孔明と仲達の戦い、ついに最終局面!ドラマ「三国志Three Kingdoms」第92~94話みどころと前回までのあらすじ-BSフジ
8月8日、BSフジの中国時代劇「三国志Three Kingdoms」は第92話「木牛流馬」、9日に第93話「上方谷の火、消える」、10日に第94話「星落ち、五丈原に逝く」を放送、諸葛亮と司馬懿による魏蜀の戦いがクライマックスに突入する。何かに取り付かれたかのように北伐へ挑む諸葛亮の前に立つ司馬懿という壁は厚い。前線では最重要視される食糧の補給線を巡り、2人の軍師の頭脳戦が繰り広げられる。
<第92~94話みどころ>
10日放送の第94話でついに最終回直前を迎える。「木牛流馬」は諸葛亮が発明した輸送器具とされているが、その動力については詳細な資料が無く現代に至るまで多くの時代の人々がその再現に尽力してきている。このドラマではどのように作られているかも一つの見どころとなる。近年でも、木牛流馬を作った職人のニュース(サーチナによる記事)が話題となるなど、今でもその技術には注目が向けられている。
まさに死力を尽くした諸葛亮の戦いは、後世に「死せる孔明、生ける仲達を走らす」の言葉として伝えられる程有名な逸話として残されている。最後まで神業のような戦術を巡らせた孔明とその終生のライバル・仲達の智略を見守りたい。
■第90話「曹真、敵を軽んじる」
北伐の拠点となる陳倉城を見事攻略し、蜀軍は歴戦の猛将である張コウを撃破した。しかし諸葛亮はこの後、自らの病と悪天候を理由に漢中へ撤退する。その際、落とした全ての城を放棄していくように命じられたことに、魏延は撤退による士気の低下などを理由に反発する。これを強硬に退け、蜀軍は撤退を始めた。魏の大都督に復権した曹真も、最初はこれが諸葛亮の罠であると思い息子の曹爽を偵察に行かせる。そこで実際に撤退する蜀軍を目の当たりにした曹真は大喜びして追撃し、諸葛亮が放棄した城すべてを取り戻した。一方、蜀では魏延や王平らが撤退に不満の色を濃く表していたが、諸葛亮はこれらをなだめて時機を見るように説得する。
やがて季節が移り、陳倉一帯は雨季に見舞われる。長雨で兵糧は痛み、濡れた武具も錆びて不具合が多発して魏軍の兵士たちは不満の声が沸きあがった。曹爽は撤退を意見するものの曹真はこれを跳ね除け、駐屯したままで舞妓たちをはべらせて酒におぼれる日々を送る。当然のようにこれを見越した諸葛亮は今こそと魏延に命じて陳倉城への攻撃を開始した。これまで抑えられていた反動もあり魏延の攻撃は猛々しく、対する魏軍は武具も役に立たず一気に負け戦となる。曹真は退却する途中で落馬し追撃軍の手が迫るが、そこへ司馬懿の救援が到着して蜀軍を追い払った。瀕死の曹真に手をかけられない曹爽の横で司馬懿が強く曹真の背を叩くと、曹真は吐血して絶命するのだった。これによって司馬懿は再び大都督の座に復帰する。
そして時は過ぎ231年、ついに諸葛亮と司馬懿が祁山で対決する時が来た。ここで初対面となる2人は舌戦を開始する。布陣くらべに話が及び、司馬懿が敷く「混元一気の陣」を鼻先であしらう諸葛亮は、自らの布陣を展開する。
■第91話「諸葛亮、軍を返す」
諸葛亮が提示したのは「奇門八卦の陣」だった。司馬懿もこれを幼い頃から熟知していると畳みかけ、諸葛亮はこれを破ってみよと挑発する。もし司馬懿がこの陣を破ることが出来たら今後二度と魏を攻めないとまで約束する諸葛亮の言葉に、司馬懿は軍に戻って兵たちに作戦指示を行う。魏軍が陣に侵入してくると諸葛亮は素早く陣形を変え、魏の将軍たちは動きを封じられてしまう。結果、魏の武将たちは武具を奪われ顔に炭を塗られた状態で送り返されてきた。3年後に出直して来いという諸葛亮の伝言に、司馬懿は珍しく激昂し目前の蜀軍に全軍総攻撃を命じる。平常心を忘れた司馬懿の攻撃は諸葛亮の敵ではなく、ついに魏軍は敗走する。ここで追撃すれば司馬懿を打ち取る事も出来たものの、到着するはずの兵糧が遅れたために諸葛亮は追走を断念する。
後日、兵糧が遅れたのは係の苟安(こうあん)が酒を飲みながら無駄に行軍を遅くしたためだと知り、諸葛亮はこれを棒叩きの刑に処する。本来なら斬首も已む無しの大罪ながら、苟安が李厳の甥であることなどを鑑みて刑を軽くしたのだった。しかしそんな気持ちも通じずに苟安は諸葛亮に敵対心を抱き、挙句に魏軍に捕らえられて司馬懿による離間の計に利用されてしまう。
苟安は司馬懿から持たされた密書を成都に届ける。そこには諸葛亮と司馬懿が密かに和睦したとの内容があり、兼ねてから諸葛亮に反発する李厳は好機とばかりに劉禅を言いくるめ諸葛亮を失脚させるように説得する。劉禅は前線の諸葛亮を呼び戻すが、ここで軍が停滞することは魏を討つ好機を無駄にすることとなる。引き止める姜維を留め、諸葛亮は不忠の疑いを晴らすため已む無く成都に戻る。これが司馬懿による離間の計である事を見抜いた諸葛亮は激しい勢いで自らの弁明を行う。李厳の息子の李豊は諸葛亮の無実を証明する一方で父の罪も暴き、これによって劉禅の諸葛亮への疑いは晴れる。激昂した李厳は自ら牢に入るが、諸葛亮はそれをねぎらいに酒を持って訪問する。その時初めて李厳は北伐には反対であったこと、外部から来た諸葛亮らによって自国の国政が奪われることが許せなかったと本心を吐露する。その後劉禅は諸葛亮の進言を受け、李厳を追放しその後に李豊を据えた。李厳を故郷に見送った李豊は、父がかつてない生き生きとした表情をしていたと告げる。それを聞いた諸葛亮も、故郷で余生を送りたいといつになく弱音を吐くのだった。そして時は流れども北伐が進まぬ現状に苛立つ諸葛亮は、劉禅から贈られた屋敷を封鎖し、洛陽を攻め落とすまでは屋敷に入らないと誓いを立てる。そして2日の休みが開けたらすぐに前線の祇山に戻ることを姜維に指示する。
「三国志Three Kingdoms」は月曜から金曜の午後5時から放送。作品オフィシャルサイトでは予告篇とダイジェスト動画を公開中。
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