孔明と周瑜の戦いの結末…第4部ついに完結「三国志Three Kingdoms」第56・57話みどころと前回までのあらすじ-BSフジ

2012年06月18日13時00分ドラマ
第57話「周瑜の死」

BSフジで放送の中国時代劇「三国志Three Kingdoms」は18日に第56話「再び周瑜を怒らせる」、19日に第57話「周瑜の死」で第四部「荊州争奪」が完結する。荊州を巡る劉備と孫権の争いは即ち諸葛亮と周瑜の因縁深い戦いでもあったが、ついに周瑜の死という局面で事態は大きく変化する。

■第53話「孫権、兵符を返す」
諸葛亮憎しで独自に戦略を進める周瑜に痺れを切らした孫権はついに自らが主君であると改めて主張する。自らの独断が孫権を追い詰めていたことを知った周瑜は兵符を孫権に返納し、大都督の地位を失った。しかし周瑜にを厚く信頼する武将たちは、撤退を命ずる孫権に従おうとはしなかったため、激怒した孫権は甘寧や蒋欽らの周瑜を慕う武将らをすべて罷免しようとするのだった。見るに見かねた母の呉国太が間に入り、孫権に対し周瑜がいかに武将たちからの信望が厚く尊敬を集めているかを改めて説き、彼らを罷免することは君主として器が小さいと批判する。君主と家臣たちが心を合わせるためにも周瑜は大都督として復活し、そして娘と劉備の婚儀は進められなければならないと呉国太は言うのだった。母の教えに考えを改めた孫権は周瑜を訪れ謝罪、兄として自分を許して欲しいと兵符を返すのだった。その心意気を受け取り、周瑜も再び兵符を手にする。
その場へ魯粛が訪れ、周瑜が再び荊州攻略を主張することについて大きく反対の立場をとった。これまで魯粛の意見を聞くことの多かった孫権だが、周瑜と和解したばかりの孫権には魯粛の提案は受け入れられず、劉備は敵だと主張するばかりか魯粛が諸葛亮と親しいことも咎めはじめた。結局周瑜の意見を採用した孫権は、今度は魯粛を罷免するという事態に陥ってしまった。
その翌日、周瑜は魯粛の屋敷を訪ねた。魯粛の住まいは大きい構えながらも調度品に欠けどこか貧しく、周瑜を歓待しようにも酒や肉にも事欠く有様だった。それは魯粛が収入の全てを自らの兵に分け与えてしまうこと、そして戦災孤児たちの支援なども行っていたからだった。政敵同士となったものの元は古い付き合いのある二人、腹を割って話すうちに周瑜は自らの命が長くないからこそ荊州攻略にこだわる胸のうちを明かした。そして何よりも諸葛亮に対する憎しみが周瑜を突き動かしているのだった。
一方、娘と劉備の婚礼を本当に行う事に決めた呉国太から話を聞いた小妹は、30歳も年上の劉備に嫁ぐという事実に涙を流して嫌がった。結局、小妹が実際に甘露寺で劉備と対面して気に入った場合に嫁ぐという話でその場は落ち着いた。

■第54話「甘露寺に婿を招く」
劉備が趙雲・孫乾を従え呉に入った。娘の婚礼を心配していた呉国太だったが、劉備の人となりを目の当たりにして安堵し、娘の夫に相応しい英雄だと見て取る。会見の間で婚礼について話を進める劉備たちだったが、趙雲が刀が鞘から抜かれる音を耳にして伏兵がいる事を指摘。趙雲が剣を振るい仕切りを壊すと、そこには周瑜に命じられた呂蒙ら刺客が潜んでいた。孫権は怒り直ちに呂蒙の処刑を命じたが、婚礼の目出度い席であるからと劉備は止めに入った。そして呂蒙に、自分は荊州が孫権から借りているだけのものだと主張し、それを疑うのなら斬るようにと刀を差し出した。呂蒙が刀に手をかけたその時、どこからか笛の音が聞こえた。呂蒙の手が一瞬止まった隙に趙雲は呂蒙から剣を奪い取り鞘に収めた。笛の音は小妹が吹いたもので、同時に婚礼を承知したとの合図でもあった。こうして劉備と孫権の妹の婚礼が正式に決まった。
その夜は呉国太が主催で劉備と小妹の結婚を祝う宴となった。呉国太も機嫌よく酒を飲み、孫権や家臣、そして劉備までもが飲まずにはいられない状態だった。宴もたけなわとなり、劉備は花嫁の待つ屋敷に退去した。しかしそこに用意されていたのは2本の剣。どちらか一本を選ぶように侍女に言われて剣を手にした劉備に、突如花嫁が斬りかかってくる。自分よりも武に劣る男に嫁ぎたくないとして、小妹は激しく劉備に斬りかかる。しかし酔いを残しながらも劉備は小妹の攻撃を交わし、ついに小妹を抱きとめる。小妹は劉備の優れた武にも感服し、夫婦となる事を受け入れるのだった。
一夜明けて劉備の妻としてすっかり気持ちを切り替えた小妹に喜ぶ呉国太だったが、周瑜は劉備を荊州へ返さずこの地に逗留させるように呉国太に言い含める。周瑜は沢山の女性に金品財宝を次々と贈り、劉備を骨抜きにしようとした。劉備はそれらを素直に受け取り、宴や酒に興じる日々が続いた。

■第55話「計りて虎穴を脱する」
日々続く劉備の酒宴にあきれ、ついに劉備を叱責する趙雲だったが、劉備は心を改めるどころか趙雲を追放してしまう。この知らせを聞いた周瑜は劉備がすっかり堕落してしまったと喜ぶ。荊州へ戻った趙雲は劉備の堕落振りを諸葛亮に報告するが、諸葛亮は劉備の警護を怠ったとして趙雲に棒打ち30回の罰を与えて再び呉に返すのだった。劉備を案じた関羽と張飛は出兵を主張するが、諸葛亮はそれを固く禁じた。戻る場所も無い様子で仕方なしに呉に戻ったかに見えた趙雲は、早速荊州の様子を劉備に報告する。劉備が日々酒に溺れていたのは大芝居であり、それを知るものは諸葛亮と趙雲のみであった。いよいよ呉を脱出する時が来たとして、劉備は小妹に事実を打ち明ける。小妹は劉備について荊州へ赴くと決意する。
小妹は早速呉国太を訪ね、劉備が墓参りに行きたいのでそれについていくために取り計らいをして欲しいと願う。その言葉から小妹が荊州に行く事を悟った呉国太は、それを押し隠して旅立つ前にと娘の髪をすく。この先は二度と会う事が出来ないかもしれず、小妹も自分の髪を一房切り落とし、母に形見として渡すのだった。
その頃荊州では、周瑜の計略によって諸葛亮が劉備がいない間に呉にいる兄・諸葛瑾と通じて荊州を乗っ取ろうとしているという流言が飛んでいた。それを真に受けた関羽と張飛は諸葛亮を大きく責め、諸葛亮も二人に対して珍しく気を取り乱し側近の馬謖(ばしょく)に泣き言をこぼす。
一方、呉では呉国太主催の酒宴が催され、招かれた孫権は母からの勧めで次々に酒を煽り酔いつぶれてしまう。劉備を警護している呂蒙や張昭なども招かれてしぶしぶ酒宴に付き合っていたが、この宴が呉国太をも巻き込んだ劉備の計略だと気付いた時には遅く、劉備は既に屋敷を脱出していた。水軍に優れた周瑜に対するために陸路を行っていた劉備たちだったが、そこへ周瑜の追っ手が現れる。

<第56話・第57話みどころ>
劉備たちによる荊州までの逃避行が描かれる第56話は、いかにして追っ手を交わすかというスリリングな場面が続く。そして荊州に戻ったものの、諸葛亮と関羽・張飛の対立を劉備はどう収めるのか。そして呉の主力とも言える周瑜の命も尽きようとしていた。一人の英雄はその死のタイミングで歴史を大きく左右する。果たして周瑜の死がもたらすものとは?荊州を巡る戦いも大詰めを迎える。

「三国志Three Kingdoms」は月曜から金曜の午後5時から放送。作品オフィシャルサイトでは予告篇とダイジェスト動画を公開中。

ドラマ「三国志」公式サイト
BSフジ「三国志Three Kingdoms」

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