龍馬を失った仁の行く末は…ドラマ「仁‐JIN- 完結篇」いよいよ最終回!予告動画と前回のあらすじ-TBS
6月26日、TBS系で放送のドラマ「仁‐JIN-」は最終回となる第11話を放送、予告動画が公開されている。仁(大沢たかお)による必死の手術も空しく、龍馬(内野聖陽)は帰らぬ人となる。倒幕の勢いはいよいよ増し、江戸にも戦乱の予兆が見られている。自らの命も長くないと悟った仁は、江戸での時間を医師として後継の育成に勤しむ。しかし戦は恭太郎(小出恵介)を巻き込み、仁と咲(綾瀬はるか)は…
第10話(最終章前編)あらすじ
これまで龍馬の護衛人として付き従っていた東(佐藤隆太)から刃を受け、龍馬や周囲は呆然としていた。そんな中、東は自分の兄がかつて龍馬によって斬られた事を告白、その復讐のために近づいたと明かした。しかし龍馬は「そんな話し、ワシが信じると思うか。これもワシを守るためじゃろ」と言い張るが、東はその場を立ち去ってしまった。残された仁たちは意識を失った龍馬を寺田屋へ運び、すぐさま手術に取り掛かった。自分がこの時代に来たのは龍馬を蘇らせるためなのだと言い聞かせ、仁は手術に挑む。困難を伴う開頭手術だったが無事に終え、後は切り取った頭蓋骨を大腿部に埋めて保存する手術のみとなった時に、再び仁を頭痛が襲う。佐分利(桐谷健太)は自ら志願し、仁の指示を受けて単独で龍馬に手術を施す。
術後の龍馬は未だ余談を許さぬ状況で、手動の人工呼吸器で完全看護が必要な状態だった。寺田屋の女将・お登勢(室井滋)は人工呼吸の作業を買って出て、食事を用意して仁たちに休むように勧めた。食事の間、斬り合いの場にいなかった佐分利が龍馬が斬られた経緯を尋ねる。言いづらそうに、咲は兄の恭太郎が龍馬を狙う刺客だった事を明かすが、最終的に殺害したのは東であった事から、龍馬が斬られた理由は仇討ちによるものとなってしまう。江戸の世にあっては、仇討ちとは人を殺める正当な理由であったのだ。
次の日になっても、龍馬の人工呼吸器は外れなかった。そこで咲からの提案で、野風(中谷美紀)が龍馬に宛てた文を枕元で読み聞かせることにした。そこには、かつて龍馬が野風に思いを寄せてくれたことに対する感謝の気持ちや、野風がフランスに渡った際は是非訪ねるようになどの内容がしたためてあった。すると程なくして龍馬の容態に変化が現れ、自発呼吸を始めたのだった。それからの仁は必死で龍馬に未来の携帯電話のことや新幹線に飛行機のことなどを話しかけ、意識を呼び戻そうとする。
すると突然龍馬の意識が戻り、突然呟いた。「妙な物を見た。空には大きな鳥が飛び、みんな小さな箱を持って独り言を言っていた。あれが先生の時代なのか」と。仁は龍馬と再び対話できる事に感激しながら、仁のいた時代のことや、江戸へ来て龍馬の存在が仁の励みになっていた感謝の言葉などを語った。龍馬は笑顔になって「ワシは先生の生まれてくる国を作れたかいの?先生のように馬鹿正直な人間が笑って暮らせる国を…」と言って、目を閉じた。そして龍馬の脈が止まった事が確認される。取り乱しながらも仁は心臓マッサージを必死で施すが、そんな仁の頭に「もう止めるぜよ。一緒に行くぜよ」と龍馬の声が響く。龍馬の死は、避けることが出来なかった。
その頃西郷隆盛(藤本隆)のもとに、龍馬を斬った東が橋の下で自害したという知らせが届いた。その遺書には、龍馬を狙う刺客によって暗殺が行われる前に、自らの手で本懐を遂げたという内容が記されていたという。西郷は東の行為を、龍馬の立場を救うものだと解釈した。龍馬が幕府の人間に殺されると、大政奉還は幕府の意図では無いと知れ渡り、龍馬の意図する徳川からの和睦という意味が無駄になってしまう。東が龍馬を斬ったことで、政治的な意図の無い単なる仇討ちとして丸く収まるというのだった。
一方、仁と咲は龍馬の死について語り合っていた。仁の手許には、お登勢からの形見分けとして仁と龍馬の写真が渡された。龍馬はこの写真を肌身離さず持っていたと告げられる。仁は、東が龍馬を斬ったあとに手術で生き返ることを願っていたのではとして悔やむが、咲は東が守ったものは龍馬の生き方であると意見した。そして恭太郎が龍馬の刺客であった事を改めて触れ、「兄の事をお許しくださいませ」とただ頭を下げるのだった。
龍馬を失い失意のうちに江戸に戻った仁と咲だったが、辿りついた仁友堂は変わり果てた姿になっていた。誹謗中傷の落書き、門には板戸が打ち付けられて閉ざされている。そこへ、これまで取調を受けていた山田(田口浩正)が戻ってきた。山田の口からこれまでの経緯が語られた。
仁が江戸を立った後、「南方仁に嘘のペニシリン製造法を教えられ、その結果13人の死者が出た」という内容の訴状が届き、取調のために仁の代理として山田が連れ去られ、取調を受けていたのだった。しかし、以前の篤姫の安道名津の件に続いて仁を陥れる意図が見られるとして、勝海舟(小日向文世)と松本良順(奥田達士)、多紀安琢(相島一之)の3人が探りを入れることにした。そこへ野風が働いていた遊郭の主人・鈴谷彦三郎(六平直政)が訪れ、以前野風の診立て違いをして面目を潰された奥医師・三隅(深水三章)の名を挙げる。
そこで勝は仁を訴えた医師のうち一人が真相を話したという偽の噂を三隅の耳に入れるようにする。程なくして三隅は口封じのために医師たちを呼び寄せ、毒入りの酒を飲まそうとするものの直前で良順や多紀らに取り押さえられ、事件の全容が明らかになった。これでやっと仁友堂の疑いが晴れたのだ。
自らも罪人として捕らえられたことがある仁は、身をもって山田がどんな環境にいたのか想像できる。自分が江戸に来た事でつらい思いをしている人がいると感じた仁は、その場で謝りつづけるだけだった。仁友堂は閉鎖して自分は去ると言い出す仁に、山田は「私たちに病人を置いて出て行けというのですか」と問い、咲も後進の指導を強く願い出て仁を引き止める。周囲の思いやりに、仁は改めて江戸で医師として全うしようと決意するのだった。
ほどなくして、仁は恭太郎に声を掛けられる。龍馬暗殺騒動のあの日の事を、他言せぬように仁に頼みにきたのだった。恥を偲んで、咲や栄の立場のために頭を下げる恭太郎の思いを仁は悟っていた。しかしながら龍馬の言い残した「この国をちゃんと作れたのか」という言葉を恭太郎に伝え、仁は「前を向きませんか」と思いつめる恭太郎に問いかけるのだった。
しかし、倒幕の勢いはやまず、とうとう江戸での戦も避けられないのではとの見方が強まっていた。勝は仁を呼んで江戸に戦乱が起こるか否かを尋ねるが、仁は答えず勝次第だと示唆する。そして勝は西郷との会談に臨むのだった。
咲は龍馬の形見を届けるために野風と面会していた。仁の頭痛はもはや周囲に知れ渡るところとなり、野風は仁友堂でも仁の病は治せないのかと尋ねる。咲は「ひとつだけ手があります。しかし、人の力ではどうにもならないこと」と呟くのだったが、野風はすぐに、それが仁が未来の世に戻ることを意味すると察していた。
最終回みどころ
仁が龍馬を救命することは出来なかったものの、その死の意味合いは以前とは違ったものになっている。最終回では、上野戦争と呼ばれる旧幕府軍と薩長を中心とした新政府軍との戦いも登場する。正史は変わらないものの、江戸の人の生き方や考え方に仁はどんな影響を及ぼしたのか。そして仁は未来に戻るのか、咲の思いは…様々な波乱を含んだ最終回がいよいよ放送となる。TBSでは25日(土)と26日(日)、それぞれ午後2時から総集編やメイキング映像などの特別番組も放送。
ドラマ「仁‐JIN-」最終回は26日(日)よる9時から放送。予告動画は番組公式サイトの「あらすじ」で視聴出来る。
あらすじ|TBSテレビ:日曜劇場「仁‐JIN-」
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