三国の争いを征するのは…ついに最終話!ドラマ「三国志Three Kingdoms」第95話みどころと前回までのあらすじ-BSフジ
8月13日、BSフジの中国時代劇「三国志Three Kingdoms」は第95話「司馬氏、天下を統一す」を放送、諸葛亮亡き後、最早敵は魏で自らを貶める曹一族のみとなった司馬懿の逆襲が始まる。一度は官職を辞した司馬懿だったが、その後の運命は司馬一族をこれまでの雪辱から立ち上がらせる。
<第95話みどころ>
後の魏では司馬懿の孫である司馬炎が禅譲を受けて皇帝となり、長きに渡り分裂の続いていた中国を統一することは歴史の知るところである。最終話では統一まで至る道のりで司馬一族がどう復権していったのか、その礎を築く司馬懿の様子が描かれる。これまで冷遇される事の多かった司馬一族が、どうやって後に西晋の開祖を生み出すのか。子々孫々の行方まで見通した司馬懿の采配が見守られる。
■第92話「木牛流馬」
何度と無く失脚するもののその都度復活してくる司馬懿により苦戦を強いられた諸葛亮は、ついに五度目の北伐を劉禅に上奏する。年老いた諸葛亮を見て、それを送り出す劉禅にもこれが今生の別れになるような不安を感じていた。その頃祁山の最前線では、諸葛亮の留守に魏延が魏の武将・鄭文と会い、その投降を受け入れていた。鄭文から司馬懿が北原にいると聞かされた魏延はそそのかされて出陣する。その後諸葛亮は前線に到着し、鄭文の投降は司馬懿による策略であるとすぐ見抜き、即座に魏延への援軍を派遣した。
蜀軍随一の武将である魏延を討ち取ろうとする司馬懿だったが、諸葛亮からの援軍により寸でのところで魏延を討つ事叶わなかった。司馬懿にそそのかされた罰として、諸葛亮は魏延と馬岱に棒叩きを命じたが、王平らの武将の嘆願でこれを一時預けることとした。またしても諸葛亮に妨害された司馬懿は徹底的に持久戦を決め込み、門を閉ざして守備に徹した。敵が出てこないことには戦にならず、蜀軍は度々挑発するものの司馬懿は一行に出撃を命じなかった。
そこで諸葛亮は司馬懿に宛てて女物の衣装を贈り、戦いに打って出ない司馬懿は女々しいと暗にからかった。司馬懿の側近たちはこの非礼に激怒したが、司馬懿は顔色を変える事無く着物を羽織り悠然と構えていた。司馬懿は重ねて蜀の使者と酒を酌み交わす中で、諸葛亮が激務により体力を落としているのではと推察した。一方、諸葛亮は司馬懿が出撃しない事に加え、兵糧が届かないことにも苛立っていた。そこで諸葛亮はかつて自分が設計した木牛と流馬、二種の輸送器機を実際に製作し、兵糧運搬に用いた。その頃魏軍では、諸葛亮からの度重なる侮辱に出撃を主張する部下たちを諌めるのに司馬懿が苦労していた。そして司馬懿は蜀軍の兵糧を経つことにし、実行に移す。
魏軍が蜀の輸送部隊を襲うと、そこには見慣れぬ道具に兵糧が積まれていた。初めて目にする目牛流馬に驚く魏軍だったが、これを襲撃すると蜀はたちまち退却していく。木牛流馬と共に兵糧を手にした司馬懿は、木牛流馬の性能に感嘆し、同じものを魏でも作らせて使用するように命令するのだった。
■第93話「上方谷の火、消える」
木牛流馬を奪われ、蜀の兵糧は残り3日という切羽詰った状態に陥っていた。そこで諸葛亮は魏の兵糧を奪う作戦を立てる。早速木牛流馬を使用して兵糧を運搬していた魏軍に対し、魏軍に化けた王平の兵たちが木牛流馬に備えられていた車輪が動かなくなる仕掛けを用いた。突然動かなくなった木牛流馬に困惑する魏軍を尻目に、そこを奇襲した蜀軍は労せず30万石もの兵糧を手にする。これを指揮した王平の大手柄となり、諸葛亮も久々の笑顔でこれを迎えた。
司馬懿は諸葛亮の策にかかった事に怒り、再度兵糧を奪うことを決める。蜀軍の兵糧庫が上方谷にあることを知った司馬懿は、即座に上方谷を攻撃する。そして諸葛亮は諸策を練り、逆に蜀軍を上方谷に閉じ込めることに成功する。実は上方谷に置かれていた兵糧には油や炭が仕込んであり、蜀軍が入ったのを見極めた蜀軍がそこへ火矢を発砲から放つのだった。上方谷はあっという間に火の海に包まれ、さすがの司馬懿もこれまでと思い自害して責任を取ろうとする。ところがそこへ雨粒が落ち、周囲は見る間に大雨に打たれて鎮火する。まさに命を救う恵みの雨に喜ぶ魏軍を見た諸葛亮は愕然として言葉も出なかった。
■第94話「星落ち、五丈原に行く」
これが成功すれば司馬懿を消し蜀の勝利を決定付けるものだっただけに、上方谷に降った雨は諸葛亮を心身ともに打ちのめした。ついに床に臥せった諸葛亮は、自らの死期を悟るのだった。そして諸葛亮は死を前に部隊を五丈原に移し、諸葛亮の死を悟られるように漢中へ撤退する準備を整える。諸葛亮は兼ねてから反発していた魏延を呼び、その真意を確かめる。魏延に野心ありと見た諸葛亮は、魏延が謀反を起こすことあればこれを斬るようにと馬岱に言い残す。そして諸葛亮は遺書となる手紙を劉禅に送るため、楊儀を使って口述筆記をさせる。そうして遺志を書き連ねる間に、諸葛亮は息を引き取るのだった。
諸葛亮の葬儀を終え、姜維が撤退の準備にとりかかるところへ魏延が現れた。諸葛亮の予見の通り、魏延は軍議に反して北伐続行を主張し、自らが軍権を握ろうとしていた。姜維に立ちはだかり魏延と一触即発の状態になったその時、魏延に従っていた馬岱がおもむろに剣を抜き魏延を斬りつけ、魏延は絶命する。こうして蜀軍は撤退を始めるが、この時期の撤退を怪しんだ司馬懿は自ら視察を行い、白旗が揚げられていることで周囲は諸葛亮が死んだと確信するのだった。それを尚も疑う司馬懿だったが、途中の蜀の伏兵の様子から諸葛亮の死を確信する。司馬懿は早速蜀軍の追撃に向かうが、姜維が押し出した四輪車に人影があるのを確認し、諸葛亮が実は生きていたと判断する。被害が出る前にと司馬懿は即座に全軍撤退を命じ、蜀軍はその間に整然と漢中へ撤退していく。
その夜には諸葛亮の訃報が事実であったことが司馬懿の耳に届き、司馬懿が見た人影は諸葛亮が生前に作らせた木像であることを知るのだった。死んでも尚その策に嵌められた事に司馬懿は大いに悔しがり、後世の者達は「死せる孔明、生ける仲達を走らす」と噂し続けるだろうと歯噛みするのだった。そこへ突如曹叡からの指令が届き、司馬懿は大都督の任を解かれ洛陽の都に呼び戻されてしまう。後任を務める夏候覇も時を同じく着任し、司馬懿はすぐに帰らざるを得なくなってしまう。前線では既に司馬懿を頂点とした体勢が出来上がっており、司馬懿を慕う将兵たちは涙ながらに司馬懿を見送るのだった。
「三国志Three Kingdoms」最終回は13日(月)午後5時から放送。作品オフィシャルサイトでは予告篇とダイジェスト動画を公開中。
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