崇徳上皇の恨み未だ止まず…大河ドラマ「平清盛」第30回みどころと前回のあらすじ(放送時間変更あり)-NHK
7月29日、NHK大河ドラマ「平清盛」は第30回「平家納経」を放送、流罪となった崇徳上皇(井浦新)は後白河上皇(松田翔太)に謝罪を込めた写経を送るが、都では後白河と二条天皇の確執に平家が巻き込まれていた。二条天皇方に就く意向を示していた清盛(松山ケンイチ)に反して義理の妹・滋子(成海璃子)が後白河に嫁いでしまった事で平家は微妙な位置に立たされてしまう。滋子の兄・時忠(森田剛)は滋子の子を東宮にすべく画策するものの、これが二条天皇の反感を買い清盛は身内を処分する決断を迫られる。
<第30回みどころ>
現在、厳島神社が保管する国宝「平家納経」に関する秘話が綴られた回。「平家納経」とは平家が一門の安泰を願って奉納した経典の総称であり、絢爛豪華な装丁でも知られる。そのレプリカが厳島神社宝物館で公開されており、これからの観光シーズンで大きな注目を集めそうだ。「怨念」が信じられていた時代で追放された崇徳上皇はどのような存在になっていったのか。これを以って第二部が完結、清盛の野望がどんな道を選ぶのか、重要なターニングポイントとなる。
■第29回「滋子の婚礼」
ついに清盛は公卿の座に上り詰め、政治への参加も許される身となった。そして清盛以外の一族もそれぞれ身分を上げ、それまでの平氏という呼び方から平家と呼ばれるようになった。そんな頃、筆頭家人の家貞(中村梅雀)は病の床に臥せっていた。兎丸(加藤浩次)が持ってきた唐果物を事の外喜んだ家貞は、こんな美味しいものをいつでも食べたいが故に宋との交易を推進する手伝いを行ってきたと打ち明ける。欲こそが行動力の源であると家貞は清盛に語りかけ、やがてこの世を去っていく。
ある日清盛は美福門院(松雪泰子)に呼ばれ、目指す国づくりについて問われた。清盛は一番に宋との交易を広げ、宋の銭を使っておもしろき世を作りたいと訴えた。美福門院は清盛の考えに驚きつつもこれを支持し、同時に二条天皇(冨浦智嗣)を支えるようにと伝えるのだった。そして程なくして美福門院も息を引き取った。
清盛は二条天皇との関係を深める為、時子(深田恭子)の妹・滋子を入内させようと話を切り出す。しかし滋子は自分が好いた人でなければ嫁がないと断固拒絶した。その頃、上西門院(愛原実花)に仕える滋子は宮中に上がるうちに後白河上皇へ思いを寄せるようになり、ある日出会った後白河上皇へ、今様ばかりでなく他にぶつけられるものを見つけるようにと説教までしてしまう。生意気な滋子の態度に一瞬怒る後白河上皇だったが、同時に滋子に強く惹かれていき、二人は急速に近づいていく。数ヶ月後、滋子が後白河上皇の子を宿している事が清盛の知るところとなり、二条天皇に入内させる予定だった清盛は頭を抱える。よりによってあの、後白河に身内を嫁がせるとは…。滋子との婚礼に前向きな後白河をよそに、清盛はもちろん上西門院もこの婚礼に反対していた。滋子は生まれついての癖毛で、巻き髪は上皇の妃に相応しくないと難色を示されたのだった。滋子の容姿で上皇に恥をかかせてはいけないと必死に髪の癖を取ろうと一族の女共を中心にあれこれ試してみるものの、滋子の髪は巻き髪のままだった。とうとう滋子も婚礼をやめると言い出し、清盛はそ知らぬふりで様子を伺っていた。一方の後白河上皇も滋子が婚礼を拒否している事をしり落胆の色を隠せないでいた。その様子をこっそり伺った清盛は、何を思ったか滋子を担いで連れ出すのだった。
数日後、御所で後白河上皇と滋子の婚礼が行われることになった。童たちに導かれてやってきた滋子は、宋国の衣装を身にまとい、異国風に髪を結い上げていた。その姿は絵巻物で見る天女のようであると居並ぶ者達は大いに滋子を褒め称えた。巻き髪が十二単に似合わないのであれば宋の服を着ればよいという、清盛らしい発案だった。滋子の着付けを手伝うために厳島から駆けつけた宋人の娘・桃李も滋子に見とれながら花嫁衣裳への想いを語るが、それを聞く兎丸の心中にもなにやら芽生えているようだった…。
大河ドラマ「平清盛」第30回は29日(日)、オリンピック放送にともない総合はよる9時から放送。BSプレミアムは通常の午後6時から放送。予告動画は公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。第29回「滋子の婚礼」のオンデマンド配信購入期限は8月5日まで、210円(税込・視聴期間:購入後1日)で視聴出来る。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中、見逃し見放題パック(月額945円・税込)の対象となる。
大河ドラマ「平清盛」
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