韓国ドラマ「善徳女王」第5話:ミシルの野望 氷の微笑と悪魔のささやき【ネタバレあらすじ・見どころ】

2011年06月12日17時48分ドラマ
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トンマンが砂漠で格闘していた頃、双子の姉であるチョンミョン王女もまた宮中でミシルの恐怖と戦っていた。まだ少女の面影の残るチョンミョンだが既に前王・真智の長男と結婚していた。第5話は、ミシルの野望のために、チョンミョンの夫キム・ヨンスがとんでもない目に合わされる。予告動画はYouTubeにて公開中だ。
(※2011年5月、BSフジでの放送に合せて紹介したものです)

「善徳女王」は、2009年に韓国のMBCで放送された歴史ドラマ。新羅(シルラ)という古代韓国の王国を舞台に、韓国史上初の女性君主である善徳女王(ソンドク)の波乱に満ちた生涯を描いている。

【「善徳女王」を2倍楽しむ】では、時代背景や人物紹介、全話のネタバレ(あり/なし)あらすじと見どころ、豆知識、イベント取材レポートなどまとめている。



真平(チンピョン)王は、次の王位を娘の夫である甥のキム・ヨンスに譲るつもりでいたのだ。これを演じたのはパク・チョンチョル。「ホテリアー」でソウルホテルのダメ御曹司を演じたあの俳優だ。随分成長したものだ。

ミシルの野望は王妃になること!だから、自分を捨てた前王も、自分を受け入れなかった王も許せない。ましてや自分を捨てた男の息子に王位を継がせるなんてもってのほか!なんとしても現王を廃位させて、ミシルの夫であるセジョンを王に据え自分が王妃になろうとしたのだ。

ところで中年になったチンピョン王を演じた俳優。韓ドラファンならピンと来たはず。数多くのドラマに出ている名脇役だが、ドラマ「エデンの東」で悪の権現シン・テファン会長を憎たらしく演じた。だから、筆者はどうしても気弱なチンピョン王のイメージに違和感を感じてしまった。

さしあたってのミシルの目標はキム・ヨンスの殺害だ。ミシルがどんな手を使ってチョンミョンの愛する夫を死に至らしめたかは5話で確認できる。

さて、宮中では敵知らずのミシルだが、その恐ろしさをさらに増幅させているのが音楽だ。特に善徳女王 オリジナル・サウンドトラックの♪アアアア~、アアアア~…♪とスキャットで歌われる「ミシルのテーマ曲」が印象に残る。この音楽が聞こえたときのミシルの表情に注目だ!右の眉を大きく吊り上げ、いったん目を大きく見開き、続いて長~い瞬きをする。口角をちょっと開いたままで口を閉じて微笑む。凍りつくほど恐ろしい、まさに“氷の微笑み”だ。筆者は何度も鏡に向かってこの表情を練習したが想像以上に難しい。だって、片方の眉だけあんなに吊り上げるなんてビックリ人間の番組にだって出れそうだ。
この表情で敵を抱きしめ、耳元で脅しの言葉を囁くのだ。それも優しい声色で…。チョンミョンは幼い頃からこうしてミシルから何度も“悪魔の囁き”を聞かされてきた。

音楽といえばもうひとつ印象的な楽曲がある。「ガラスのコップ」だ。ミシルが色とりどりのグラスに水を注ぎ調音してガラスの棒で奏でる。無心で、ときには呪いをかけるように、ときには焦る心を落ち着かせるために…。効果的な演出と相まって幻想的でミシルの妖しい美しさが際立つ。この時代にあんなガラスコップがあったのか?なんて野暮なことを考えるのはやめよう。

さて、次回は夫をミシルの計略で殺されたチョンミョンが宮中を出て、いよいよトンマンと運命の出会いをはたす。お楽しみに♪

YouTube「善徳女王」予告動画

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