蜀攻略に動かぬ劉備、小妹との別れ…ドラマ「三国志Three Kingdoms」第63~65話みどころと前回までのあらすじ-BSフジ
BSフジの中国時代劇「三国志Three Kingdoms」は27日に第63話「張松、辱めを受ける」、28日に第64羽「張松、地図を献ず」、29日に「江を遮り阿斗を奪う」を放送する。西川(蜀)を治める劉璋に反発する家臣・張松の動きが劉備の運命を大きく変えるきっかけとなる。当初は曹操につくと考えた張松は曹操から軽んじられるものの、その帰りに劉備らから歓待を受ける。
■第61話「曹丕に罪を問う」
黄奎は馬騰と密通して奇襲を掛ける際、城門を義弟の苗沢に明けさせる手はずをととのえる。黄奎は苗沢に馬騰から松明の合図があったら城門を開けるように指示する。しかし黄奎の愛人と関係のあった苗沢は黄奎を邪魔に思い、その内容をそのまま曹操に伝えてしまう。これにより馬騰の奇襲を知った荀彧は許チョ、徐晃らを配して馬騰らを仕留めるのだった。黄奎には鞭打ちをされながら尋問が行われ、関係した者の名前を全て書き記すように命じられる。記し終えた黄奎は近くにあった大刀に自ら首を打ちつけて自害する。黄奎の記した書を見ると、その最後には曹丕の名があった。荀彧はこれを曹操に告げるものの陥れる罠ではないかと推測する。しかし曹操は自分が亡くなって一番利を得るのは嫡男である曹丕だとして疑いを緩めなかった。
この動きは曹丕にも伝わり、動揺した曹丕は城外に住む司馬懿を訪ねて助言を求める。曹丕が謀反を黄奎と通じて叛乱を起こしたのでは無いと確認を取った司馬懿は、自らがもっとも尊敬するのが曹操であると明言した上で、どんな事があっても黄奎との関係を否定すること、黄奎と曹植が通じていると主張する案を授けた。そこへ許チョからの迎えが着き、曹丕は曹操の前へ連行される。
曹操は曹丕に対して尋問を始める。黄奎と通じているという前提で話を進める曹操に対し、曹丕は一向に面識が無いと主張する。曹操は黄奎が死んだ事を伏せ、隣室では家来にムチの音と悲鳴を上げさせて拷問が続けられているかのように装った。黄奎がさも尋問中であるように見せかけ、曹操は曹丕に対して黄奎が自白する前に真実を告げよと命じる。それでも曹丕は関係を否定、更には黄奎は曹植の食客であると言い始める。才あふれる曹植を推している曹操はこれに激怒、刀で曹丕の髷を切り落として責め立てるが、怯えつつも曹丕は一向に関係があると認めない。曹丕の証言を確認するように荀彧を下がらせた曹操は、曹丕に囲碁の相手を命じる。その間も否定し続ける曹丕に業を煮やした曹操は、これから手にする碁石が偶数か奇数かで曹丕の処罰を決めるといい始める。奇数ならば潔白、偶数ならば二心があるとして処刑という内容に、曹丕は恐れおののきながらもそれを受け入れる。目を固く閉じて震え上がる曹丕を前に、掴んだ碁石を数え始める曹操。一つ、また一つと碁石が置かれ、その音に曹丕は固唾を呑む。その様子を見守りつつ碁石を数えていた曹操の手には六つの石。しかし最後まで否定し続ける曹丕を前に、曹操はこっそり碁石を一つ足し、奇数だったので曹丕は無罪とかたをつける。そこへ荀彧が、黄奎が曹植に女を紹介していたことを裏付ける証拠を発見し報告、曹操は笑ってその場を去る。
一連の事が終わった曹丕は司馬懿に顛末を話し、曹操の意図することを説明してもらうよう司馬懿に求める。これは曹操が曹丕に対してその胆力を試していたものであり、しらを切り続ける度胸があるかどうかを見極めていたものだと司馬懿は語る。曹丕は曹操の考えを全て見通している司馬懿に改めて感服する。その後曹操は苗沢も不義密通で処刑するのだった。一方、渭水では馬騰の息子・馬超と韓遂による西涼軍との戦いが始まろうとしていた。
■第62話「衣を脱ぎ馬超と戦う」
渭水にて馬超軍と対決した曹操だったが、馬超の猛攻に敢え無く敗走、曹操はひげを切り落とし顔を隠して単騎で逃亡。一時は馬超に発見され危うい場面もあったが、許チョの救いを得て命からがら人知へたどり着く。再び作戦を練り直した曹操は背後から奇襲を掛ける策を立て、徐晃に背後からの軍勢を任せた。曹操は渭水に陣を築こうとするが、馬超軍は木材を焼き払いそれを阻止。乾燥したこの地方特有の土は土塁を築くのには不向きだった。しかし冷え込みが厳しい時期である事に気付いた曹操は壁面に水を掛け、翌日には氷で固まった城壁を作り出す事に成功する。かくて軍隊線も難航することは必至となり、馬超と許チョによる一騎打ちが行われる。150合斬りあっても決着はつかず、とうとう馬を交換する程にまで長引いた。そこへ徐晃の奇襲隊が到着し、それを見計らって曹操が責め立てる。体勢を崩した馬超軍は敗走し、結果として韓遂は曹操との一時和睦を提案、馬超もしぶしぶそれを受け入れる。
しかし和睦交渉に際して曹操がわざと韓遂に親しげに言葉を掛けるなどの態度を取ったために馬超は韓遂と曹操が通じていると誤解し、内部分裂にいたってしまう。部下たちを切りつける馬超、そして曹操暗殺を企てるも馬超の反発にあう韓遂は行き場を失ってしまう。
<第63話~65話みどころ>
曹操が西涼との戦いを行う間、周辺事情も刻々と変化する。そして劉備が征するべき土地である蜀の動きが大きく情勢に変化を与える。同じ姓の劉璋が治めることで仁義を重んじる劉備は西川攻略に対して動こうとしない。劉備の長所である仁義を重んずるところに縛られてしまう事に歯噛みする諸葛亮ら周辺家臣。そこへ劉璋を当てにできない家臣の張松が登場、その存在は蜀攻略の契機となる。そしてその動きは呉へも伝わり、劉備との戦いを決意した孫権は劉備の妻となった小妹を呼び寄せる手はずを整える。
「三国志Three Kingdoms」は月曜から金曜の午後5時から放送。作品オフィシャルサイトでは予告篇とダイジェスト動画を公開中。
ドラマ「三国志」公式サイト
BSフジ「三国志Three Kingdoms」
※ドラマ「三国志」はこちらで特集⇒【「三国志」を2倍楽しむ】メニューへ