蘭方医と漢方医の対立が激化、巻き込まれる万二郎…ドラマ「陽だまりの樹」第6回予告動画と前回のあらすじ-NHK
5月11日、NHKBSプレミアムの時代劇「陽だまりの樹」は第6回「蘭方医対漢方医」を放送、改革派の老中が死去したことで失脚した万二郎(市原隼人)は謹慎を受けるが、良庵(成宮寛貴)にある重大な頼みごとをされてしまう。
■第5回「父の仇」
伊豆・下田に駐留していた万二郎は父・千三郎(西岡徳馬)の訃報を受け急きょ江戸に戻る。良庵の父・良仙(笹野高史)から一緒に飲んでいた帰り、酔って川に落ちて死んでしまったと父の死因を聞かされた万二郎は不甲斐なさを抱きつつも涙に暮れた。しかし後日良仙に呼び出された万二郎は、実は千三郎が良仙を狙った刺客から助けようとした際に転落したのだと事実を説明された。良仙を助けるためにすぐさま刀を抜かなかった事で千三郎の不名誉とされないため、良仙は敢えて襲われた事実を隠したのだった。
その頃良庵は、適塾の師・緒方洪庵から女遊びが過ぎる事を理由に破門を言い渡された。必死で頭を下げる良庵は、一ヶ月で洪庵が訳した膨大な医術書を暗記するように命ぜられる。良庵は同じ塾生の福沢諭吉の助けを借り、一心不乱に書に向かう。一ヵ月後の洪庵からの口答試験に見事合格した良庵は破門を撤回されるが、同時に父からの文を受け、種痘所開設のために江戸に戻るよう言われる。かくて良庵は江戸に戻ることとなる。そしてその道中、おつね(大塚千弘)という女と出会い、浮気心が起こってねんごろの仲になる。
ある日、良仙は万二郎を呼んで水戸藩家老の信望も厚い万二郎に種痘所開設の嘆願書を老中に直に手渡して欲しいと願い出、万二郎はこれを快諾する。江戸に着いた良庵は早速縁談を申し渡される。紀州の遠縁の娘が相手だと聞かされた良庵は、それがおつねだと知って多いに慌てる。一夜の遊びのつもりが断るに断れない状況に追い込まれた良庵はおせき(黒川芽以)をあきらめることになりそうだと万二郎と盃を交わしながら告白する。そして良庵との約束を守りおせきと何の進展もないという万二郎を笑うのだった。一方、刺客に見当のついている万二郎は敵討ちを心に決めている事を良庵に打ち明けるが、家のために止める説得する。
万二郎はついに父を襲った男の所在をつかむ。その男の滞在する宿場と、名は楠音次郎ということを突き止めた万二郎は仇討ち決行に悩むが、既に果たし状を渡していた。万二郎は敵討ちに行く事を良庵にだけ打ち明け、後の事を頼んだ。良庵は必死に万二郎を止めたが、それを振りほどいて万二郎は仇討ちに出かける。約束の刻限、楠は斬りあいになる。そこへもう一人浪人が現れ、あわやのところで万二郎は川に転落してしまう。万二郎は命を取り留めたものの、高熱を出していた。しかし万二郎は良仙との約束を果たすため、日米問題についての談義を行う場に出かけていった。下田での経緯を聞かれ今後の日米関係をどうするか尋ねられた万二郎だったが、問いに答える傍ら種痘所設立の嘆願書も老中に差し出して意識を失ってしまう。
嘆願書の決裁を巻かされた勘定奉行・川路(市川月乃助)のもとに、奥医師の多紀誠斎(目黒祐樹)が近づき袖の下として500両もの大金を置いていった。川路は万二郎に種痘所開設の嘆願は今は時機でなく幕府財政も厳しいことから嘆願を取り下げるように申し渡した。その一方で多紀から受け取った500両を万二郎に手渡し、種痘所の支度金にするようにと励ました。嘆願書は受け入れられなかったものの、下賜金に励まされ良仙と良庵は多いに喜んだ。そして日は過ぎ、良庵はおつねと祝言を挙げ夫婦になった。ところがその日、万二郎を高く評価していた老中の阿部(石橋保)が他界してしまった。この事が万二郎の運命に影を落とす。
<第6回みどころ>
父子で漢方医が差し向ける刺客に襲われてきたことから、万二郎ははっきりと漢方医から良庵たちを守る事を誓う。その頃将軍が病に倒れるも漢方医には手の施しようがない状況だった。これを伝え聞いた良庵は万二郎に決死の計画を持ちかける。二人の変わらぬ友情が万二郎を医師たちの争いに巻き込む結果となるが、それを潔しとして進む二人の姿に注目だ。
「陽だまりの樹」第6回は11日(金)よる8時から放送。予告動画は番組公式サイトで視聴出来る。第5回「父の仇」のオンデマンド配信は210円(税込・視聴期間:購入後1日)、購入期限は5月18日まで。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中、見逃し見放題パック(月額945円・税込)の対象となる。
陽だまりの樹|BS時代劇
NHKオンデマンド 陽だまりの樹