【訃報】妻の後を追うように…長門裕之さん逝去 出演作品の動画アーカイブ紹介

2011年05月22日12時09分芸能

5月21日、俳優の長門裕之さんが病気療養中の都内病院で死去、77歳の生涯を閉じた。2009年10月には妻で女優の南田洋子さんも他界しており、時さほど置かずして妻の元へと旅立った。

長門さんは、その祖父に「日本映画の父」と呼ばれる牧野省三や狂言作者の竹芝伝蔵、父は戦前の大スター・澤村國太郎、母は女優のマキノ智子、弟は俳優の津川雅彦というそうそうたる芸能一家にあった。自らも若い頃に映画「太陽の季節」に主演するなどで人気若手俳優として活躍し、後にはベテラン俳優としてテレビドラマや2時間ドラマなどで印象の強い役どころを多く演じた。
今回紹介するのは、動画ポータルサイト「ShowTime」に於ける長門さんの出演作品である。東映映画版として1960年代に人気を博した「次郎長三国志」シリーズや高倉健の代表作の一つである「日本侠客伝」など、昭和の名作として知られる数々を視聴する事が出来る。長門さんは日本における映画文化が成熟を見せる頃に欠かせない俳優の一人として名を連ね、この時代を経てテレビドラマでの父親役などに繋がっていく。アラフォー世代にとっては「少女に何が起こったか」で主演の小泉今日子をいじめる教授役や「スケバン刑事」の暗闇指令役など、悪役的な印象の方が強いかもしれない。ShowTimeでは、長門さんが珍しく洋画吹き替えの声優を務めた作品「シャーロック・ホームズの冒険」シリーズも視聴出来る。
ドラマなどで眼光の鋭い悪役を演じる一方で、バラエティでは南田さんと仲睦まじい姿を旅番組で見せたり、トーク番組で自分の周囲の事を面白おかしく語ってみせるなど、長くお茶の間に親しまれてきた俳優だった。昭和を語る映画・ドラマの中に長門さんが参加する作品は実に多い。味のある俳優がまた一人世を去ってしまったのは哀しいことだが、名作たちが世に残る事でその足跡を偲ぶ事ができる。

長門さんの過去の出演作品は動画ポータルサイト「ShowTime」の検索一覧で照会することが出来る。


「長門裕之」の検索結果|ShowTime



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