安政の大獄が万二郎の身に、救出に立ち上がる良庵…ドラマ「陽だまりの樹」第7回予告動画と前回のあらすじ-NHK
5月18日、NHK・BSプレミアムの時代劇「陽だまりの樹」は第7回「コロリと安政の大獄」を放送、江戸に蔓延したコロリ(コレラ)で良庵(成宮寛貴)は母・お中(古手川祐子)を失う。一方の万二郎は無実の罪を着せられ投獄、薩摩藩の西郷と通じていることで拷問されてしまう。
■第6回「蘭方医 対 漢方医」
アメリカ使節団が下田から江戸にやってきた。万二郎は再びヒュースケンの警護についた。番所から外の様子を見にヒュースケンが出たところ、どこから吹き矢が飛んできた。万二郎の機転ですぐさま曲者は捕らえられた。するとそこへ一人の薩摩藩士が万二郎へ声をかけてきた。その男は西郷吉之助、亡くなった水戸藩老中の阿部と知り合いとのことだった。
その頃、良庵の家では嫁となったおつね()良庵の女癖に手を焼いていた。おつねは姑のお中に苦情を言うが、長年の親子に渡る女癖の悪さに慣れきっていたお中は気にかけることも無かった。
その夜万二郎は吉之助と会談していた。吉之助は幕府の現状を憂い、万二郎に改革を手伝わないかと持ちかけていた。倒れかけた大樹の支えになると決めた万二郎は、改革派として政治の渦に巻き込まれていくことになる。万二郎が帰宅すると、お品という女性が万二郎を訪ねてきていた。2年前の安政の大地震の折、万二郎に助けられたと申し出る娘は礼として絹布を届けて去っていった。お品が万二郎に気があると見抜いたおとね(池上季実子)は、武士は商人の娘など嫁にもらえないといい含める。寺の娘であるおせきに恋心を抱く万二郎は複雑だった。そこへ、おせきの実家である善福寺がアメリカ使節団の駐在所として使われることになった。おせきの父の住職は異人に対して不安を抱く檀家のために、駐在所にしてもらうことをやめてもらうようお上に進言できないかと万二郎に願い出てきた。そしてそれと引き換えにおせきを嫁にもらって欲しいと住職が重ねて言った。万二郎はこのような席でおせきの事を出して欲しくないと告げて住職の申し出を断った。翌日番所へ向かった万二郎だが、旧老中派の万二郎は井伊直弼が大老となったのを機に謹慎処分となり、番所への出入り禁止を申し渡されていた。
ある日良仙(笹野高史)と良庵が料亭に呼ばれると、奥医師の多紀元迫が控えていた。将軍・家定が病に倒れて漢方医では手の施しようがなく、蘭方医に救いを求めてきたのだった。将軍の症状は口中に出来る黒いシミが特徴だった。そこで良庵はあらゆる洋書を当たったが、該当する症例は無かった。万策尽きたとこへたまたま訪れた万二郎から、アメリカ人が医学書を持ってきていることを良庵は知らされた。そこでヒュースケンたちのいる番所に万二郎と良庵は忍び込んだ。英語の書を良庵が読めないことから、ヒュースケンが手伝って夜を徹して症例を探した。ようやく良庵はその症状の治療法を探り出す事が出来た。
しかしの頃、多紀誠斎(目黒祐樹)は元迫が蘭方医と通じた事を知り、元迫を謹慎処分にしてしまった。正しい見立てをしても、これでは将軍に正しい処方をすることが出来ない。そこで、万二郎は大奥の篤姫とつながりのある吉之助を頼って大奥に噂を立ててもらうことにした。大奥では漢方医は将軍を治せないという噂が瞬く間に広まり、その影響で蘭方医の伊東元朴が奥医師に任じられると告げられた。ところが誠斎が手を回した結果蘭方医の奥医師就任は妨害されたものの、種痘所設立は認められた。良仙の持ち帰った知らせに良庵や万二郎は大いに喜ぶのだった。そして江戸でも種痘を受ける人々が連なり、病を食い止める手立てとなった。おせきは万二郎の働きに頭を下げたが、万二郎は謙遜して蘭方医の努力を讃え、自らも見習わなければならないと自らを奮い立たせるのだった。
<第7話みどころ>
井伊直弼が大老となった幕府は自らの意見に反する者達を次々と弾圧、世に言う安政の大獄の時代に万二郎と良庵も翻弄されてしまう。種痘所設立のために尽力してくれた万二郎の危機に直面した良庵は、医師である事を巧みに利用して万二郎を救う。正反対の性格ながらも固い友情で結ばれた2人の絆が描かれる。
「陽だまりの樹」第7回は18日(金)よる8時から放送。予告動画は番組公式サイトで視聴出来る。第6回「蘭方医 対 漢方医」のオンデマンド配信は210円(税込・視聴期間:購入後1日)、購入期限は5月25日まで。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中、見逃し見放題パック(月額945円・税込)の対象となる。
陽だまりの樹|BS時代劇
NHKオンデマンド 陽だまりの樹