日産、次世代ニューヨーク市タクシーを動画などで世界初公開

2012年04月04日15時57分商品・CM
ニューヨーク市イエローキャブの次世代モデル「NV200」

日産自動車は、60万人のニューヨーカーが毎日利用するニューヨーク市イエローキャブの次世代モデル「NV200」を、4月6日から15日まで開催される「2012年ニューヨーク国際自動車ショー」に先駆けてニューヨーク市内で開かれるイベントで初披露するが、その動画が公開された。
同車は、2年間にわたる非常に厳格な選考を経て、2011年5月、2013年後半から導入される専用の次世代ニューヨーク市タクシーとしてタクシー・リムジン協会(TLC)により選定された。車両の仕様設計に関しては、同社とTLCによる協議に、クーパーハイアット国立デザイン美術館、公共スペースとスマートデザインにおけるデザイントラスト、の2団体が参画している。
仕様・装備は、現地のタクシー運転手、タクシーオーナー、利用者らの声が反映されており、現行タクシーに対して大きく改善した4人の乗客とその荷物のための十分なゆとりのある室内空間を確保。
また、乗り降りを容易にするスライドドアと乗降用の補助ステップと手すりがあり、見晴らしの良さを実現して乗る人を開放的な気分にさせるパノラミックルーフ(シェード付き)と、スライドサイドウィンドウを持つ。
さらに、フロントのエアコンがOFFでも独立して運転できる後席エアコン、乗客用の読書灯と所持品の確認をサポートする室内フロアの足元照明、乗客用の電源コンセント(12V)とUSBプラグ(2つ)、汚れにくくメンテナンス性に優れた抗菌仕様のビニルシート表皮、乗り心地が良くフラットなフロアを装備する。
エンジンは、ニューヨーク・タクシー全体での排出ガス低減と燃費向上を実現できる2リッター4気筒エンジンで、15万マイルの走行距離耐久を保証する。
クラクションは、ニューヨークの街中での騒音低減を図るべく、車外灯と連動し警告音量が小さくなる。
運転席は、客室とのパーティション備付け時でも快適な運転姿勢をサポートするリクライニングとランバーサポート機能付き6ウェイジャスタブル運転席シート、ドライバー用USB補助オーディオ出入力ポート、リアビューバックアップモニター機能付き標準ナビゲーションシステム、聴覚障害者用ヒアリングサポートシステム、運転手と乗客間のインターコムシステム、タクシー専用機器用予備配線などを備える。
安全面では、運転席・助手間パーティションを備え付けた上での安全認証試験を実施しており、運転席・助手サイドエアバッグ付SRSエアバッグシステム及び前席・後席SRSカーテンエアバッグシステム、トラクションコントロールシステムとビークルダイナミクスコントロールなどを装備する。
スライドドアも、通常のヒンジドアと比べ、不意な開閉による歩行者・自転車などへのリスクの軽減にもつながり、開閉時警告灯も備える。
同社のメキシコ・クエルナバカ工場で生産される予定で、計画されている標準の装備一式を含めたメーカー希望小売価格は約2万9700ドルとなる見込み。
同社のカルロス・ゴーンCEOは、「日産の『NV200』次世代ニューヨーク市タクシーで、ニューヨークにおける都市型モビリティーの新たな時代の幕開けをお伝えできることを誇りに思います。『NV200』次世代ニューヨーク市タクシーは、日産の商用車ビジネスにおけるグローバルな経験をベースとし、ニューヨーク市のタクシードライバーや利用者による改善要望を反映してデビューします。これまでにないレベルの革新性と快適性を、ニューヨークの日々60万人の利用者にお届けすることになります」と述べている。
「Taxi of Tommorrow」では、同車の外観やドアが開いて乗員が乗っているところなどをさまざまなアングルで見ることができ、同車がニューヨークを走る日が待ち遠しく感じられる。

Taxi of Tommorrow

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