予想外の帝誕生の波紋に揺れる鳥羽院…ドラマ「平清盛」第19回予告動画と前回のあらすじ-NHK
5月13日、NHKの大河ドラマ「平清盛」は第19回「鳥羽院の遺言」を放送、鳥羽院(三上博史)は悩みぬいて後白河天皇(松田翔太)を即位させたものの、それは息子の即位を期待していた崇徳院(井浦新)の心を更に冷えさせた。崇徳院の恨みの気持ちは弟である後白河にも向い後白河は烈火のごとく怒るのだったが、その振る舞いを見た鳥羽院は自らの判断を後悔する。深まりすぎた崇徳院との溝を修復するべく鳥羽院が仲立ちを頼んだのが清盛(松山ケンイチ)だった。
■第18回「誕生、後白河帝」
近衛天皇(北村匠海)の容態は悪化、周囲もその先は長くないとの見方が広まっていた。ある日、病に臥せっていた藤原家成(佐藤二朗)に呼ばれた清盛は今後も鳥羽院に忠誠を捧げるよう頼まれ、その数日後家成は逝去する。一方で清盛は崇徳帝から呼び出しがかかり、近衛天皇亡き後、崇徳帝の子である重仁が即位した際には後ろ盾になってくれるよう頼まれる。そこで清盛ははっきりと鳥羽院に与する平氏は、鳥羽院と対立の深い崇徳帝と繋がることは出来ないと断る。しかしながら食い下がる崇徳院の心意気に清盛は胸を打たれる。我が子即位の可能性後は再び野望を抱き始めた崇徳院に対し苦々しく思う雅仁親王(松田翔太)だったが、武士に頼るのを不甲斐ないとする雅仁に対し、清盛は武士の立場が向上した事によるものだと言い返す。
我が子の死を前にした美福門院(松雪泰子)は祈祷の僧を増員させて近衛天皇回復を祈っていた。そこへ源義朝(玉木宏)は護摩壇を増設するなどの用意をし、美福門院の信任を得ていった。平氏一門では鳥羽院側に継続して忠誠を誓うか、今後の情勢次第では崇徳院に加勢するかで盛んに話し合いが行われていた。清盛の前では一門は素直に自分の意見を言いすぎるために議論に収集がつかなかった。それを眺めていた池禅尼(和久井映見)は忠盛の時とは趣が違うものの、これもまた清盛の時代と微笑ましく眺め、その思いを時子(深田恭子)に伝えた。
近衛帝崩御間近の噂に藤原摂関家も今後の政権の行方が読めずに右往左往しており、藤原摂関家を頼るしかない源為義(小日向文世)も焦りを抱えていた。ある日雅仁は乳父である信西(阿部サダヲ)の妻・朝子(朝香唯)を伴って美濃へ物見遊山に行くと告げる。権勢が定かではない今、都を離れてはいけないと忠告する信西だったが、それに耳を貸すこともなく雅仁は旅立つ。芸事の盛んである青墓宿は雅仁の心を浮き立たせた。そこで雅仁はある白拍子と会う。それはかつて白河院の寵愛を受けていた乙前(松田聖子)であった。乙前の歌う今様に心を打たれた雅仁は、誰からも頼りにされない我が身を嘆き、多くの信望を集める清盛に嫉妬する心境を吐露した。そんな雅仁を知ってか知らずか、乙前はいつか雅仁の力がこの世を動かすと励ます。
そしてとうとう近衛帝が崩御する。清盛は、これを機に鳥羽院と崇徳院を和睦させることを目指していた。朝廷の会議では、清盛にも説得された鳥羽院が、今こそ崇徳院の子・重仁を即位させて亀裂の入った関係を修復したいと訴えた。近衛帝の若くしての崩御は、これまで崇徳院に辛く当たっていたことへの天罰だと鳥羽院は思い込んでいた。しかし信西はこれまでの経緯から崇徳院が鳥羽院を許すとは思われず、権力を明け渡すのは危険であると主張。そしてその詮議の結果、次期帝に白羽の矢が立ったのは雅仁親王だった。当てが外れた崇徳院は愕然とする。こうして後白河天皇の時代が訪れる。
<第19回みどころ>
若い頃は清盛と同じく傍若無人なふるまいだった後白河天皇の世が到来する。新帝が崇徳院の弟であるという状況は変わらず、崇徳院は権力の座に近づくこともままならず鬱屈するが、そのおどろおどろしさを演じる井浦の存在感に目が離せない。そして苦悩する鳥羽院の三上の怪演も揃って見どころだ。もはや貴族の影が薄まった朝廷で、清盛はどう立ち回っていくのか。朝廷に於ける貴族と武士の力関係の推移も注意深く見守りたい。
大河ドラマ「平清盛」第19回は13日(日)、総合よる8時・BSプレミアム午後6時から放送。予告動画は公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。第18回「誕生、後白河帝」のオンデマンド配信購入期限は5月20日まで、210円(税込・視聴期間:購入後1日)で視聴出来る。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中、見逃し見放題パック(月額945円・税込)の対象となる。
大河ドラマ「平清盛」
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