心の傷と背中の傷…「赤と黒」第10-11話のあらすじと予告動画!靴で見せる韓ドラの愛情表現

2011年09月09日22時28分ドラマ

ヘシングループの長男ホン・テギュン(チョン・ウィカブ)がアメリカから帰ってきたことで、久々に自宅に家族一同が顔を揃えるが、その場でシン夫人が、自分の恋人も守れない情けない男とテソンを揶揄。深く傷ついたテソンは飛び出して、恋人が死んだマンションの前で酔いつぶれてしまった。

赤と黒(C)アジア・コンテンツ・センター グッド・ストーリー NHK■第10話:モネの家出
ゴヌクから連絡をもらったジェインは、酔いつぶれたテソンを家まで送り介抱するが、スカートを汚したために、テソンのワイシャツを借りる。まだ平常心に戻れないテソンは、自分を構おうとするジェインを家から追い出す。ジェインが身につけているのはワイシャツ1枚と携帯。ゴヌクに迎えに来てもらった時の、情けなさ、悔しさ…。みじめなジェインの姿を見て、ゴヌクはかつて捨てられた自分を思い出したのかもしれない。この後のゴヌクのさりげない優しさをお見逃しなく。後日、ジェインは手料理をご馳走しようとゴヌクの家を訪ねる。もちろんジェインの知っている家は、例の薄汚れたアパートの一室だ。果たしてジェインはどういう手を使ってゴヌクの家を探し当てるのか?ゴヌクの部屋で手料理をふるまうジェイン。二人の間は間違いなく一歩近づいた。しかし、そこでジェインはゴヌクの背中の傷あとを見てしまう。
一方、一瞬でもゴヌクに心揺れた自分が許せないとテラはゴヌクを拒絶する。その会話を偶然聞いてしまった妹のモネはショックを受け、別荘に立てこもってしまう。モネの居所を知ったテラが迎えに行くが、テラは既に連れ戻された後で、そこにはゴヌクだけが残っていた。風邪で高熱を発したテラはゴヌクと言い争ううちに気を失い、ゴヌクは一晩中彼女を看病する。これでテラも完全にゴヌクに落ちた。
また、ゴヌクによってヘシングループ長男ホン・テギュンが行っていた株価不正操作が公になり、テギュンは窮地に追い込まれる。

赤と黒(C)アジア・コンテンツ・センター グッド・ストーリー NHK■第11話:傷あと
別荘で一晩を共に過ごしたテラとゴヌクは、二人の関係を疑っている妹のモネのことを相談するため、社内の試写室に入る。ところがここでアクシデントが…。外から鍵をかけられ閉じ込められてしまったのだ。これをチャンスにしないゴヌクではない。みごとにテラの胸にしまっていた“恋”への憧れまでを打ち明けさせる。これまで誰にも明かしたことのない心の叫びを吐露したことで、テラのゴヌクへの気持ちは一層強くなった。
一方、ギャラリーで、テソンは、ジェインの同僚が彼女が金目当てでテソンに近づいていると、噂しているところを立ち聞きする。一度は彼女を遠ざけたものの、もう一度彼女とよりを戻したテソン。ジェインへの気持ちが本物になろうとしていただけに、彼の受けたショックは大きかった。やけになりジェインをホテルに連れ込んで、“ヘシンの嫁の座”を条件に関係を強要する。果たしてジェインはこれを受け入れるのか…。
ちょうどその時、東部署の刑事クァク班長から電話が入る。チェ・ソニョン殺害の容疑者の背中の傷あとを確かめるため警察に呼び出されたのだ。取調室の男の背中の傷を見たジェインは何と言うのか?そして取調室にいた男は誰なのか?さらに死んだソニョンがテソンの元恋人だったと知ったジェインはどうするのか?

■見どころ
10話、11話との最高の見どころは、ゴヌクとテラとの演技対決。私生活でも結婚、出産を経験して、女優としても脂の乗っているオ・ヨンスの、ゴヌクに傾く心を、必死で持ちこたえようとする大人の女性の魅力は、絶品!モネを演じる少女のようなチョン・ソミンとは好対照。
また、10話でゴヌクはジェインの手料理を食べるが、その時のキム・ナムギルの少年のように無邪気で、はにかんだような表情にも注目しよう。ゴヌクほどの男でも、手料理は大きな武器になるようだ。いや、家庭を取り上げられたゴヌクだからこそ、手料理が嬉しいのかも。どちらにせよ、胃袋を掴むのが一番の恋の近道かもしれない。

■コラム(靴で見せる愛情表現)
韓国ドラマでは、“シンデレラ”よろしく愛情表現の小道具に“靴”を使うシーンをよく見かける。「赤と黒」も今回放送のどこかのシーンで、ゴヌクが女性に靴を履かせるシーンがある。女性の前に跪いて、そっと靴を履かせてやるゴヌクを見て、恋に落ちない女性はいないのでは?と言いたくなるほど素敵なのでお見逃しなく。そういえばイ・ヒョンミン監督がプロデュースした「冬のソナタ」でもペ・ヨンジュンが靴を使った名場面があった。歴史ドラマでも、「推奴-チュノ-」では主人公のチャン・ヒョクが、竈(かまど)の前で、ヒロインにコムシン(韓国の靴)を履かせてやり、叶わぬ恋を悟った時、彼女のコムシンを抱きしめて号泣する名シーンがある。また、チソン主演の「鉄の王キム・スロ」でも、靴をプロポーズの小道具に使っている。他にも、2011年現在NHKBSプレミアムで放送中の「トンイ」でも靴が重要なアイテムとして登場する。
日本のドラマでこうした靴で愛情表現する名シーンを思い出そうとしても、大河ドラマで、秀吉が信長の草履を懐で温めるぐらいしか思い出せない。
そういえば、日本では靴を脱いだ後、次に履きやすいように、つま先を外に向けて置き直すことが多いが、韓国にはこの習慣がない。韓国から来た友人は、最初日本の家庭に招かれたときに、靴の向きが全て逆なので違和感を感じたそうだ。
また、靴のサイズを言う時、日本は㎝だが、韓国ではmmをつかう。だから23.5㎝の場合、“235mm”となる。2を略すことも多いのでそんな場合は“35”となるので、韓国旅行で靴を買う際にはご注意を。

ドラマ「赤と黒」全17話は、9月4日~15日まで、4日は1話、それ以降は月~木曜日に2話ずつ放送。

■作品紹介
・韓国放送:SBS、2010年
・話数:全17話
・出演:キム・ナムギル キム・ジェウク ハン・ガイン、豊原功補 三浦孝太 麻由 ほか
・監督:イ・ヒョンミン
   (「冬のソナタ」プロデューサー・「雪の女王」「ごめん、愛してる」監督)
・脚本:イ・ドヨン、キム・ジェウン、キム・ソンヒ
・主題歌:ラムジ「好きだから」
・主な日本ロケ地:三重県=ココパリゾート

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NHKBSプレミアム「赤と黒」

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