名を上げた安兵衛に近づく紀伊國屋の真意とは…ドラマ「薄桜記」第5回予告と前回のあらすじ-NHK
8月10日、NHK・BSプレミアムの時代劇「薄桜記」は第5回「豪商紀文」を放送、予告動画と山本耕史出演によるPRメッセージが公開されている。高田馬場の果し合いの助太刀で6人斬りの腕前を見せた中山安兵衛(高橋和也)が、丹下典膳(山本耕史)らが待つ長屋に無事に戻ってきた。ある日、江戸一番の人気者となった安兵衛のもとへ一代で巨万の富を成した紀伊國屋文左衛門(江守徹)が会いたいと申し出てくる。多くの人が安兵衛に面会を求める中、安兵衛そして典膳にも運命の出会いが待ち受ける。
<第5回みどころ>
江守徹演じる紀文こと紀伊國屋文左衛門は元禄期の商人とされているが、生没年など詳細が不明で架空の人物であるとする説も根強く存在する、謎の多い人物だ。この回では、既に富豪として権力を持つ紀文を怪優・江守徹が演じる。豪商らしい贅を尽くした場面は見どころも多く、PR動画では山本も絶賛するシーンとなっている。紀文から安兵衛へ向けられた目が典膳へ移るとき、どんな出来事が起こるのか。典膳と安兵衛の運命を変える転機が映し出される。
■第4回「高田馬場」
屋敷を召し上げられた典膳は、安兵衛の紹介で長屋へ移り住むこととなった。これまで暮らした屋敷とは違い、雨漏りがして多くの町民たちが集まる長屋での生活が始まったが、典膳は興味深そうに新しい日々を迎えた。長屋ではお豊(藤本泉)が典膳の面倒を見ることとなり、典膳の食事の支度や介助、身の回りの世話も行った。浪人の身分では食いつなげない安兵衛は筆作りの内職をしていたが、典膳はとりあえずゆっくりと剣の稽古をする日々を選んだ。安兵衛は典膳の稽古の相手を務めるが、典膳の腕は片腕を失ったとは思えぬ鋭さで安兵衛は全く歯が立たなかった。そんな日々を送るうち、典膳と安兵衛は次第に心を通わせるようになる。
その頃、千春(柴本幸)は屋敷で典膳を思うあまり兄・龍之進(忍成修吾)や母・お菊(かとうかず子)と上手くいかない日々を送っていた。未だに典膳に思いを残す千春は浴衣を縫い上げていた。思い切って長屋を訪れた千春だが、典膳の住まいでお豊が典膳に按摩を施しているのを見て動揺し、浴衣の包みだけを置いてそっと去るのだった。典膳が包みに気付いた時にはもう千春の姿は無く、千春に居場所を教えたのは安兵衛だと悟り問い詰めに行く。涙ながらに典膳の居所を尋ねる千春につい教えてしまったと悪びれもせずに言う安兵衛に、典膳は人の心に土足で入るような真似をするなと叱りつける。しかし安兵衛は動じず千春との復縁を提案、怒って安兵衛の頭は空っぽだと罵る典膳に対しても松のようにひねくれ者だと返して笑うのだった。
ある日、長屋から安兵衛がただならぬ様子で飛び出していった。それは常日頃から安兵衛を案じている叔父・菅野六蔵左衛門ら三人が果たし状を突きつけられ、高田馬場で決闘が行われているためであった。叔父の助太刀のために駆けつけた安兵衛は、相手方6人を次々に倒していった。しかしこの時の傷で六郎左衛門は命を落としてしまう。そして安兵衛は奉行所に捕らえられてしまった。しかし公衆の面前で行われた決闘とあって、安兵衛の活躍は瞬く間に江戸中に広まり、ついには講談の人気演目としても取り上げられた。一方、典膳は長屋で安兵衛を待ち続け、安否が分からぬ状態に気を揉みながらも、例え打ち首になったとしても武士として死に花を咲かせたと安兵衛の事を褒め称える。武士の死に場所とは主君のためにあるが、浪人の身であれば誰のために死ぬのか。そう考える典膳の脳裏には千春の姿が浮かぶのだった。
BS時代劇「薄桜記」第5回は10日(金)よる8時から放送。予告動画はドラマ公式サイト「次回予告」で視聴出来る。第4回「高田馬場」のオンデマンド配信購入期限は8月17日まで、210円(税込・視聴期間:購入後1日)で視聴出来る。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中、見逃し見放題パック(月額945円・税込)の対象となる。
薄桜記|NHK BS時代劇
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