第6部「天下三分」スタート!曹操亡き後の混迷…「三国志Three Kingdoms」第74~76話みどころと前回までのあらすじ-BSフジ
BSフジの中国時代劇「三国志Three Kingdoms」は第6部に突入、13日に第74話「七歩の詩」、16日に第75話「退位を迫る」、17日に第76話「曹丕、漢を簒奪する」を放送する。曹操が亡き後世を継いだ曹丕は、天下の奇才・司馬懿を参謀に平凡であるが故に帝位に就く事を決意する。曹植が兄との確執の中で作った「七歩詩」や、献帝が再三禅譲の詔を出す場面など有名シーンが続々登場する。
■第72話「麦城に敗走す」
関羽による樊城攻撃は苛烈を極め、城内の兵糧も尽き陥落寸前だった。徐晃は第二軍として駐屯しながら出撃命令が無い事に苛立っていた。そこへ曹操自らが現れ、孫権が荊州に進軍したことを明かした上で今こそが出撃の機会だと説明、満を持して徐晃に12万の大群を授けて樊城に向かわせる。救援が来た知らせでにわかに活気付いた樊城にある曹仁は徐晃の軍と挟み撃ちをする形で関羽らに反撃を開始する。半月に及ぶ戦で疲弊している関羽軍は徐々に体勢を崩しついに東の砦を破られてしまう。東砦陥落の知らせがもたらされるも、本陣で碁を指す関羽は曹操の流言だと信じることはなく、馬良の忠告にも耳を貸さない。そこへ更に荊州が呂蒙によって陥落したとの知らせを受ける。関羽が設置した知らせのための狼煙台も見破られ、狼煙台の見張り全ても殺害された後だった。
荊州陥落を果たした呂蒙は、かつての大都督を偲び、祭壇に祈りを捧げる。そこへ孫権から派遣された陸遜が到着し、呂蒙へ関羽を殺害しないようにとの言を伝えるが、呂蒙は耳を貸さずに関羽軍の追撃を始める。
已む無く関羽軍は撤退、上京は一転し敗走する身となってしまう。徐晃たちもすぐさま追撃を始めようとするが、曹操からの関羽を殺害しないようにとの軍令が届く。軍令を守り追撃をゆるめようとする徐晃に対し、曹彰は関羽殺害の好機であるとゆずらず、魏王の子である自分に逆らうのかと徐晃を威嚇する。そこへ曹操が到着し曹彰を一喝、長く忠臣であった徐晃は曹彰十人分に匹敵すると讃えつつ曹彰を叱責する。曹操は、関羽を殺害したものが劉備の恨みを買い大軍の標的となることを示唆し、関羽殺害は呉にさせるべきだと告げる。青ざめた曹彰は跪いて徐晃に許しを請う。
敗走を続ける関羽は荊州を失ったことを改めて後悔する。全ては周囲の忠告に耳を貸さなかった関羽に責任があった。近くの拠点を頼ろうとした関羽だったが、そこを守る者達も呉に投降したと聞き関羽は気を失ってしまう。一行は程近い麦城(ばくじょう)へ進路を取る。しかしそこも呂蒙の攻撃に遭い、関羽らは十二騎までに減ってしまう。関平や周倉といった関羽の部下たちも討ち死にし、ついに関羽は呂蒙の軍勢に取り囲まれてしまう。しかし青龍偃月刀を手にした関羽を前に追ってはひるみ、近づくことが出来ずにいた。ここへ来て関羽は観念したのか、ついに自刃して命を落とす。その死を見届けた呂蒙は頭を垂れて追悼の意を表した上で、積年の思いを込めて関羽の首を取る。そこへ陸遜が追いつき関羽を殺害せぬように再度忠告するのだったが、時既に遅し…。
呉の都・建業へ着いた呂蒙は意気揚々と関羽の首を孫権に差し出す。自らの命令を無視された形になった孫権だったがその場では顔色を変えずに呂蒙をねぎらい、しかしながらこの武勲は曹操軍の助けがあってこそと告げて関羽の首を曹操へ送るように指示する。祝勝の宴が開かれたその夜、陸遜は呂蒙が病に倒れたと聞かされ、張昭に促されて見舞いに行く。すると呂蒙は息絶えており、何者かによって毒殺された事が伺えた。
■第73話「曹操薨去(こうきょ)」
呂蒙の死を見届けた後に孫権に呼ばれた陸遜は、誰が次の大都督に相応しいか尋ねられる。呂蒙の死が孫権による圧力だと察した陸遜は、戦いが終わった今、大都督という役職は必要ないと主張する。更に続けて副都督である自分を解任するよう要求した。元々文官であり、郷里に帰りたいとする陸遜の申し出を、孫権はその場では受け入れた。
その頃蜀の都・成都にいる劉備のところへ関羽が訪れた。荊州にいると思っていた関羽の突然の訪問に劉備は喜んで駆け寄るが、関羽は黄泉の国へ旅立つと行って去ってしまう。そこへ諸葛亮が現れ、悲愴な面持ちで荊州陥落と関羽の死を告げた。諸葛亮が関羽に抱いていた不安が的中した形となってしまった。関羽の死を聞かされ、劉備は取り乱すあまり倒れこんでしまう。
一方、持病の頭痛が悪化して寝込みがちな曹操のもとへ、孫権から誕生祝として関羽の首が届けられる。孫権の意図を汲んで曹操は歯噛みするが、すぐさま墓を立てて首を弔うように命じる。墓前を訪れた曹操は、墓碑に向かって思い出話を始めた。関羽がこれまでに立てた数多くの武勲を語りながら、自分の配下であればまだ生きていられたのにと続ける。万感の思いで追悼する曹操だったが、再び頭痛によって倒れてしまう。
長年の頭痛を見かねて程昱は名医・華侘を呼ぶ。頭痛を取り除くためには脳の手術が必要とする華侘だったが、自らを殺害するのだろうと疑った曹操は華侘を投獄、殺害してしまう。病の床から曹操は曹丕を呼んだ。許チョも同席する中、曹操は改めて曹冲殺害の疑いがあると曹丕を責め立てる。しかし曹丕は涙して自分は弟を殺害していないと再度主張する。最後まで曹丕を試した曹操は許チョを下がらせ、曹丕を跡継ぎに指名する。そして司馬懿を重臣として取り立てること、しかし決して心を許してはならないと言いつける。そして直属の家臣たちを全て呼びいれた上で改めて曹丕が跡継ぎであることを宣言し、曹操は息を引き取る。
魏では百官が揃って曹操の葬儀が行われた。そこへ弔問に訪れた献帝は、曹丕が魏王の位を継承した事を聞かされる。詔勅を発していないにもかかわらず、献帝はこれを認めさせられる。その上曹操の位牌に叩頭するように強要される。皇帝が頭を下げるなど屈辱以外の何物でもなかったが、既にその存在を軽視されている献帝に拒否権はなかった。激しい怒りを押し殺し、空しさの中で献帝はとうとう曹操の位牌の前に跪く。
「三国志Three Kingdoms」は月曜から金曜の午後5時から放送。作品オフィシャルサイトでは予告篇とダイジェスト動画を公開中。
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