「善徳女王」第35話あらす:満身創痍のユシン、地獄の再試合
比才に飛び入り参加したピダムが、決勝戦でわざとユシンに負けようとしていることを見抜いたチルスクが、ムンノに審議を求めた…「善徳女王」第35話では、自分がやらかした不正のせいでピダムの脱落は決定するが、誰の目にもこれまで正々堂々と全力で戦ってきたユシンの扱いをどうすべきか考えあぐねていた。その結果、下されたのは不死身のチルスクからの10回の攻撃に耐え抜けば優勝、さもなければ第3回目の比才は無効となる。YouTubeにて予告動画が公開中だ。
(※2011年5月、BSフジでの放送に合せて紹介したものです)
「善徳女王」は、2009年に韓国のMBCで放送された歴史ドラマ。新羅(シルラ)という古代韓国の王国を舞台に、韓国史上初の女性君主である善徳女王(ソンドク)の波乱に満ちた生涯を描いている。【「善徳女王」を2倍楽しむ】では、時代背景や人物紹介、全話のネタバレ(あり/なし)あらすじと見どころ、豆知識、イベント取材レポートなどまとめている。
立っていることさえままならない満身創痍(まんしんそうい)のユシン。チルスクの強烈な攻撃に絶える力などユシンの体の何処にも残っていなかった。しかし、あの巨大な岩さえ木刀で叩き割ったユシンは、倒されても倒されても立ち上がろうとする気迫が残っていた。命がけのユシンの姿に敵も味方もなく皆が感動した。そして、そんなユシンに最初に声援を送ったのが宿敵ポジョンだった。
さあ、チルスクの地獄の10回攻撃に耐えたユシンの強靭な精神をしっかりと目に焼き付けよう。
こんな思いまでして勝ち取った風月主の地位だが、事態は思わぬ方向に進んでいった。
ソルォンから想定外の横槍が入った。ユシンはトンマンを王女にするため、かつて復耶会とある取引をしていた。その取引とは、“伽耶の流民たちをユシンの一族の土地に無償で住まわせるかわりに、トンマンの身分回復の全面協力”の約束を取り付けたのだ。ここに来てこれが裏目に出てしまった。
そんな深刻な事態の裏で、「善徳女王」のコミカルな部分を引き受けている花郎チュクパン。トンマンが王女になってからはもっぱら仲間の花郎たちとお笑いを提供してきたが、どうやら新しい相棒を見つけたようだ。ミシル陣営の花郎テムナボの出迎えで唐から帰国したキム・チュンチュだ(金春秋)。どうやらチュンチュは王室派vsミシル派の内情をチュクパンから探ろうとしているようだ。チュンチュのなんともとぼけた様子が笑いを誘う。前回から登場したチュンチュを演じたのは、今ではすっかり大人の俳優に成長した天才子役のユ・スンホである。ペ・ヨンジュン主演「太王四神記」でタムドク王子の少年期を演じ、日本のマンガ「ドラゴン桜」が原作の「勉強の神」では高校生役を演じた俳優だ。歴史ドラマも現代ドラマもこなせる演技派の彼が、ドラマでどんな役回りを演じるのか、今後の成り行きが楽しみである。
◇YouTube「善徳女王」予告動画
【作品詳細】【「善徳女王」を2倍楽しむ】