平氏に源氏、一族を分ける保元の乱の幕開け…大河ドラマ「平清盛」第21回予告動画と前回のあらすじ－NHK

5月27日、NHKの大河ドラマ「平清盛」は第21回「保元の乱」を放送、平清盛（松山ケンイチ）や源義朝（玉木宏）はそれぞれの身内と戦場で刃を交える局面を迎える。戦況が膠着する中、武士の世を作るという志で繋がる清盛と義朝は苦渋の思いで戦いに勝つべく力を振り絞る。

■第20話「前夜の決断」
鳥羽法皇（三上博史）の亡き後、ついに後白河天皇（松田翔太）と崇徳上皇（井浦新）が戦を構えることとなる。藤原頼長（山本耕史）は上皇方に着き、これを理由に源為義（小日向文世）は一門を率いて上皇方に身を置く事を表明した。そして義朝は早い時点で天皇方に加勢する事を美福門院（松雪泰子）に申し立てた。一方の清盛は周辺の武士が着々と旗色を表す中、どちらに加勢するか決めかねていた。その理由には戦に勝った後の褒賞を吊り上げるためという目的もあったが、弟の頼盛（西島隆弘）はその意見に異を唱える。普段は清盛を諌める立場にある忠正（豊原功補）は何故か黙しており、実は清盛の語る事は亡き兄・忠盛の志と同じではないかと感じていることを家定（中村梅雀）にのみ打ち明けた。
戦の2日前、後白河天皇は清盛を自邸に招いた。戦いをより優勢にするために平氏一門を口説かなければならないという事態に天皇側近の藤原信頼（塚地武雅）は不満げだが、後白河天皇は気にせず人払いをして清盛と対面する。後白河天皇は清盛がいくらあがいても、どちらの味方についても武士の世など来ないと清盛を煽り、身の振り方をサイコロで決めよと賽を投げてあざ笑う。それを受けて立った清盛は天皇に味方して勝ち戦を上げると宣言する。後白河天皇の過激な言葉の真意を汲み取った清盛は一門にも天皇方につくことを伝え、源氏と違い一門団結して戦に当たることを掲げる。しかし、積年にわたる清盛への反発から頼盛はついに側近を従えて上皇方につくことを決める。母・池禅尼（和久井映見）は亡き父の言葉は清盛の言葉として諌めるが、平氏を根絶やしにさせないためにも清盛と反対方につくべきと訴える。
清盛も義朝もそれぞれの妻や子ども達を戦の中心地となる都から遠ざけさせた。義朝は常盤（武井咲）を正妻の由良（田中麗奈）が移っていた屋敷に匿わせた。由良はいやな顔ひとつせず常盤を迎える。戦を前に常盤は義朝に父や兄弟と別れて争うことを今一度考え直すように言葉を掛けるが、由良は義朝を鼓舞するように伝家の宝刀・友切を手渡して戦へ送り出す。義朝が出陣を決めた後、共に育った鎌田正清（趙たみ和）が義朝の下へ戻ってきた。正清は父・通清（金田明夫）に後押しされて親子の縁より主君に従う事を選んだのだった。古くからの腹心の帰還を清盛は感無量の思いで迎えるのだった。一方の清盛は亡き藤原家成（佐藤二朗）の娘・経子の屋敷に時子（深田恭子）の身柄を頼む。戦を前に、清盛は時子が身ごもっていることを知らされて勝ち戦への決意を新たにする。その頃忠正は頼盛の離反を見抜いて諌めにいくが、頼盛なりの決意を前に苦悩する。そして各自が戦の準備を始めてそれぞれの陣営に集結する中、頼盛は忠正の伝言を持って清盛の前に姿を現す。忠正は上皇方につくことを表明したのだった。一門の絆を思って涙する清盛だったが、それに追い討ちをかけるように頼盛は忠正からの伝言を伝える。清盛との間には始めから絆など無いという忠正の伝言は、清盛に大きな衝撃を与える。かくて平氏と源氏、それぞれが一族を分ける戦が始まろうとしていた。

＜第21話みどころ＞
歴史上、大きな転機に位置づけされる「保元の乱」は平氏と源氏にも重大な契機となる。清盛や義朝らの若き当主の決断やそれを支える家臣や妻たちの心の動きも見逃せない。武士の権力を頼確固たるものにした戦の裏側にあった人間模様を読み解きたい。叔父・忠正を前に、清盛は果たしてどう心を決めるのか。

大河ドラマ「平清盛」第21回は27日（日）、総合よる8時・BSプレミアム午後6時から放送。予告動画は公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。第20回「前夜の決断」のオンデマンド配信購入期限は6月3日まで、210円（税込・視聴期間：購入後1日）で視聴出来る。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中、見逃し見放題パック（月額945円・税込）の対象となる。

大河ドラマ「平清盛」
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