復権した万二郎はおせきに求婚するが…ドラマ「陽だまりの樹」第8回予告動画と前回のあらすじ－NHK

5月25日、NHK・BSプレミアムの時代劇「陽だまりの樹」は第8回「求婚と暗殺」を放送、安政の大獄が終わり再びアメリカ使節団警護の職に就いた万二郎（市原隼人）はおせき（黒川芽以）に求婚する。一方、良庵（成宮寛貴）は父の臨終の際に良仙の名を継ぐ事ように言われる。

■第7話「コロリと安政の大獄」
ついに日米修好通商条約が結ばれる。西郷吉之助と交流を深める万二郎は薩摩藩へ来ないかと誘いを受ける。その頃、江戸ではコロリ（コレラ）が蔓延するという事態に陥っていた。良庵・良仙（笹野高史）親子は治療に奔走する日々だった。そんな折、とうとう万二郎の母・おとね（池上季実子）までコロリに倒れてしまう。良庵はおせきと共に必死の看病をする。そして良庵の母・お中（古手川祐子）までもがコロリに罹ってしまう。効果的な治療法が無い良庵は無力感に襲われる。しかし、お中はそんな良庵を励まして他の患者を看てやるように声をかけた。しかし、看病の甲斐もなくお中はこの世を去ってしまった。良仙と良庵は悲しみに浸るまもなく患者の手当を続ける。
その頃万二郎宅に西郷からの文が届く。万二郎が呼び出された屋敷はほこりだらけでくもの巣が張っているような場所だった。不審に思った万二郎が外を見ると、浪人が殺害されていた。そこへ奉行所が踏み込み、万二郎は引っ立てられる。万二郎は西郷と通じていることで疑いをかけられ拷問をかけられてしまったのだった。これが井伊直弼が自らに反対するものたちの粛清を始めた「安政の大獄」の始まりだった。万二郎は日々拷問で責められるが、一向に薩摩藩の動向を明かすことは無かった。おせきを人質にすると揺すられる万二郎だったが、口を割ることはなくおせきの事を良庵に頼むしかなかった。幾日も帰らない万二郎を案ずる良庵とおせきは、万二郎が投獄されたことを山岡鉄太郎から知らされる。
ある日、万二郎は下痢嘔吐が続く。獄中の医者にコロリと診断された万二郎は医者の家に運び出され、生きたまま棺おけに入れられてしまう。しかし万二郎が連れられた先は良仙の治療所だった。実は獄中の医師は良仙の知り合いで、良仙を通じて3日分の虫下しを処方されてコロリと似た症状にさせられて牢獄を抜け出すことが出来たのだった。万二郎は良庵やおせきに出迎えられ、コロリが治ったおとねも揃って喜んだ。おせきの必死の看病で病を克服したおとねは、これまで武家の娘でないと反対していたおせきとの縁談を進めるように万二郎に持ちかけたが、万二郎は自分はおせきに相応しくないとそれを拒否する。
その後回復した武士は、自らを陥れたのは井伊直弼の息の掛かった磯貝長八郎（山田順大）であると知らされる。死人として処理されている手前、万二郎は水戸に身を隠すことになる。　江戸を立つ万二郎におせきはお守りを渡し、万二郎も必ずおせきを迎えに行くと約束する。水戸へ着いた万二郎は高橋多一郎の下へ身を寄せる。そこで伊井大老を討つという計画を打ち明けられる。安政の大獄は苛烈を極め、橋本佐内や吉田松陰といった志士たちが処刑や獄死という結末を迎えていた。その一方で良庵には息子が生まれ、跡継ぎの出来た手塚家には久々に笑顔がもたらされた。

江戸へ戻った万二郎は磯貝を探し当てて斬り付けるものの、倒れた磯貝を良庵の治療所へ連れて行く。良庵の治療で磯貝は回復するが、裏事情を白状させようとしたところに桜田門外の変の知らせが飛び込む。伊井大老が殺害された事を知った磯貝は、良庵のメスを使って自害する。幕府に潜む陰謀を暴こうとした一歩手前で失敗した万二郎はこれまでの日々が無駄になったと悔いるが、万二郎の無事を願っていたおとねやおせきの心まで無駄にするなと良庵は叱りつける。これまでの日々は絆が深めるものだったと思うようにと良庵は万二郎に言い聞かせた。井伊直弼を失った幕府は、再び方針転換を余儀なくされる。

＜第8回みどころ＞
ついに万二郎は積年の想いをおせきに伝えるが、おせきにもある事件が降りかかる。良庵は父亡き後、自らが診療所を背負って立つ事に不安を覚え、それぞれが人生の分岐点に立たされることとなる。急変する幕末の時代背景に飲み込まれる二人の行き方の対比を見守りたい。

「陽だまりの樹」第8回は25日（金）よる8時から放送。予告動画は番組公式サイトで視聴出来る。第7話「コロリと安政の大獄」のオンデマンド配信は210円（税込・視聴期間：購入後1日）、購入期限6月1日まで。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中、見逃し見放題パック（月額945円・税込）の対象となる。

陽だまりの樹｜BS時代劇

NHKオンデマンド　陽だまりの樹

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