勝利した清盛・義朝に下る非情な裁き…大河ドラマ「平清盛」第22回予告動画と前回のあらすじ-NHK
6月3日、NHKの大河ドラマ「平清盛」は第22回「勝利の代償」を放送、血族を分けての戦となった保元の乱に勝利した平清盛(松山ケンイチ)や源義朝(玉木宏)だったが、負けて罪人として捕らえられた叔父・平忠正(豊原功補)や父・源為義(小日向文世)と対面する時が来る。後の世に武士の力と存在を大きく示した重要な戦いは、関係するものたちに勝敗を問わず大きな傷を残していった。
■第21回「保元の乱」
1156年7月10日、ついに保元の乱が始まる。後白河天皇(松田翔太)方についたのは平家一門は清盛以下300騎、源氏一門は義朝以下200騎の軍勢。一方対する崇徳上皇(井浦新)が本陣を置く白河北殿には忠正や為義が集まっていた。後白河天皇を前にした軍議で、総指揮となった信西(阿部サダヲ)はこの戦を機になんとしても源氏の棟梁たらんとする義朝の意気を高く評価し、積極的に起用する。清盛は義朝に対抗心を抱きつつも、離反した叔父・忠正を思うと心中乱れたままであった。対する崇徳上皇の軍勢では荒くれ者で恐れられる源為朝(橋本さとし)が夜襲こそ上策と意見を述べていた。後白河の軍勢でも義朝が同じく夜討ちを提案していたが、それを評するものたちの意見は異なった。崇徳方の参謀である源頼長(山本耕史)は孫子の兵法を例に挙げながらも夜襲は恥ずべき行為として採用しなかった。ところが信西は同じ孫子を挙げながらも頼長と解釈を異にし、義朝の主張する夜討ちを決行することにした。
そしていよいよ決戦の時が来る。後白河天皇は武士たちに直々に声をかけ、武士たちの力を見せ付けることが新しい世の幕開けとなると鼓舞するのだった。後白河勢の夜襲を受けて歯噛みする頼長と崇徳上皇だったが、防戦ながらも南門を守る猛将・為朝の前に後白河の軍勢は進むことが出来なかった。南門を攻める源氏一門は苦戦を強いられ、為朝の矢に義朝の側近・鎌田正清(趙たみ和)も危機に瀕する。しかしそれを救ったのは父・通清(金田明夫)だった。対立する関係になりながらも、その最後に通清は身を挺して息子の盾となったのだった。通清の死を知った為義はうろたえる指揮官の頼長を護衛せず、先陣に立ち我が子義朝に斬りかかる。父を直接打つ事は出来ない義朝は一旦退却し、火攻めを信西に提案する。その頃北門では忠正が清盛を迎え討って出た。2人が激しく斬り合う中、固唾を呑んで見守る平氏一門に痺れを切らした兎丸(加藤浩次)らは丸太を担いで門を破壊する強行突破に出る。南門では源氏が次々に火矢を射かけ炎上、崇徳方は崩れを見せる。崇徳上皇は頼長の言に乗った自らを愚かだったと言い捨てて白河北殿から逃げ延びる。北殿に侵入した清盛はかつて白河法皇(伊東四朗)と対面した場所に佇み、焼け落ちる屋敷と共に一つの時代が終わりを告げることを感じていた。こうして戦は後白河天皇の勝利へと流れていくのだった。
<第22回みどころ>
敗者に罰が下されるのは世の習いとは言え、平氏も源氏も同門の一族を抱えた事が若き棟梁たちに大きな悩みをもたらす。自らの理想とする世を作り上げんとする信西が下す非情な裁定に清盛、義朝はどうするのか。歴史の転換期に迫られる清盛たちの心の揺れを感じ取りたい。
大河ドラマ「平清盛」第22回は3日(日)、総合よる8時・BSプレミアム午後6時から放送。予告動画は公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。第21回「保元の乱」のオンデマンド配信購入期限は6月10日まで、210円(税込・視聴期間:購入後1日)で視聴出来る。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中、見逃し見放題パック(月額945円・税込)の対象となる。
大河ドラマ「平清盛」
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