肉親の処刑を前に奔走する清盛と義朝…大河ドラマ「平清盛」第23回予告動画と前回のあらすじ-NHK

2012年06月10日07時26分ドラマ

6月10日、NHKの時代劇「平清盛」は第23回「叔父を斬る」を放送、保元の乱が終わり敵方についた平清盛(松山ケンイチ)の叔父・忠正(豊原功補)と源義朝(玉木宏)の父・為義(小日向文世)に下されたのは斬首であった。帝の乳父という地位を利用して絶対的権力を振るう信西(阿部サダヲ)を前に、若き二人の棟梁は苦悩する。

■第22回「勝利の代償」あらすじ
保元の乱で後白河天皇(松田翔太)と敵対した崇徳上皇(井浦新)は敗走、付き従う家来たちに自分を捨てて逃げるように言い含め、同行者は古くからの家臣である藤原教長(矢島健一)だけとなった。出家を望む崇徳上皇だったが、彼らは僧も剃刀も得られない状況に陥っていた。勝ち戦となった後白河天皇は武士たち直々に声をかけねぎらい、清盛も義朝も互いを讃え合い束の間の勝利の喜びを噛み締めた。自邸に戻った清盛は妻の時子(深田恭子)たちに迎えられ生きて戻った事に安堵するが、未だ生死の分からぬ叔父。忠正の事が気にかかっていた。義朝も父・為義が気になるものの、為義を案じる由良(田中麗奈)を怒鳴りつけるしかなかった。
その頃、崇徳上皇と共に蜂起し負傷した藤原頼長(山本耕史)は中立の構えを取っていた父・忠実(國村隼)のところへ助けを求めに行った。しかし忠実は保身から頼長と会う事を拒否、門を固く閉ざしたままだった。絶望した頼長はその場で舌を噛み切って自害する。翌日、頼長が飼っていたオウムが息も絶え絶えになって忠実邸の庭へ飛んできた。「チチウエ」と繰り返しながら冷たくなっていくオウムを抱きしめ、忠実は涙に暮れる。そして頼長を高く評価していた信西もまた、焼け落ちた頼長の屋敷から頼長の日記を見つけ、頼長往時の高潔さに思いを馳せていた。

清盛の前に忠正が連れてこられた。残党狩りに合う事を懸念した清盛が手を尽くして探させていたのだった。源氏方も、由良の配慮で為義が義朝邸に確保されたが、義朝は親子ではないと断じて為義に会おうとしない。義朝は由良から今度の戦で義朝が殿上人になった事を知らされ、息子の栄誉を喜ぶのだった。その頃後白河天皇は崇徳上皇が流転の末に仁和寺で出家したこと、忠正や為義がそれぞれの身内に捕らえられた事を知る。清盛は信西に寛容な処分を願い出たが、信西は世のために最も良い判断を下すとだけ伝える。
そして敗者たちの処分についての詮議が開かれた。崇徳上皇は流罪、かつて頼長を支持していたという理由で忠実も荘園を没収、頼長の兄の忠通(堀部圭亮)が後白河方についたにも関わらず厳しい処分となった。そして翌日、信西に呼び出された清盛は忠正斬首の命を聞き愕然とする。

<第23回みどころ>
これまで複雑な感情を抱きながらも、どこか互いを思いやっていた清盛と忠正。血の繋がりは無いながらも、これまで同じ一門として暮らしてきた日々で得た絆から清盛は忠正を斬る事が出来ずにいる。そして義朝も、一度は自分を見放し反発していた父に対して心の奥底にある慕う気持ちを捨てきれずにいる。武士の世を得るために踏み絵のように存在する肉親たちに、二人はどう対処するのか。辛く切ない心情が綴られる。

大河ドラマ「平清盛」第23回は10日(日)、総合よる8時・BSプレミアム午後6時から放送。予告動画は公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。第22回「勝利の代償」のオンデマンド配信購入期限は6月17日まで、210円(税込・視聴期間:購入後1日)で視聴出来る。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中、見逃し見放題パック(月額945円・税込)の対象となる。

大河ドラマ「平清盛」
NHKオンデマンド|大河ドラマ 平清盛

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