英祖王の奇行…老論派に分裂の危機!「イ・サン」第35話あらすじ、予告動画と前回ダイジェスト
チョン・フギョムは清国から戻り、チェ・ソクチュがサン側に寝返ったことを母ファワンから聞き、自分たちだけ“蚊帳の外”状態だということを聞き、事態の深刻さに驚く…そんなソクチュは、老論派の重臣たちに「生き残るためには、屈辱を味わっても今は世孫派に寝返るべき」と説得にあたった。35話では、いよいよ宮廷を掌握しようとするサンの活躍の裏で、密かに進められる貞純王妃の計略が見どころとなっている。
(c)2007-8 MBCチェ・ソクチュの裏切りをにわかには信じられないチョン・フギョムだが、ホン・グギョンから呼び出され、チェ・ソクチュを見習ったほうが身のためだと警告され大いに動揺する。チョン・フギョムが動揺したのはソクチュの裏切りだけではなかった。貞純の兄キム・ギジュと市中で偶然出会い、めった打ちにされたのだ。毎度のことながらこのギジュの暴れっぷりはみごとというほかない。しかし、このギジュは流刑されたはず…フギョムは使臣団として清に行っている間に変わってしまった身辺状況に戸惑っていた。
英祖は認知症の症状が進み、些細なことにもすぐに腹を立てるようになっていた。そして、認知症の症状が出ているときには貞純の悪事についてもすっかり忘れ、彼女に甘えていた。貞純を演じたキム・ヨジンは「チャングムの誓い」で名医を演じただけあって、病人の扱いは手馴れたもの。英祖が「最近物忘れが激しくて」といえば「激務でお疲れですから」と返し、上奏文の紐が解けないことにショックを受けると、優しく「固く結んであって私も大変でした」と言う具合に、英祖の面目を保ってやる。みごとな対応は必見!介護のコツを教えられたようだ。こうして貞純は英祖を操り、兄のギジュを流刑地から呼び寄せる通達を出させていたのだ。
そんなこととは知らない和緩(ファワン)は、すっかり貞純を許したような父英祖の態度に驚きを隠せないでいた。
さて、サンが目指した南人派の起用について少し説明しておこう。党派の表を開いて“(21)英祖”時代の党派を確認されたい。粛宗の代で西人vs南人の熾烈な争いがあり、英祖を擁立した西人派から分派した老論派が勢力を握っていた。一方、南人派は、張禧嬪が亡くなってすっかり影を潜めていた。この南人派はもっとも保守的な派で理論家が多く、サンの政事を行うにも彼らの力が欲しかったのだ。その代表的な人物が、父・思悼世子からの忠臣チェ・ジェゴンだった。詳しくは、(3)英祖が恐れた党派、イサンが憎んだ党派とはで紹介。
話をドラマに戻して…貞純の計略に気づいていないサンは、テスに清に行ってソンヨンの様子を見てきて欲しいと頼んだ。その頃現地では大変な事件がおきていた。さあ、テスはソンヨンに会えるのか?
「イ・サン」第35話は、1月15日夜11時から。予告動画と前2回のダイジェスト映像は番組サイトで公開。
NHK総合「イ・サン」番組サイト
【作品詳細】【「イ・サン」を2倍楽しむ】