フェラーリ599が”黄金の右足”を護った!C・ロナウド、無傷で奇跡の生還!

2009年01月09日12時55分スポーツ

1月8日午前、マンチェスター・ユナイテッドFC所属のFWであり、世界最高クラスのスター・サッカー・プレイヤーであるクリスティアノ・ロナウドが運転していた愛車フェラーリ599が、イギリス国内にあるマンチェスター空港付近の道路のA538オルトリナム路側防護柵に激突、車体前部は大破した。

しかし、ロナウドは奇跡的にも無傷で生還!事故後、予定されていたチームの練習に事無く参加したというから驚きだ。まずはファンも一安心といったところだ。だが、ぞっとしたのは下記リンクにある、英国の報道メディアBBCが伝えている事故現場レポートの映像にて、大破した車体の姿を見たときだ。フロント部は歪に変形し、ホイールは彼方に飛んでいる。ではなぜ、C・ロナウドは”無傷”だったのか?
その答えは、実はフェラーリ599の堅牢性にある。ご存知のこと、フェラーリはイタリアが世界に誇るラテン・スーパースポーツの名門。その流麗なデザインばかりがつい先行して語られるが、いまのフェラーリ、実は安全性も凄い。フェラーリ599は限定モデル”エンツォ”と共通する6リッターV12エンジンを搭載。実に620馬力を誇る最高出力は、この流麗なボディを最高時速330km/h以上に連れて行くことが可能。つまりフェラーリ599は市販の前提として、このウルトラ・ハイスピード・パフォーマンスに見合うだけの安全性が必要とされていたのである。ボディ&シャシーは最新鋭技術が惜しみなく投入された堅牢なアルコア社製アルミスペースフレームを持ち類稀な高剛性を誇る。そして長いフロントノーズは十分なクラッシャブル・ゾーンを形成。衝突時、前部をあえて変形させることで、衝撃エネルギーを吸収。あとは頑丈なシャシーが、乗員保護を担う。たしかにBBCの映像、よくよく見ればキャビン(乗員搭載部)は変形していない。この巧みなエンジニアリングが世界の宝物、クリスティアノ・ロナウドが擁す黄金の右足を護ったのである。

クリスティアノ・ロナウドは世界でも屈指のハイスピード・テクニカル・プレイヤー。ゆえにフェラーリのようなハイスピード・カーを愛するのはわかる。でも、自身の体には気をつけて欲しいとサッカー・ファンならば願うところだ。その右足が放つボールの行方は世界を熱狂させるのだから。

ちなみにフェラーリ599の車体本体価格は日本円にして3045万円!生産台数は少ない、このハイテック・カーを購入するためにはマンション購入資金のような多額のマネーが必要とされる。うーん、ロナウドの変わりにその身を散らしたフェラーリ599へ、ひとまず合掌だ。

BBC NEWS UK : C・ロナウドのフェラーリ事故