【訃報】アタックチャーンス!児玉清さんを遺作「龍馬伝」などのドラマで偲ぶ。
アタックチャーンス!の児玉清さんが、16日午後0時28分胃がんのため東京都内の病院で逝去-17日、児玉さんのオフィシャルサイトに訃報が発表された(享年77歳)。朝日放送「パネルクイズ アタック25」にも、児玉さんへの追悼メッセージが掲載されている。
児玉清(本名・北川清)さんは、平成23年2月下旬より体調不良を訴え都内の病院にて検査をしたところ、 胃がんが発見された。3月下旬より入院、詳しい検査と治療に当たっていたが、肝臓への転移もあり、病状は思わしくなかった。司会を務める人気クイズ番組「パネルクイズ アタック25」の司会を代役でABCアナウンサーがピンチヒッターを引き受け、復帰を待ったが、先週末より容態が急変し逝去された。
テレビのバラエティ番組などでモノマネされる「アタックチャーンス!」で有名な「パネルクイズ アタック25」は、1975年の放送開始から35年間にわたり児玉さんが司会を務めてきた正統派のクイズ番組。児玉さんの臨機応変かつスピード感あふれたキレのある名司会振りが心地よく、視聴者も回答者の正解を聞くより、「その通り!」「結構!」という独特のフレーズを心待ちする、まさに児玉さんあってこその人気番組だった。番組公式サイトによると、児玉さんは最後までテレビ復帰を望んだ、とあったが、もう再び「アタックチャーンス!」を番組で聞くことは適わなくなってしまった。
しかし、名優であった児玉さんをドラマで見ることはできる。
児玉さんの芸能界入りは、東宝映画の第13期ニューフェースで。以来、俳優としての活動を続け、「ありがとう」、「肝っ玉かあさん」シリーズをはじめ、「白い巨塔」、「HERO」、「美女か野獣」などヒット作に多数出演。NHK大河ドラマにも「武田信玄」、「山河燃ゆ」、「太平記」など出演作が多い。そんな児玉さんの遺作となったのは2010年の大河ドラマ「龍馬伝」。主人公・坂本龍馬の父・坂本八平を演じた。久々の大河ドラマでは、年をとってからできた龍馬をことのほか可愛がり、龍馬の可能性を信じて江戸に送り出してやる慈愛深い父親を演じた。「この世に生まれたからには、己の命を使い切れ」という言葉を龍馬に遺言して亡くなるのが印象的だった。
NHKオンデマンドでは、遺作となった「龍馬伝」をはじめ「武田信玄」などの番組が配信されている。ナビコンでも「龍馬伝」を2倍楽しむコーナーでドラマの見どころを紹介している。ドラマで児玉さんの元気な頃の姿を偲び、ご冥福をお祈りしたい。
NHKオンデマンド 児玉清さん出演番組検索結果画面
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