彰義隊に身を投じる万二郎と見守る良仙の運命は…ドラマ「陽だまりの樹」最終回予告動画と前回のあらすじ-NHK

2012年06月22日07時10分映画

6月22日、NHK・BSプレミアムは時代劇「陽だまりの樹」最終回を放送、良仙(成宮寛貴)は意識の戻った綾(大塚千弘)と万二郎(市原隼人)の祝言をする事を提案したが、幕末という時代の波は若い二人を翻弄する。万二郎はようやく言葉を発し、動けるように回復した綾と祝言を挙げるが、その夜に万二郎は綾に離縁状を渡す。万二郎は彰義隊に加わるために上野へ向かうとして家を出て行ってしまう。

■第11回「運命の分かれ道」
幕府は長州征伐のために軍を組織、その一員として万二郎は出征することとなった。しかし綾(大塚千弘)は一向に動く事も口を開く事もなく、万二郎はその介護を母・おとね(池上季実子)に託して出立した。おとねは夫の仇の妹である綾を許すことは出来ず、その後一切の世話を放棄した。
万二郎は陸軍で再会した西郷隆盛から薩摩に来るように求められる。倒幕を志す西郷に対し、万二郎はあくまでも幕府を改革することが重要として西郷の申し出を断った。その頃万二郎の屋敷では、おとねが綾に恨み言を並べ立てる日が続いていた。時折良仙が診察に訪れていたが、痩せた様子が見られてもおとねは平静を装っていた。
その頃、万二郎は土佐を脱藩した坂本龍馬という浪士と出会う。酒と女が好きな龍馬を見て、万二郎はふと良仙を思い出すのだった。龍馬は幕府はもうおしまいだと主張し、新しい国づくりへの意気込みをとうとうと語った。はじめは不愉快に思った万二郎だったが、その意見が幕府の要人である勝海舟のものだと聞かされて万二郎は激しく動揺する。そこへ幕府からお達しがあり、農兵たちが狼藉を働いたこと、そして龍馬と密通の疑いがあって任を解かれて江戸に呼び戻される事になってしまう。

江戸では綾が日に日に衰弱していった。流石に異変に気付いた良仙は、綾を療養所に移すと主張する。しかしおとねは綾を家から連れ出すことを拒否した。そんなおとねに良仙は綾の診察に毎日訪れることにする。おとねはやせ細っていく綾を前に、万二郎が愛する綾への憎しみと人としてのあり方に揺れていた。おとねは涙に暮れながらも、再び綾に食事を与えるようになった。そんな頃万二郎が江戸に戻ってきた。久々に万二郎と酒を酌み交わした良仙は、医学書で綾のような患者が意識を取り戻したという症例を見つけたと報告し、望みはあると励ました。
謹慎処分の万二郎は、剣の稽古や何気ない日常のあれこれを綾に語りかけ続けた。綾の頭の中はしっかりしていて、何もかもわかっているが体が動けないだけだろうという考えを語る万二郎に、おとねはとうとうこれまで食事を与えなかった事を告白し、涙で謝罪した。
時は過ぎ、幕府は第二次長州征伐を行った。軍医として戦地へ赴くことになった良仙は、旅立つ前におつね(大塚シノブ)の前で戦は嫌いだとわがままを言う。戦地での良仙は、自らが治療した兵士が再び死にに行く事に空しさを感じていた。そんな時、良仙は流れ弾に当たって負傷してしまう。何とか帰京した良仙におつねは軍医を辞めるように訴えるが、戦地で傷を負って初めて兵士の気持ちが分かったという良仙は、これからも軍医を続ける事を決意した。
世は倒幕の気運がますます盛り上がっており、万二郎は幕府の改革が急務だとして同志たちと夜な夜な談義を重ねていた。そんな万二郎に困り果てたおつねは、その不安を綾に語りかけるしかなかった。その時おとねは行灯の火を綾が見たような気がした。驚いて万二郎が駆けつけると、綾は動きはしないものの、動くロウソクの火に合わせて視線を動かしていた。綾の容態に喜んだ万二郎はそれを報告しに良仙を訪れ、同時に幕府の重役たちを暗殺して改革を断行することを打ち明けた。反対する良仙だったが、死ぬ気で幕府を変えようと決意する万二郎を前に掛ける言葉を失ってしまう。

<最終回みどころ>
上野戦争といえば、幕府終焉の象徴ともされる幕府対新政府の内乱である。幕府勢力の中心となった彰義隊こそ、倒れかけた大樹を支えたいとする万二郎の志に相応しいものだった。政治的には主張の無い良仙は、ただ友人として万二郎を見守るしかない。幕末の若き青年たちの友情とそれぞれの信念を描く青春ストーリーがついに幕を閉じる。綾、そしてかつて思いを交わしたおせき、母のおとねといった女性たちの心情もどう揺れ動くのか見守られる。

「陽だまりの樹」最終回は22日(金)よる8時から放送。予告動画は番組公式サイトで視聴出来る。第11話「運命の分かれ道」のオンデマンド配信は210円(税込・視聴期間:購入後1日)、購入期限は6月29日まで。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中、見逃し見放題パック(月額945円・税込)の対象となる。

陽だまりの樹|BS時代劇

NHKオンデマンド 陽だまりの樹

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