JAXA、ISS長期滞在中の古川聡宇宙飛行士の最新情報などをダイジェストビデオで紹介

2011年10月20日18時20分暮らしと文化
古川宇宙飛行士がキューポラから撮影した日本。
琵琶湖を中心に関東、中部、近畿、中国、四国地方を撮影
している。((C)JAXA/NASA)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターは、「SPACE@NAVI-Kibo WEEKLY NEWS 第147号」を公開、古川聡宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)での活動を中心に「きぼう」日本実験棟で行われている実験について紹介。星出彰彦宇宙飛行士や大西卓哉宇宙飛行士の話題についてもふれる。

9月16日、きぼう日本実験棟で実施されていた、「高品質タンパク質結晶生成実験(JAXA PCG)」の第4回目の実験が終了した。同実験は、きぼうの蛋白質結晶生成装置(Protein Crystallization Research Facility: PCRF)を使用して行われた。
同実験は、きぼうの微小重力環境を利用して、マラリアなどの感染症、インフルエンザ、筋ジストロフィーなど、さまざまな疾病の治療薬の開発に繋がるタンパク質や、環境負荷の少ない新しいバイオ燃料開発、ナイロンの分解などに関わるタンパク質の高品質な結晶を生成し、創薬や環境・エネルギー問題の解決に貢献することを目的とする。
9月22日、きぼう日本実験棟の流体物理実験装置(Fluid Physics Experiment Facility: FPEF)を使用して実施する、「マランゴニ対流実験」の1テーマ目の第4シリーズが始まった。
同実験では、シリコーンオイルという液体で大きな柱(液柱)を作り、液柱の内部の流れの変化や、それに伴う温度分布の変動を調べる。第4シリーズでは、液柱(直径3cm)に発生するマランゴニ対流の遷移現象を解明する。1テーマ目では、全部で5つのシリーズが計画されている。
ビデオでは、古川宇宙飛行士が、クルーメディカルオフィサーとして、宇宙飛行士の健康について解説する。また、同宇宙飛行士が撮影した日本列島などの映像も見られる。

ビデオライブラリ「SPACE@NAVI-Kibo WEEKLY NEWS 第147号」


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