最高の舞を求めて…ハ・ジウォン渾身の演技で挑んだ「ファン・ジニ」第21~最終回までのあらすじと予告動画
芸を忘れられないミョンウォル=ファン・ジニ(ハ・ジウォン)だが、キム・ジョンハン(キム・ジェウォン)の子を宿したことで、母として生きることを決心した…19日に感動の最終回を迎える「ファン・ジニ」、第21~24話の最終回までのあらすじと見どころを紹介!番組サイトには放送予定や作品紹介が、韓国公式サイトでは美しいフラッシュ映像や予告動画、NG集が公開されている!ドラマは月~金の毎朝8時半からの放送。
■第21話 「裁かれる愛」
ミョンウォルとキム・ジョンハンを捕らえようと兵が待ち伏せる所へ何も知らずに帰ってきたミョンウォル。そんな彼女を守るため、ジョンハンは自ら捕らわれ、コムンゴを残して都へ連行される。ジョンハンの後を追おうとするチニはムミョンに引き止められ、村人からジョンハンが託したコムンゴを受け取る。涙で受け取ったコムンゴの裏には「知音」というジョンハンが自ら彫った文字があった。この言葉の意味とは…?
拷問を受けてもミョンウォルの居所は言わず、王が直々に出向むくもキム・ジョンハンは口を決して割ろうとはしない。
一方ミョンウォルはジョンハンを救うためにあえてピョクケス(リュ・テジュン)に会い、ジョンハンを生かし彼の手で自分を処罰させれば、彼に屈辱を与えられると促す。早速ピョクケスは王に訴え、かつて寵愛したジョンハンを助けたい王は、彼に三日の猶予を与える。その間にミョンウォルの居所を自白すれば罪を許し、再び重用すると告げるが、ジョンハンはどんなに拷問を受けようと最後まで口を割らず、王に自分を見捨ててくれと言う。さすがの王も激昂し、彼を車裂きの刑に処し、刑の執行の日には盛大な宴を催すよう命じる。ミョンウォルは、最後の手段としてジョンハンの助命を直訴しようと、この宴で舞うことを決心する。ついに宴の日。処刑されるジョンハンの荷車と、宴に向かうミョンウォルの輿がすれ違う…。
■第22回 「命のゆくえ」
キム・ジョンハンに車裂きの刑が執行される頃、宮中では壮大な宴が催されていた。そこでミョンウォルは笠に顔を隠して舞う。その美しい舞に誰もが心を動かされたとき、ミョンウォルが笠をとって顔を明らかにする。詩を認めた紙を風になびかせジョンハンを想い涙を流すミョンウォル。無事最後まで舞い切ったミョンウォルの舞に感銘を受けた王は、キム・ジョンハンの刑を取り止めにする。一方、舞い終えたミョンウォルは罪人の身であり宴を汚したとして監禁されてしまう。
実はこの処遇は、ミョンウォルとジョンハンを逃がして彼らの縁を守るための王の計らいだった。だがミョンウォルはそれを断り、教坊に戻りたいと申し出る。そしてジョンハンの将来を思い、彼との縁を断つ決意をする。ジョンハンは官職に復帰するも、彼女が選んだ道を恨めしく思い、荒んだ生活を送るようになる。そんな時ジョンハンは、初めてミョンウォルが子を宿していることを知るのだった…。
■第23回 「天下の名妓」
お腹の子のことを黙っていたミョンウォルを問い質すジョンハン。その手を振り払おうとするミョンウォルは、弾みで階段から転落してしまう。結局、子は流れてしまう。我が子を死なせたと自分を責めるジョンハンを、ミョンウォルは二人が暮らした隠れ家へ呼び出す。そこでミョンウォルはコムンゴを、キム・ジョンハンは笛を奏で、亡き子を弔う。
あれほど非道な振る舞いをしていたピョクケスも、二人の愛の深さに、すっかり慈悲深い人物となり、ジョンハンを慰め、自分の子を産んだタンシムにいたわりの言葉と、子供の行く末を案じ、自分が引き取ることを申し出る。
ジョンハンは貧しい人々を治療する恵民署勤務となり、ミョンウォルは妓生の生活に戻る。ところが、ミョンウォルの名声は瞬く間に拡がる一方で、プヨン(ワン・ビンナ)はうらぶれて酒浸りに。見かねたメヒャン(キム・ボヨン)は、次の女楽行首の座を賭け勝負を行うと告げる。
ミョンウォルは、名声の独り歩きに、自分が演奏でミスしても誰も指摘してこない状況を憂い、日ごろ舞に親しんでいない人々を感銘させることこそが最高の舞だと考え、市場で舞を披露する。しかし、彼女の舞を見た儒学者ソ・ギョンドクに、ただの酒売りに過ぎぬと罵られてしまう。
■第24回(最終回)「永遠の舞」
「最高の舞はここにはない。教坊…この塀の中にいては何もみつからない」とミョンウォルは、教坊を飛び出し、最高の舞を求めて舞を見てくれる観客の投げ銭だけで食いつなごうとする。ミョンウォルは、自分を天下一の娼妓と罵った高名な儒学者ソ・ギョンドクの元へ向かうが、ソ・ギョンドクに諭され、芸を見せると思うこと自体が驕りであったことに気付き、人々の暮らしを学びながら、人々を感動させる最高の舞をめざして舞い続ける。
女楽行首の座を賭けた勝負の日。ミョンウォルが姿を現さないまま、競演が始まる。プヨンは見事に舞い切り、女楽行首はプヨンのものだと誰もが思ったその時、ミョンウォルがやって来る。ミョンウォルはみすぼらしい格好のまま舞うと言い、しかも本来用意すべき舞譜もなければ、伴奏もつけない。格式と伝統を無視したミョンウォルの舞はいかなるものなのか…。
■見どころ
今回紹介した最終章では、これまで、ミョンウォルのために無言で仕えたムミョンの正体も明らかになり、これまでミョンウォルを敵視していた妓生たちやピョクケスまでが、二人の愛に心を動かされる。
全編通して美しい映像も見どころだった本作の最終章で、筆者は、21話ラストに登場する、ジョンハンの檻の荷車とミョンウォルの隠れ潜んだ美しい花のつぼみの輿とのすれ違うシーンをおすすめしたい。この花は、ジョンハン助命する目的で、罪人のミョンウォルが宴に出演するための苦肉の策。直前まで顔をさらさないための作戦。22話で宴が始まり、つぼみが開くシーンは息をのむほどの美しさ。21話ラストから22話にかけてのこの美しい両シーンをお見逃しなく。
美しい映像に、よく練られたストーリー。異色の時代劇として見ごたえたっぷりのドラマだったが、やはり全編通してヒロインのハ・ジウォンの演技が秀逸だった。現在NHKBSプレミアムで放送中の「シークレット・ガーデン」では、ヒョンビンとのW主演でみごとな演技力とアクションを魅せてくれている彼女だが、あちらとはまた違った彼女のカリスマ演技が最高の見どころと言っていいだろう。
■最終回に寄せて
本作は、これまで、ドラマのアクセントまたはヒロインの悲惨な人生を語るため一つのエピソードとして登場することの多かった“妓生”を、“ファン・ジニ”という実在の最高の女流芸人の生涯を通して、人生、愛、友情、親子愛、師弟愛を描いた秀作。筆者は、そういう意味で本作を、「宮廷女官チャングムの誓い」と共に、“職業ドラマ”として鑑賞し、「ドラマの年表(朝鮮王朝編)」では、ブルーのグループにした。奇しくもこの2作は、同じ時代を描いたドラマ。パク・チャンファンが演じた王は、「チャングム」ではイム・ホが演じた朝鮮王朝11代王の中宗である。
BS-TBSでの放送は、月~金曜日の毎日夕方5時から放送。最終回は7月19日(木)で、20日(金)からは、ユン・ウネ、ユン・サンヒョン、チョン・イルの「お嬢さまをお願い!」を放送。
番組サイトには放送予定や作品紹介が、韓国公式サイトでは美しいフラッシュ映像や予告動画、NG集が公開されている。
ナビコンでは韓流コーナーで、【「ファン・ジニ」を2倍楽しむ】で全話のあらすじや見どころ、時代背景などを紹介していくのでドラマ視聴にあわせてチェックを。
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【作品詳細】【「ファン・ジニ」を2倍楽しむ】
BS-TBS「ファン・ジニ」番組サイト
韓国KBS「ファン・ジニ」公式サイト
■ 作品紹介
・放送:KBS、2006年
・話数:全24話
・監督・演出:キム・チョルギュ 脚本:ユン・ソンジ
・キャスト:ハ・ジウォン(ファン・ジニ/チニ役) /キム・ヨンエ(ペンム役)
チョン・ミソン(ヒョングム役) / キム・ボヨン(メヒャン役)
ワン・ビンナ(プヨン役) / チャン・グンソク(ウノ役)
キム・ジェウォン(キム・ジョンハン役) / リュ・テジュン(ピョクケス役)
イ・シファン(ムミョン役)
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