長刀使いの剣士の前に新右衛門が始めて覚える死の恐怖…ドラマ「塚原卜伝」第4回予告と前回のあらすじ-NHK
未だ負け知らずで勝ち戦に貢献した新右衛門(堺雅人)は将軍に賞せられるものの、細川高国(安田顕)の謀略で再び御前試合を行うことになってしまう。その相手は両端に刃のついた長刀(なぎなた)を使う謎の男だった…NHK・BSプレミアムのドラマ「塚原卜伝」は23日(日)放送、第4回「一拍子の太刀」の予告動画が公開されている。
長刀使いの男・南栄との戦いで、剣の間合いを取る事が中々出来ない新右衛門は初めて死の恐怖を覚える。己の心に打ち勝って寸でのところで南栄を倒すものの、血の臭いが消えない己の手に新右衛門は戦いの意味を再び問う。新右衛門の身を案じ続ける鹿乃(京野ことみ)の想いもますます募るが、新右衛門の戦いは止む事はなかった。
第3回「将軍暗殺」あらすじ
御前試合で勝利した新右衛門は洛中で師範代として稽古をつけることになり、鹿島の太刀の名声が更に広まることに左門(平岳大)は大喜びする。ある夜、出稽古の帰りに新右衛門は不意を襲われる。新右衛門が切り倒したその犯人は、御前試合で倒した細川家お抱えの武芸者・大野秀孝の手下だった。新右衛門が細川家の手のものを倒したことで、細川家と大内家に新たな対立の火種が出てしまったことに対し鹿乃は新右衛門を詰問、軽々しく命のやり取りをする事も問いただされてしまう。
その頃、前将軍の義澄(永友イサム)が将軍・義尹(本田博太郎)に刺客を放つ。危機一髪で命を取り留めた義尹だったが、激高して犯人討伐を主張する。犯人がかなりの使い手である事から慎重を要すると進言する大内だったが、御前試合の禍根を持つ細川が新右衛門に刺客討伐をさせればよいと意見してしまう。主君の手前、引くに引けなくなった平賀丹後守(風間杜夫)は新右衛門に刺客である怪僧・円珍(辻本一樹)を倒すように依頼する。鹿乃はそんな父にも激しく抗議するが、新右衛門は円珍討伐のために立ち上がる。
一方、鹿島では越後出兵しない事で上杉家の怒りを買った松本備前守(永島敏行)が謹慎処分となっていた。臆病者のそしりを受けながらも、このままでは鹿島が滅ぶと松本は意見を変えなかった。
新右衛門は円珍についてその素性を探っていたところ、人斬りの魔性を持つに至るまでの悲しい過去が明らかになった事を知る。円珍はその昔妹を惨殺され、その復讐のために人を殺した。その後、殺した相手への鎮魂のために出家して坊主になったものの、入門した宗門は乱脈の限りを尽くし、坊主になってまで人を殺すことが続いてしまった。斬れば斬るほど腕は上がるが人としての心はどんどん失われていく、そんなどん底まで落ちたのが円珍の今の姿だった。円珍ら一味の潜伏先を偵察に行った新右衛門だったが、そこで連れ去られた女たちへの乱暴狼藉が始まってしまい、様子見だけのつもりが急きょ円珍を倒すこととなってしまう。
円珍の伸びる杖に新右衛門は苦戦するが、その杖が仕込み杖で、先から錘が付いた鎖が飛び出す仕掛けになっている事を見抜く。小さな傷を負うものの、新右衛門は辛くも円珍を倒した。無事に武勲を立てた新右衛門だったが、それを鹿乃は喜ばずに新右衛門の闘う姿勢を責める。しかし新右衛門が剣の道を選んだ胸のうちを語ると、その決意を受けて鹿乃は死なぬと約束して下さいとすがるしか無かった。
第4回みどころ
戦いを一つ終える度に新右衛門が成長していくところが毎回物語の要となるが、その過程で見られる左門とのやり取りも軽妙で視聴者の楽しみとなっている。今回、出演者にはダンテ・カーヴァーの名が!ソフトバンク・白戸家のお兄さんである。お兄さんが時代劇に登場とは?!その演技にも注目だ。
BS時代劇「塚原卜伝」は23日(日)午後6時45分から放送。予告動画は、番組公式サイトの「次回予告」で視聴出来る。
塚原卜伝|次回予告