ついに11人で前人未到の南極越冬生活が始まる…ドラマ「南極大陸」第4話予告動画と前回のあらすじ-TBS
倉持岳志(木村拓哉)ら11名で結成した第一次越冬隊員を残し、白崎優(柴田恭兵)率いる第一次南極観測隊は宗谷で帰国の途に就く。TBS日曜劇場「南極大陸」第四話「さらば愛しき友」は11月6日よる9時から放送、予告動画が公開されている。
残された11人と19頭の樺太犬たちで初めての南極越冬を行うという事は、命を賭けた実験でもある。隊員各自の手探りによる南極での生活が始まる。
第三話「奇跡の犬たち」
南極観測船・宗谷は順調に進路を取っているかに思えたが、リュッツホルム湾を航行中に氷でスクリューを破損し、前進することが難しくなってしまった。そこで目標を南極大陸付近にあるオングル島への上陸へ変更し、そこから南極大陸を目指すことにした。通信担当の横峰新吉(吉沢悠)は生まれたばかりの双子に「太陽」「洋子」と名づけようと考えていることを内海典章(緒形直人)に打ち明けた。しかし、建設された基地から電文を打つと横峰は決め、まだ妻の奈緒美(さくら)にその事を告げていなかった。
昭和38年1月20日、宗谷は南極・オングル島への接岸を果たす。隊員たちは次々にオングル島へ降り立ち、久々の大地の感触と南極の光景に感極まる。白崎はオングル島へ日の丸を立て、戦勝国の後をたどらずに自力で南極へ到達したことはもはや戦後ではないと述べ、南極越冬へ向けての決意を新たにする。今後は、本格的な冬が始まる2月中旬を前に越冬隊以外のメンバーは南極を離れなければならず、基地建設や物資輸送のための時間はわずか半月程という過密スケジュールとなる。
雪上車が走行可能かどうか調査するために、先遣隊として倉持と犬塚夏男(山本裕典)の犬ぞり隊が偵察を命じられた。しかし犬たちは統率が取れず、倉持の指示も入らない。ついにはクマがリーダー犬のリキに噛み付くトラブルが起こり、犬ぞりでの偵察は中止となる。その後の観測で雪上車が使用可能と分かり、基地の建設予定地を決めて雪上車での物資輸送がスタートした。いよいよ、日本初のプレハブ建築によって昭和基地の建設が始まる。釘が使えないことを想定したこの住宅は、日本古来の木枠組みの工法を使って建設するものだった。
宗谷からの物資輸送は続けられ、倉持と犬塚も犬ぞりで物資輸送を担当するが、樺太犬たちの統率は一向に取られない。時間のロスばかりが目立ち、倉持はついに犬塚を手が不足する基地建設へ向かわせ、一人で犬ぞりを担当する。そんな時、宗谷から下ろして周囲の棚氷の上に置いていた物資が氷の流出によって紛失、3か月分の食料が失われるというミスを犯してしまう。
手痛い損失ながらも基地建設は進められ、居住棟や無線棟などの主要部の建設も無事に終え、残すところは移動観測基地「カーブス」の建築のみとなった。倉持が担当する犬ぞりでの物資輸送は、犬同士のトラブルでまたも中断していた。気性の荒いクマが、今度はモクに噛み付き足の骨を砕くまでの傷を負わせていた。トムは搬送中に骨折、ミネは体調不良、そして何よりリーダーのリキがクマに噛まれた事を機に萎縮して犬たちの雰囲気は落ち込んで見えた。
ある夜、強いブリザードにより基地建設は一時中断する。整備担当の鮫島直人(寺島進)ら5人は残された基地を心配して無断で雪上車で基地へ向かう。ところがあと10キロというところで雪上車は燃料切れにより走行できなくなる。宗谷に残ったメンバーにより対策会議が行われ、倉持は犬ぞりで燃料を届けに行く案を出した。氷室晴彦(堺雅人)は犬ぞりの状況を見て走らないだろうと反対するが、星野英太郎(香川照之)は許可、倉持を鮫島たちの救出へ向かわせる。
犬たちは相変わらず統制が取れず、クマは暴走するばかりでクマを叱るために倉持が棒を手にした時、リキがクマに立ち向かっていった。犬塚は慌ててリキを止めようとするが倉持はそれを制した。リーダーとしてリキがクマに挑戦した意図を倉持は理解し、2匹の戦いを見守った。リキはついにクマの喉元に噛みつき、負けを認めたクマは大人しくなった。その一部始終を見守っていた犬たちはリキがリーダーだと認識し、リキの先導によってそりを走らせた。停止していた雪上車内はマイナス20度まで下がり、鮫島たちは危険な状況にあった。そこへ遠くから犬の鳴き声が聞こえ、彼らはブリザードの中から犬ぞり隊の姿を発見した。倉持は無事に燃料を鮫島たちへ渡し、雪上車は昭和基地へ向かって修復作業に当たった。
そして生活基盤が徐々に昭和基地へ移ったある日、とうとう横峰は日本との通信に成功する。これで越冬の準備が更に進み、一同は歓喜に沸く。横峯は子どもの名前を「大地」と「友」にする事に決め、電文で妻に伝えた。
何とか越冬の準備を終え、観測隊員たちが日本へ帰る日が来た。越冬隊員の11人は昭和基地を我が家として、これから来る厳しい南極の冬を迎える。その矢先、またもや越冬隊員らは棚氷に置いた物資を流出により失い、不安材料を抱えてしまう。
第4話みどころ
越冬生活が始まるが、日本が経験したことのない極限の地での生活には困難が付きまとう。そんな中、越冬隊員たちの奮闘と人間関係の描写がより浮き彫りになる。倉持と氷室の関係性がどう変化していくのか、二人の間の因縁はどんなものなのかが視聴者の多くが気にするところだろう。そして日本で待つ家族たちの想いや政府の対応なども見守られる。
ドラマ「南極大陸」は6日(日)よる9時から放送。予告動画は、番組公式サイトで視聴出来る。
日曜劇場『南極大陸』|TBSテレビ