ケベク誕生!「階伯〔ケベク〕」第3話あらすじと正史に残るキョギ紹介、予告動画-BSフジ
百済の第二妃サテクによって、新羅の間諜(スパイ)容疑を掛けられ、武王によって国外逃亡を余儀なくされたソンファ王后は、身の潔白を証明するために自害、第3話では、残されたウィジャ王子のその後と、ムジンと身重の妻とのその後が描かれている…番組サイトには名場面映像が、DVD公式サイトにはPV動画が公開されている。また、これまでの回を見逃した方は、【「階伯〔ケべク〕」2倍楽しむ】にこれまでのあらすじを紹介しているので参考にどうぞ。今回は、第3話のあらすじと見どころを紹介。
■第3話「ケベク誕生」
ムジンは身重の妻ミョンジュと崖から海に飛び込み、なんとか生き延びる。自らも疲労困憊のミョンジュだが、深手を負って意識がもうろうとなっている夫ムジンに必死に話しかける。二人のピュアな出会いの話をお聞き逃しのないように。
二人は、ウルニョという親切な女に助けられ、ミョンジュは死力を尽くしてケベクを出産するが、そのまま帰らぬ人に…。死の間際にミョンジュがムジンに生まれたこの性別を聞く。果たして、ムジンはここで何と答えるのか?どこまでも互いも思いやる美しい夫婦愛が見て取れる素晴らしいシーンをお見逃しなく。
その頃、隠れていたウィジャも一人生きるために動き出す。追っ手から逃れるために、王子がナイをするのか、今後の彼の苦難の人生を示唆するような悲しいシーンだ。そうしてウィジャは、一人でサビ城に戻る。
14年後…。
ムジンは飲んだくれダメ親父を装いながら、裏では刺客を生業とし為済団を追い、息子ケベクとともに民家の女ウルニョとその息子ムングンの4人で暮らしていた。
ケベクは義兄のムングンと酒店で働きながらも、ダメ親父を優しく気遣っていた。そんなケベクの優しさに、ムジンは亡妻を想いだし涙の毎日。しかし、ケベクは父ムジンにも似ていた。卑怯者を見過ごすことができず、町の不良少年たちにも果敢に立ち向かうのだ。多勢に無勢の彼が、悪がきどもを森に誘い込み、驚きの戦法でやっつけるところは、まさに無敵のムジン将軍そのもの。また、ケベクは少年時代に運命の女となる商店の娘、ウンゴとも出会う。ケベクはウンゴが気になるが、こっぴどくフラれてしまう。
一方ウィジャはサテク妃にへつらいながら無能なふりをさらして暮らしていた。サテク妃はそんなウィジャを怪しんでいたが…。サテク妃と武王の間に生まれたキョギは、そんなウィジャを馬鹿にし、うっとおしくて仕方がない。ついにはとんでもないことを計画する。果たしてその計画とは…。
■ドラマをもっと楽しむために
歴史ドラマは、正史に残る人物をどのように描くのかというのが醍醐味だが、韓国ドラマの場合、時に実在の人物を驚きの形でドラマの中で息づかせることがある。日本から見ると、比較的ゆるいとされている時代考証なども手伝って、これがドラマの大きな魅力となっている。
今回、筆者が注目したのは、テサク妃の息子のキョギ。ケベクの腹違いの弟として登場するが、これは翹岐(ぎょうき)のこと。百済自体が現存する資料が少なく、キョギについては韓国の史書では見つけられなかったが、「日本書紀」には確かにその名前が記録されている。
一説には、義慈王の甥とも子とも言われている人物で、天智天皇(=中大兄)と同一人物説もある(中丸薫著「古代天皇家と日本正史」、小林惠子著「亡国古代史」より)。彼は、皇極天皇元年(642)義慈王の母の死にともない島流しとなり、その後、来日し大使として参内(さんだい)、蘇我蝦夷(えみし)宅にまねかれ、百済大井(大阪府河内長野市か)にうつったといわれている。
「階伯〔ケベク〕」は、毎週火曜日夜10時からBSフジにて放送。番組サイトには名場面映像が、DVD公式サイトにはPV動画が公開されている。
■作品紹介
・放送:2011年、MBC
・話数:全36話
・脚本:チョン・ヒョンス
・演出:キム・グンホン
・キャスト
ケベク:イ・ソジン、イ・ヒョヌ(子役)
ウンゴ:ソン・ジヒョ、パク・ウンビン(子役)
ウィジャ王:チョ・ジェヒョン、ノ・ヨンハク(子役)
サテク妃:オ・ヨンス
ムジン:チャ・インピョ
「階伯〔ケべク〕」を2倍楽しむ
★本サイトで掲載されている記事、写真については無断使用・無断複製を禁止いたします。
BSフジ「階伯〔ケべク〕」(吹き替え版)
「階伯〔ケべク〕」DVD公式サイト