周瑜苦肉の策、そして赤壁へ…ドラマ「三国志Three Kingdoms」第41・42話みどころと前回までのあらすじ-BSフジ
BSフジで放送中の中国時代劇「三国志Three Kingdoms」は28日に第41話「苦肉の策」を放送、曹操を欺くために周瑜は信望の厚い老将・黄蓋を百叩きの刑に処する。周瑜・諸葛亮共に火攻めの計には風向きに不安が残る事を熟知しており、諸葛亮は周瑜に東南の風を吹かせてみせると断言する。続く29日の第42話は三国志内でも屈指の名場面「赤壁の戦い」を放送、本格的な三国時代の突入となる要の戦が壮大なスケールで描かれると同時に、その裏で繰り広げられる知略謀略も詳細に描かれる。
■第38話「周瑜を怒らせる」
孫権に謁見した諸葛亮は、劉備の方が孫権より度量が大きいと暗に語った事で気分を害してその場を去る。しかし魯粛は諸葛亮の意図が孫権に発奮して欲しいところにあると指摘し孫権をなだめ、それを受け止めて孫権も気を取り直し諸葛亮の話を聞くことにする。諸葛亮は孫権が曹操との戦に分がある事を説明し、孫権も開戦への意志を固める。しかし、未だ和睦派の家臣も多く、最終的には周瑜の意見が左右することとなる。任地から急遽本拠地に呼び戻された周瑜のもとには、次から次に訪問客が訪れる。いずれも君主に和睦および開戦を勧めて欲しいと願い出る家臣の諸派だった。周瑜はそれぞれに一旦は賛同してみせ、決定を翌日に持ち越す。
最後に周瑜を訪れたのは諸葛亮を伴った魯粛だった。開戦派の魯粛に対し、諸葛亮は突然それまでの言を翻し和睦するべきだと言い出した。更に諸葛亮は、曹操を引き上げさせるには大喬・小喬を差し出すだけでよいと涼やかに申し出る。大喬は亡き孫策の、そして小喬は周瑜の妻。それを聞いて激怒した周瑜の心は一気に曹操との戦いに傾いた。諸葛亮は大喬・小喬が周瑜らの妻である事を知りながらもそれを隠し、周瑜が本心を語らないことに不満を持って敢えて周瑜を怒らせる方法を取った。
翌日の軍議の席で、孫権は高らかに開戦を決定する。そしてこれまで保守派だった文官らに対しても後方支援の重役に就け、その忠義心を心から賞賛して家臣たちの心を見事にまとめ上げた。魯粛は自らが主張した開戦が決まった事、そして孫権が君主として立派に成長した事を実感して大いに喜ぶ。しかし周瑜の心中には諸葛亮の計略に乗せられたという思いが消えず、諸葛亮を生かしてはならないと主張する。魯粛は曹操との戦いが終わってからでよいとなんとかその場をなだめた。
■第39話「蒋幹、手紙を盗む」
かくて孫権と劉備は同盟して曹操軍と開戦することとなる。小喬は戦地に赴く周瑜に、自らも同行したいと願い出る。一度は反対した周瑜も、頑なな小喬の心意気に負けてそれを許す。そして具体的に戦略が練られるが、諸葛亮が疎ましい周瑜は、諸葛亮に曹操軍の兵糧拠点を夜襲するように依頼する。成功すれば曹操軍に痛手を与え、失敗しても諸葛亮を失脚させる口実になるというものだったが、諸葛亮はこれを受諾する。諸葛亮を訪ねた魯粛に対し、諸葛亮は周瑜が水軍のみに秀でて陸上では劣る、この戦いは諸葛亮にしかできないものだと高説を飛ばす。これを伝え聞いた周瑜は大いに怒り、兵糧拠点への夜襲は自らが行うことに変更した。これもまた、周瑜の性分を見抜いた諸葛亮の計略だった。そして魯粛を介して曹操軍の守りが堅く夜襲は成功しないだろう事を説明し、周瑜に夜襲を諦めさせた。周瑜は諸葛亮の知略に感服すると同時に警戒心を更に強めた。
そして曹操軍の先鋒が長江北岸に到着した報を受け、周瑜は自ら偵察に出かけて指揮官が蔡瑁と張允であることを見抜く。周瑜にかくされた形の曹操は、一層蔡瑁らに檄を飛ばして水軍訓練を強化する。そんな折、周瑜と旧知の仲であると主張する蒋幹が周瑜を説得してみせると曹操に申し出る。かくて蒋幹は単身で周瑜に面会を申し出る。
周瑜は快く蒋幹を迎え、話す隙も与えず酒宴を設ける。宴席で小喬は見事な剣舞を披露し、蒋幹に有無を言わせず酒を飲ませた。その夜、親しい間柄がするように周瑜と蒋幹は寝床を共にした。夜更け、周瑜が熟睡しているのを確認して蒋幹は周囲を探る。
■第40話「草船で矢を借りる」
周瑜と寝床を共にした蒋幹は、周瑜が盛んに曹操の首を数日以内に取るという寝言に焦りつつ周囲を探り、書簡を見つけ出す。驚きつつも書簡を懐にしまいこみ寝入った振りをすると、周瑜配下の呂蒙が訪れた。二人は何やら語っており、蒋幹をはばかって声をひそめる。戻った周瑜は蒋幹を揺り起こすものの、蒋幹は寝た振りをしたままだった。周瑜は蒋幹の隣で再び眠りに就く。
翌朝、ひっそりと戻ろうとした蒋幹を小喬が見咎める。是非周瑜にも送らせて欲しいと申し出る小喬に対し、今は敵軍同士なのでと言いつくろって蒋幹は周瑜に会わずに去っていった。そしてそれを見送る小喬に周瑜は声を掛ける。周瑜は自らの作戦に小喬を活用したのだった。
曹操軍に戻った蒋幹は、周瑜の机から盗み出したという書簡を披露する。それは蔡瑁から周瑜に当てたもので、蔡瑁と張允が孫軍へ密通していると疑わせるものだった。この書簡によって曹操はすぐさま蔡瑁と張允を処刑する。しかしすぐ冷静さを取り戻した曹操は、これが周瑜の罠だったことに気づく。そして自らの失敗はおくびにも出さず新たな水軍都督を任命する。その時、船の揺れを防ぐために全ての船を鎖でつないで固定してしまうという策が献じられ、曹操もそれに賛同する。更に曹操は処刑された蔡瑁の弟である蔡中と蔡和を訪ね、二人を手厚く葬った事を告げて真の敵は周瑜であると煽り、孫軍へ密偵として赴くように頼むのだった。
一方、周瑜の元には蔡瑁らの処刑の知らせが届き、周瑜の知略を周囲は大いに褒め称える。しかし諸葛亮がその計略に気づいていた事を知ると周瑜は歯噛みして悔しがる。そこで周瑜は諸葛亮を呼び出し、戦に備えて10万本の矢を用意して欲しいと要求。この無理難題にも諸葛亮は涼しい顔で承諾し、3日で足りるというのだった。諸葛亮を心配して尋ねた魯粛に対し、諸葛亮は船20艘と兵士30人、そして1000体ずつの藁人形の準備を頼む。そして三日目、深い霧の中を諸葛亮は藁を積み込んだ船に乗り曹操軍へ乗り込む。船内でのんびりと茶をたしなむ諸葛亮に同行した魯粛は動揺するが、諸葛亮はたじろぎもせず太鼓を叩かせ存在を示す。
曹操軍は深い霧の中にやってきた敵船に、とりあえず大量の矢を射掛ける。船の片側には大量の矢が突き刺さった。そこで諸葛亮は方向を変えて退却する。更に降り注ぐ矢はもう片方にも無数に突き立てられる。夜明け前に陣に戻り、船に刺さった矢を集めるとそれは12万本以上にも達していた。労せず大量の矢を得た諸葛亮の策に魯粛は感服しきりであった。そして魯粛になだめられた周瑜は反省し、諸葛亮に礼を述べて今後の戦略について相談する。二人はそれぞれ策を思いつくが、その内容を手のひらに書いて互いに見せ合うことにした。二人の掌中に書かれた文字はいずれも「火」の一文字であった。互いに同じ考えである事を認めて笑い合う周瑜と諸葛亮。そこへ曹操軍から蔡中と蔡和が投降してきた知らせが届くのだった。
<第41・42話みどころ>
三国志演義の世界を描く上で決して削ることの出来ない赤壁の戦いがいよいよ登場する。テレビドラマであることから、アクション以上に人間関係や武将たちの思惑、細かな戦略などが緻密に描かれているところが特長となる。天下分け目の戦いがどんな流れで進んでいったのかをしっかり見届けたい。
「三国志Three Kingdoms」は月曜から金曜の午後6時から放送。作品オフィシャルサイトでは予告篇とダイジェスト動画を公開中。
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