第5部「奸雄終命」堂々スタート!ドラマ「三国志Three Kingdoms」第58話~60話みどころと前回までのあらすじ-BSフジ
BSフジの中国時代劇「三国志Three Kingdoms」は20日から第5部に突入、20日に第58話「諸葛亮、喪に服す」、21日に第59話「銅雀台に詩を戦わす」、22日に第60話「馬騰、都に入る」を放送する。周瑜亡き後、波乱の起こる孫権や劉備の周辺。一方、これまで静観の立場を取っているかに見えた曹操の周囲も動き始める。
■第56話「再び周瑜を怒らせる」
長らく不在にした荊州へ戻るために脱出を試みた劉備たちだったが、それに早くも気付いた周瑜の追っ手が迫ってきていた。徐盛と丁奉が率いる軍勢は劉備たちを取り囲んだが、孫権の妹である夫人に一喝され、道を明けないわけにはいかなかった。劉備らが無事に逃げ延びたと思ったのも束の間、そこへ今度は周瑜自ら率いた軍勢が追いついてきた。八方塞りとなった劉備は江東に引き返す他無いと諦めるが、そこへ諸葛亮からの援軍が到着した。軍を率いるのは黄忠と魏延、弓に優れた部隊の火急な攻めで周瑜軍は勢いを崩し、その隙に劉備は無事に船に乗り逃げおおせることが出来た。逃げる際に兵たちは口々に周瑜の失策をはやし立て、周瑜を更に怒らせた。これもまた諸葛亮の策と分かりつつも周瑜は怒りの余り再び傷口に障り吐血、その場に倒れこんでしまうのだった。
一方、劉備不在の荊州の城・襄陽では関羽と張飛が諸葛亮に食って掛かっていた。動かぬ諸葛亮に痺れを切らした2人は軍を出すと主張して聞かず、ついに双方は決裂して関羽たちは1万の軍勢を率いて呉へ向かおうとしていた。しかしそこへ劉備が帰還したとの知らせが入り、関羽と張飛は喜びに沸く。諸葛亮もまた涙を流して喜ぶが、関羽らとの対面で力尽きて崩れ落ちる。劉備、関羽、張飛は久々の対面を涙で喜び合ったが、劉備は諸葛亮の不在に気付く。関羽と張飛の間に何かあった事を察した劉備はすぐさま二人を叱責、諸葛亮の姿を探すがそこはもぬけの殻であった。関羽と張飛は激怒した劉備におののいて諸葛亮の後を追う。諸葛亮は川辺から船で出立しようとするところだった。これまでの非礼を必死に詫びる関羽と張飛だったが、諸葛亮は立ち去るといって聞かない。二人は已む無く諸葛亮を抱きかかえて拉致するように城へ戻る。
諸葛亮は戻ったものの、屋敷に引きこもり関羽と張飛には会おうとしなかった。そこで劉備が出向きとりなし、ようやく諸葛亮と関羽・張飛は和解する。しかしこれは二人の性格を熟知した諸葛亮の大きな芝居であり、釘を刺すことを目的としていた。諸葛亮は劉備以外の目上の者には傲慢なところがある関羽の性格に、乱暴だが素直なところのある張飛よりも危機感を抱いていた。
呉では劉備を逃がしてしまったことから次の策を立てる必要があった。江東では孫権に周瑜、魯粛、呂蒙が揃い詮議を行っていた。そこで出た答えは、曹操に対し劉備を徐州牧に任じるよう申し出ることだった。これによって曹操に対し、孫権と劉備の同盟関係を強く印象付けるためである。そこで曹操は、荊州の領内の南郡と江夏の太守として孫権は以下の周瑜と程普もあわせ任命した。これで劉備の領内に混乱が起こる事を目論んだのだった。この事態に、周瑜は魯粛に頼んで南郡と江夏から立ち退くように劉備に申し出る。かつて荊州は借りたものと劉備に認めさせた魯粛は、周瑜が最終的に劉備を討つという目的に同意するのだった。
■第57話「周瑜の死」
魯粛は南郡と江夏を明け渡すように劉備や諸葛亮に申し出るが、荊州の要所として譲れないことを諸葛亮は重ねて主張。そこで魯粛は早く西蜀を征伐して領土とし、その代わりに荊州を返還するように意見した。しかし西蜀を治める劉璋は同じ血族であるとして攻めることを劉備は躊躇していて。そこで魯粛は周瑜が西蜀を代わりに攻めるので、攻略した暁には荊州と交換して欲しいと申し出る。諸葛亮もここまで主張されてはこの案を呑まざるを得なかった。周瑜は素早く軍を配し、西蜀を攻める案を立てた。しかしその作戦を見た諸葛亮は、軍が荊州を経由して西蜀に向かうことから、その途中で劉備軍を襲う構えである事を見抜く。
病が未だ癒えぬ身ながら、周瑜は荊州攻略のために必死で軍を率いる。その姿に、これまで意見が対立することもあった魯粛は心を共にして周瑜の策を支援する事を誓った。そして周瑜軍は荊州の城を攻略した。ところが場内では既に迎え撃つ準備が整っていただけでなく、関羽・張飛・趙雲らが率いる軍勢も周瑜軍を目掛けて襲ってきた。圧倒的な兵力に周瑜軍は撤退を余儀なくされた。周瑜は陣営に戻ったものの、既に四方を劉備軍に囲まれていた。そんな中、諸葛亮から周瑜に当てた書簡が届く。そこには周瑜の策を見抜き、兵を引くなら奪った兵馬は返却するといった内容がしたためられていた。文面から皮肉を感じたものの、周瑜は既に兵を引き上げる他はなかった。
江東へ戻った周瑜は病の床から起き上がることはなかった。孫権が見舞いに訪れた時、周瑜は自分の後を魯粛に託したいと孫権に伝えた後、諸葛亮と同じ時代に生きた事を呪いながら息を引き取った。周瑜を失った悲しみを抱えながら、孫権は魯粛の屋敷を訪ねて周瑜が後継者として魯粛を指名した事を伝えるのだった。
<第58~60話みどころ>
第4部からは孔明と並び称される鬼才・ホウ統が登場する。また、長く劉備と孫権の関係が描かれていたが、場面には再び曹操とその周辺の様子も登場する。曹操は未だ圧倒的な権力を振るっていたが、時代は徐々にその子たちへも息を掛ける。英明さを誇る司馬懿がどう関わってくるのか、今後の布石となるシーンも次々に登場する。
「三国志Three Kingdoms」は月曜から金曜の午後5時から放送。作品オフィシャルサイトでは予告篇とダイジェスト動画を公開中。
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