について思いが及んだ時、今この時代にいるはずであろう自分の先祖と出会ったらどうなるのだろうと漠然と考えていた。
この話を仁友堂の仲間に伝えると、咲が仁に同行すると言い出した。折りしも医学館と癒着していると見られて西洋医学所からの学生たちの手伝いが一斉に引き上げてしまい人手不足という事を挙げて、この時代にはありえない結婚していない男女による旅について咲は周囲を無理やり納得させた。診察のための旅とはいえ、咲は仁と連れ立つこの道中に喜びを隠せなかった。
川越街道大井宿にて泊まった旅籠で、仁はお初という名の少女と出会う。茶を勧めるお初の手に触れた途端、鋭い静電気のような衝撃が仁を襲った。奇妙に思いながらも案じる周囲をとりなして宿泊する部屋へ入ると、そこには二人分の床が敷かれていた。恵姫の治療をする医師と知らされていた事から最上級のもてなしをと旅籠が用意したものだったが、二人が夫婦で無い事を知ると平伏して侘びるものの、代わりの部屋がないと慌てふためく。見るに見かねた咲は仁と同室を承諾し、主人が罰せられないように配慮した。部屋を出るとお初が折り紙を折っているところを見かけ、仁は飛行機を折って「空飛ぶイカ」と説明してお初に渡した。良く飛ぶ折り紙にお初は喜び満面の笑顔を浮かべ、それを見る仁と咲もまた笑顔になっていた。
その夜は二人の床の間に屏風を置いて眠ることになった。屏風越しに姿の見えないまま、二人は改めて違う時代の人であることを語り、いつしか眠っていた仁に向かって咲は「この屏風の向こうは百数十年後なのでございますね」と語りかけるのだった。

宿を出て無事川越城に着くものの、肝心の恵姫は仁と面会したものの治療は受けないのですぐ帰るように言い渡す。藩主と側室の間に子が生まれ、首のこぶが原因で夫婦仲が上手くいかない事を悩む恵姫は尼寺へ行くと言い出していた。そこで咲が願い出て、恵姫と話をする場を設けてもらう。仁の治療に不安があるのならと、咲は和宮から贈られた三葉葵と菊の御紋が描かれた櫛を恵姫に見せる事で仁が将軍家にも認められた医師だと証を立て、恵姫の不安を取り除いた。これを経て仁は恵姫の診察を行う事になった。首のこぶは良性であり切除可能であると見立てたものの、同時に変形した恵姫の爪を見て貧血症であることを知り、手術の際に輸血が必要になる可能性を説いた。咲は血液型の説明を恵姫に行い、遠心分離機を使ってその血液型を診断した。よどみなく説明を行う咲を見て、仁は優秀な弟子の姿をした咲に満足げに微笑んだ。
恵姫の次は血液提供者を募るため、恵姫の親族のものが一堂に集められた。輸血についての説明を仁が行うものの、血を取るという行為に恐怖感があるため、その場に居るものは血液提供をする事を渋った。そこへ恵姫が訪れ、自分が手術に成功すれば藩主と夫婦としてやりなおし子をもうけたいと語り、徳川の血を遺すためにも輸血には一族から提供を願いたいと思いを告げた。中々承諾の無い同族に痺れを切らし、咲から提供を受けると言い捨てたところ、一番年老いた孝(浅茅陽子)が女として恵姫の心中を察して献血を願い出、それに呼応するように全てのものが献血を決意した。
全ての一族の血液型が調べられ、同時に恵姫の手術も始まった。同席した典医たちは仁の手術にただ驚くばかりだったが、冷静に処置を行い、咲も落ち着いて助手を務めた。そして手術は無事成功したのだった。

その頃、龍馬は和睦を渋る長州と薩摩の間で奔走していた。西郷に面会して、仁に手術してもらった腹を見せろと龍馬は言い放ち、かつて仁が西郷を救うために土下座をした事を挙げ、一度拒否した仁の治療を受け入れた西郷が何故長州の気持ちを汲んでやれないのかと必死で説得を試みた。龍馬の一念は通じ、歴史は薩長連合に向けていよいよ動き始めていた。
仁と咲は川越を立ち、帰路に着いた。川越を去る際、恵姫は自分に「意地を張るとろくなことが無い」と言った咲にも意地を張らないように言い含めるのだった。咲が恵姫を説得した際、咲は張らねばならぬ意地を張ったことで慕う人と一緒になれなかった事に若干の後悔が残るという自分語りをしていたのだった。それに心を動かされた恵姫は咲の女としての幸せを案じたのだった。行きに立ち寄った大井宿の旅籠に再び宿を取った二人だったが、仁はおもむろに「私に気にせず結婚を」と切り出すが、それに咲は苛立ち「私の幸せを勝手にお決めにならないでくださいませ」と言い放つ。ところが仁も食い下がり、何故自分の求婚を断ったのか問い詰めた。言いよどむ咲だったが、その時部屋の外から騒ぎが聞こえてきた。お初が紙飛行機を追っていて土手で転倒した際、腹部に木の枝が突き刺さった状態で宿に運ばれてきたのだった。仁は再びお初に触れて衝撃を感じ、自分とお初には何か因縁があるのではと思うものの、まずは手術を行う事にする。

時を同じくして、龍馬が投宿している旅籠に龍馬を狙う役人が襲撃しようとしたものの、入浴中を抜け出したお龍の機転で素早く応戦する。後に言う寺田屋事件であった。

仁はお初の開腹手術を行っている最中違和感を感じ、見ると自分の手が透けていた。驚愕するものの体は見る見る消えてゆき、ついには先の目の前からも姿を消してしまう。

第5話みどころ
自分が江戸の時代に生きることになった意味を探し続けていた仁だったが、その一つの答えともなる山場を迎える。タイムスリップした事によって生じた歴史のゆがみは、それすらも始めから決められていた運命だったのか。消えた仁と同時に江戸での龍馬やお初の運命、そして咲の決意が見える重要な回となる。

ドラマ「仁‐JIN-」は15日(日)よる9時から放送。予告動画は番組公式サイトの「あらすじ」で視聴出来る。


あらすじ|TBSテレビ:日曜劇場「仁‐JIN-」
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