劉備、ついに蜀侵攻の意を決す…ドラマ「三国志Three Kingdoms」第66・67話と前回までのあらすじ-BSフジ

2012年07月02日12時01分ドラマ

BSフジの中国時代劇「三国志Three Kingdoms」は2日に第66話「落鳳坡」、3日に第67話「劉備、益州を領す」を放送、ホウ統は自らの死を以って劉備に攻略の大義名分を作り出す。

■第63話「張松、辱めを受ける」あらすじ
曹操による「離間の計」で馬超は韓遂を疑い、ついにはその腕を切り落とし内部分裂に陥る。その隙に曹操軍は襲撃を仕掛け、渭水の戦いは曹操軍の圧勝で幕を閉じた。
一方、益州の都、成都。西蜀を統治する劉璋は日々遊興に耽るばかりだった。周囲の情勢などまるで気にも留めない君主に対し、劉璋の家臣たちは曹操や張魯の侵攻に危機感を抱いていた。愚かな君主に委ねるよりはと、文官の張松と法正は新たな主君に蜀を統治させるべきだと考え始める。考えは同じであれど、誰を新たな主君とするかで張松と法正の意見は分かれた。張松は曹操を、法正は劉備を迎えるべきということで対立するが、現在の勢力は曹操が圧倒的に広範囲であることから張松が曹操に謁見するため許昌へ赴く。
はるばる遠くから許昌へ来た張松だったが、数年にわたって朝貢を怠っていた劉璋の部下ということで曹操は気にも留めず放置を続けた。6日間も待たされた挙句やっと張松は曹操に対面できたが、曹操は名を間違って呼ぶなど不遜な態度をとり続ける。一国の特使として威厳を保ちたい張松は腹を立てて帰路に就く。益州までの帰路、張松は荊州の近くを通りかかる。するとそこには関羽、張飛、ホウ統が張松を出迎え、劉備が張松を招きたいという意向を伝えてきた。曹操とはうってかわった丁寧な扱いに張松は感激する。そして劉備と対面し、下にも置かない劉備のもてなしにいつしか心酔していく。

■第64話「張松、地図を献ず」
張松へ対する劉備の接待は連日続き、妻・小妹の呼び出しを断ってまでも止まない。ついに張松は益州が窮地にあることを劉備に訴え、劉備こそが益州の主に相応しいとして蜀の詳細を記した地図を献上する。しかし張松の申し出を劉備は固辞、諸葛亮やホウ統が益州へ勢力を伸ばすように意見しても聞き入れないでいた。
益州に戻った張松は、曹操の無礼な扱いと劉備の人柄を賞賛する報告を劉璋に行う。その上で張松は劉備を迎え入れるべきだと主張する。しかし古くから劉璋に使える李厳と黄権は張松の意図を見抜き反対する。張松は李厳と黄権こそが張魯に通じていると劉璋の不安を煽る。かくて劉璋は法正を使者に劉備へ使いを出す。劉備は益州に入って張魯を討つことは約束したが、そのまま益州を占領することについては相変わらず首を縦に振らなかった。仁義を重んじるあまりに動かない劉備に苛立ちを隠せない関羽、張飛、ホウ統は酒を酌み交わすしかなかった。ホウ統は酒の席で劉備の心境を図り、益州を得る大義名分が必要である事を説いた。そして関羽ら旧臣たちは荊州を守り、劉備の守護は黄忠や魏延ら新参の武将に任せて益州へ赴く計画を立てる。
劉璋は張松の主張を聞き入れ劉備を自ら迎え入れることを表明する。黄権はすがり付いてまでそれをとめようとするが、振り払われてしまう。劉備が蜀に入ると国が奪われるとし、黄権は劉璋が3千しか用意しなかった護衛の兵を3万に増やすように指示する。

■第65話「江を渡り阿斗を奪う」
劉璋と酒を酌み交わす劉備だったが、ホウ統や法正から劉璋を人質に成都へ攻め入るべきとの意見に強い不快感を表す。煮え切らない劉備に対し、ホウ統は魏延に剣舞を披露しその隙に劉璋を殺害するよう指図する。魏延が剣舞を始めるが、その殺気立った様子に張仁が剣舞の相手をすると言って表に立ち、次々と武将たちが剣を交える状態になってしまう。劉備はそれを一喝して止めさせる。そして葭萌関(かぼうかん)にて張魯と馬超の軍勢と劉備軍は対決することになる。
その頃江東では、孫権が益州へ向かった劉備に対する軍議を開いていた。荊州へ攻め入りたい孫権だが、嫁いだ小妹の存在で思うようにいかなかった。その頃、大都督の魯粛は病の床にあった。孫権が魯粛を見舞うと、魯粛は体を起こして孫権に忠誠を誓い、後継者に呂蒙を推挙する。孫権たちは荊州攻略に備え、小妹を戻す策を講じる。その後、荊州の小妹に呉国太が危篤という知らせが入る。小妹の心は揺れるが、江東へ帰ることを決意する。これまで小妹宛の書状は全て諸葛亮に破棄されていたことを知った小妹は黙って江東への帰り支度を行う。
諸葛亮のもとへ小妹が江東へ向かった知らせが入り、趙雲に後を追わせた。小妹は劉備の息子・阿斗を連れており、阻止されて家臣を一喝する小妹に対し、阿斗だけは帰すように迫る。やむを得ず阿斗を残し、自害すると周囲を威圧しながら小妹は江東へと急ぐのだった。
益州では劉備の出陣を知った張魯がすぐに退却したことで、大きな被害も無く成果を挙げていた。しかしその結果に安心した劉璋は劉備への扱いがぞんざいになっていた。劉璋は劉備に早く去ってほしいという意図があることをホウ統に告げられるが、そこへ小妹が江東へ帰った事を知らされる。小妹が二度と戻ることはないであろうと察した劉備は、ホウ統と酒を酌み交わし酔いつぶれる。そして劉備は酒の場として蜀がどうしても欲しいという本音を漏らすのだった。

<第66話・67話みどころ>
積極的に勢力を拡大する事をためらう劉備に対し、ホウ統は自らの命を掛けた作戦を行う。ホウ統の深い思いを知り、劉備はついに君主としての覚悟を決める。

「三国志Three Kingdoms」は月曜から金曜の午後5時から放送。4日(水)は「2012ロンドンオリンピックビーチバレー男子日本代表決定戦」の生中継放送のため休止。作品オフィシャルサイトでは予告篇とダイジェスト動画を公開中。

ドラマ「三国志」公式サイト
BSフジ「三国志Three Kingdoms」

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