朝廷の異端児・雅仁親王と清盛の対面…大河ドラマ「平清盛」第9回予告動画と前回のあらすじ-NHK
3月4日、NHKの大河ドラマ「平清盛」は第9回「ふたりのはみだし者」を放送、清盛(松山ケンイチ)は後の後白河法皇となる雅仁親王(松田翔太)と出会う。朝廷では得子(なりこ=松雪泰子)が男児を産んだ事で権力図にも新たな波乱が巻き起こる。得子の男児の誕生祝の宴には後の世に大きな影響を与える者達がそれぞれの思惑を抱えて一堂に介する。
■第8回「宋銭と内大臣」
家来・家貞(中村梅雀)に案内されて博多に連れてこられた清盛は、そこで忠盛(中井貴一)が朝廷を欺き密貿易をして財を成している事を知らされる。当時、大宰府の役人を通してしか出来なかった宋との貿易を行っており、そのことで市場は活気に満ちていた。従順な犬などではなかった父親の姿を知ると共に、珍しい品々の交易によって活気あふれる市場の様子に清盛の心は躍る。清盛を博多に送ったのは、新しいもの好きの清盛の性格を熟知した上で忠盛が行ったことだった。
その頃、藤原摂関家では次男の頼長(山本耕史)がない大臣に決まった知らせが届く。得子が鳥羽上皇(三上博史)の寵愛を得る事で天皇家に乱れが生じている上に平氏がますます台頭してくる事を憂う頼長は、その容赦無い性格で風紀を乱す者達の粛清を誓う。
朝廷で開かれた宴では、かつて璋子(たまこ=壇れい)のために作られた水仙の庭が全部菊に植え替えられており、璋子は自らの権勢に斜陽が射している事を感じる。その席で義清(のりきよ=藤木直人)が鳥羽院に歌を詠んだ事を知った崇徳帝(井浦新)は後で義清を呼びつけ、不義の子である出自から鳥羽院に追いやられている自らの境遇を語る。歌に没頭するだけの今となっては義清しかいないと述べる崇徳帝は、義清に異常なまでの執着を見せるのだった。
京へ戻った清盛は、兎丸(加藤浩次)らが持ち帰った密輸品を市場で売りさばいているのを見つける。最初は咎めようとしたものの、そこへ居合わせた高科通憲(阿部サダヲ)が珍しい書物や品々が市井の民の目に触れることは良い事だと絶賛し、それに共感して兎丸の商売を黙認する。ある日、市場で売られているオウムを手に入れた源為朝(小日向文世)が頼長に献上されたことで、頼長は平氏の不正に気づき清盛を呼びつける。細かい調べを出して清盛を追及する頼長だったが、清盛は開き直って宋との交易が広まることの重要性を説いた。清盛の胆力に驚きつつも冷静にその言が浅はかであると指摘する。頼長は清盛を告発するつもりはなくその人となりを調べるために呼びつけたのであり、それは不正をも押しつぶすことが出来る程の平氏の権力を無視できないことを知っているからだと通憲は頼長に言い放つ。一方の清盛は己の未熟さを知り、頼長と対決するには更なる成長が必要であると自覚する。
館へ戻った清盛は、明子(加藤あい)が懐妊したことを知らされて大いに沸き返る。その夜清盛の館は祝いの宴で大いに盛り上がり、清盛は父となる喜びと同時に更なる自らの向上を決意するのだった。
<第9回みどころ>
平氏でならず者と見なされていた清盛だったが、朝廷にも同じような立場の雅仁親王がいることで二人は運命の対面を果たす。乱れた朝廷にあって血気盛んで野望を抱く雅仁親王は後の清盛にも大きな壁となる。二人の若手俳優の演技勝負も大いに期待出来そうだ。
大河ドラマ「平清盛」第9回は4日(日)、総合よる8時・BSプレミアム午後6時から放送。予告動画は公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。第8●回「宋銭と内大臣」のオンデマンド配信購入期限は3月11日まで、210円(税込・視聴期間:購入後1日)で視聴出来る。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中。また、第1話は見逃し見放題パック(月額945円・税込)の対象となる。
大河ドラマ「平清盛」
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