ハ・ジウォンとヒョンビンの「シークレット・ガーデン」は、必然の奇跡を描いた傑作!最終回によせて…あらすじと関連動画

2012年08月20日17時20分ドラマ
(C)SBS

感動の最終回で幕を閉じたハ・ジウォンとヒョンビン主演の「シークレット・ガーデン」、見逃した方のために、第20話のあらすじを紹介!NHKの番組サイトでは18、19話のダイジェスト映像と20話の予告動画が公開されている。ナビコンの【「シークレット・ガーデン」を2倍楽しむ】では、全話のあらすじと見どころ、キャストの魅力やロケ地情報、公開記者会見の90%再現レポなどを掲載しているので参考にどうぞ。

■第20話(最終回)あらすじ
母の嘘を許せないジュウォンは母に決別の言葉を伝え、「今後はライムの男として生きる」と宣言。母の許しはもらえないが、周りはいつしか二人の味方。ライムの尾行調査をしてきた母の部下までが、ライムの味方だと告白。ライムはジュウォンの主治医にこれまでの奇跡を告白する。もちろん信じてはもらえないが…。

シークレット作り手(イム・ジョンス監督とキム・ウンスク脚本家)は、ジュウォンを呼び出し、これまで「自分がはたしたかったライムの父代わり、母代わり、そして男としての役割」をジュウォンに託そうとする。しかし、ジュウォンは、「いやだ。自分はライムの男としてだけ生きるから、それ以外の父や兄の役割はそのまま続けてくれ」とジョンスに頼む。そしてジュウォンはライムに最高のプロポーズをする。二人の入籍の立会人となったオスカーとスルは、すっかり兄夫婦のようで、新婚の二人に最高の夜のステージをプレゼントする。新婚カップルは幸せな結婚生活をスタートし、泡キス(未満)や、後半ではあの腹筋キスの逆バージョン、おそろいのあのスパンコールのジャージ姿も登場。

そんな二人は、祖父の元に結婚の報告をし、味方になってもらおうとするが、最高の奇跡を体験してしまった二人には、もうなかなか奇跡は起きない。祖父からは「母を説得するまでは決して認めない!」と言われてしまう。そんな時ジュウォンの母が倒れ、母の元に駆け付けるジュウォンは改めてライムと入籍したことを報告。それでも母からの許しはもらえず、ジュウォンは、息子として譲り受けたすべての財産を返し、その経営手腕でなんとか社長の地位にとどまることだけはできる。
いよいよ社長としての手腕が試されるジュウォンは、自分を卑劣な手段で貶めようとしたパク元常務を呼び出し、今後ジュウォンの地位を狙うようなことをしないという約束で、自分の右腕として受け入れる。

そんなジュウォンの元に、アクションスクールの面々は、ライムの兄軍団として、結婚式もしないジュウォンに文句を言いに来て、決してライムを泣かせないようにと弱腰の申し入れをする。ところが当の新妻ライムはますますアクション女優として活躍し、ジュウォンはそんな妻の怪我が心配で仕方がない。

シークレットガーデン一方、オスカーは、本格的に韓流スターとしての活動を再開し、テソンの新曲で歌手としてもやり直す。プロデューサーとしてのテソンに徹底的にしごかれたオスカーは、みごとに曲を完成させる。新曲のプロモーションビデオは、スルが監督として撮影する。ストーリーはオスカーとスルの出会い。いよいよオスカーのコンサートの日。テソンは、オスカーをスルに託し、コンサートを最後にオスカーの元を去る決心をする。髪を短くしたオスカーは新曲「涙の痕」を真心を込めて歌い、客席のスルは、メッセージボードに、「傷つけられたからと言って、オスカーを傷つけたこと」を謝る。

ラブラブのジュウォンとライムは5年の間に3人の子をもうけ、子供ができたおかげで奇跡は…起きない。依然として猛母は、孫は受け入れても息子夫婦を認めようとはしない。それでもライムはめげない。いつの日か許しがある日を待っている。今では、キル監督としてスタントマンたちを仕切るライムは、かつて自分が守られたようにスタントたちを守り、夫の財力を利用する“生きる知恵”も身につけた。

そんな2人に対して未だゴールインを見ないスルとライム。スルの浮気現場だと思って駆け付けたスルは、ここでオスカーの15年の愛の詰まった“焼き栗のプロポーズ”を受ける。
ジュウォンとライムのそばで手助けしてくれたキム秘書とアヨンにもロマンチックな奇跡が起きて、二人は結ばれる。

ドラマでは、すべての人に等しく奇跡をもたらしてくれる。ライムに失恋したイム監督の元には、ドラマ「スポットライト」「個人の趣向」映画「私の頭の中の消しゴム」)で人気の女優のソン・イェジンが訪れ、ボツになった彼の作品への協力と出演を申し出る。

誰でも一度は魔法のような瞬間が訪れる。その瞬間は愛が成就する瞬間でもあり、愛が近づいている瞬間でもあり、ともすれば、長年の夢が叶う瞬間かも知れない。ライムの言葉だ。

シガ最後にライムはジュウォンに葬儀の日に伝えに来た言葉を訊く。伝えたくて伝えられなかった言葉…。父の死を一人で受け止め泣きじゃくるあの日のライム。泣き疲れたライムを見つめるジュウォンの左目から一筋の涙と一緒に出た言葉は…「ごめん…ごめんな、ごめんね」。そのまま倒れこむジュウォンが無意識のままそっとライムの手を握る…。

シークレットガーデン■最終回に寄せて
このドラマは決してつじつまあわせの奇跡の物語ではない!最終回まで視聴したあとの感想だ。ドラマは、最愛の娘を一人この世に残して逝く父が、ぬぐいきれない未練を、自分が命を救った一人の若者に託すというストーリー。切ないまでの父の愛をドラマの冒頭では全く種明かしせず、あくまでもロマンチック・ラブコメとしてファンタジックに描いていく。その過程で、天涯孤独になったキル・ライムを中心に様々な人間模様が繰り広げられる。
シガしかし、本作は、決してライムの亡父の起こした奇跡に主人公の2人が踊らされた物語ではない。それならジュウォンの記憶をわざわざ消す必要はない。ジュウォンの母の言うように、恩を残しておいた方が、恋愛の成就ははるかに手っ取り早い。ひょっとすると、ジュウォンは葬儀のあの日、あの瞬間、ライムに運命を感じ、最後に握った手に愛を感じたのかもしれない。ライムの父は天国から、ジュウォンのその愛に、愛する娘を託してもいいのか、奇跡を起こして試したのかもしれない。

シガ一方、ライムも決して棚から牡丹餅で愛を拾ったわけではない。条件だけでなく、魂が入れ替わったことで彼の苦悩も含めて、愛すべき人物であるか、そして自分自身の生き方をも見直したのかもしれない。彼女の人生に真摯で前向きな生き方は、「男性に愛され守られる」ヒロイン像を大きく変えた。さらにドラマは、世の中奇跡はなかなか起きないこともしっかりと伝えている。ジュウォンの猛母は、5年の間に生まれた3人の孫は受け入れても、ジュウォンとライムを決して許してはいない。とらえようによっては、悲しい結末部分も描いているが、二人は、めげずに人生を前向きに生きていく。恋という「不思議の国」に迷い込んだ恋人たちがその結末を悲しい「人魚姫」とするかどうかは二人次第だと教えてくれたのかもしれない。「シークレット・ガーデン」の人気の秘密は、決して偶然ではない、必然の奇跡の魂入れ替わりと、主人公たちのポジティブシンキングにあるのかも。

ドラマの名場面を見逃した方は、「シークレット・ガーデン」のDVD-BOXとブルーレイが好評発売中!(2013年7月17日追記)

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