4月30日、TBS系でドラマ特別企画「悪女について」を放送、何かとお騒がせの沢尻エリカにとって休業後初の本格的女優復帰作として注目を集める。有吉佐和子の同名小説を原作に、貧しい生い立ちの少女が一大で巨万の富を築く経営者としてのし上がってきた裏には一体どんな事情があったのか、人間の裏表を描く作品となる。

沢尻の女優復帰作として映画「ヘルタースケルター」に出演することが報じられ公開前から話題となっていたが、その後に収録され映画に先立って放送されることとなったドラマが今回の作品である。物語は一人の女性と、女を取り巻く3人の男性の関係を軸に、果たして女が「悪女」であるのかそうでないのか、人の世に生きる上で避けることが出来ない”人物評価”の側面を鋭く見つめる。物語は実業家・富小路公子が謎の転落死で命を落とすところから始まる。自殺か他殺か、ここまでに至る彼女の人生はどのようなものだったのか。人間関係の裏に潜む情念を丁寧に描写する有吉作品ならではの緊迫したストーリー展開が見どころだ。
沢尻演じる公子に関係する男性3人には船越英一郎、上地雄輔、渡辺大が扮する。船越については、妻の松居一代が沢尻とのラブシーンに腹を立てて夫婦ゲンカにまで発展してしまったことが注目され、場外乱闘のような形ではあるがドラマについての関心を更に高めた。その他出演者にも西田敏行、泉谷しげる、浅田美代子、余貴美子、高畑淳子、鈴木砂羽といった人気役者が揃い、重厚な人間模様を綴っていく。
実業界でも燦然と輝くセレブとして注目を集める公子の風貌は、ゴージャスな装いの似合う沢尻に打ってつけの役どころと言える。そして、成功してからとは間逆の質素な娘時代を演じる沢尻の素朴な美しさは、まさに女性の二面性を映像で的確に表現しているかのようである。プライベートでの言動が世を騒がせている沢尻だが、女優として評価する声も根強く残るだけに、今回の作品は今後の沢尻の女優としての行方を左右する指標となりそうだ。

ドラマ「悪女について」は30日（月・祝）よる9時から放送。予告動画はドラマ公式サイトで視聴出来る。


沢尻エリカ主演ドラマ「悪女について」：TBSテレビ