頂点に立つ清盛の祝宴で浮かび上がる権力絵図…大河ドラマ「平清盛」第33回予告動画と前回のあらすじ-NHK
8月26日、NHK大河ドラマ「平清盛」は第33回「清盛、五十の宴」を放送、今や右に出る者のいない権力者となった清盛(松山ケンイチ)の五十歳を祝う宴席が設けられることになった。そこに集う人々は清盛を慕うものだけでなく政敵も集い、なにやら不穏な空気も流れる。しかしそれを物ともしない清盛は次々に一族を表舞台に引き立てる。
<第33回みどころ>
太政大臣の身分を使い一門の権勢を強固な体制に築き上げた清盛に対し、貴族である摂関家の藤原基房(細川茂樹)や兼実(相島一之)が嫌がらせを仕掛けられてくる。それを優雅にかわす清盛が武士の将来像をどう見据えていたか、そしてこの時代の勢力図が宴会の場でわかるところなどのポイントを押さえておきたい。
■第32回「百日の太政大臣」
清盛の権力の背景には、娘・盛子の夫である藤原基実(杉村蝉之介)の力添えが大きかった。基実の存在で藤原摂関家にも釘を刺し、清盛の威光は留まるところを知らない。当然のように摂関家内にも基房や兼実のように反発するものが現れてきた。そして後白河上皇(松田翔太)もいずれ清盛は自分にひれ伏すときが来ると不敵な笑みを浮かべながら静観の構えを取っていた。ある時、上皇への献上品を持ってきた清盛は、御所で西光(加藤虎ノ介)と再会する。西光は亡き信西の腹心だった男である。西光は信西の仇でもある義朝の子・頼朝(岡田将生)をなぜ処刑しなかったのかと清盛を問い詰め狼狽させる。そして西光は上皇の側近として仕える事になった。
その頃伊豆の頼朝は、自分を監視する豪族・伊東祐親(峰竜太)の娘の八重姫(福田沙紀)と恋仲になり子を設けていた。流罪の地ながら、頼朝はひと時の幸せに包まれる。祐親が京に上り不在の間は、妻と子の時間をゆっくりと持つ事が出来た。
そして朝廷に変化が起きる。清盛の後ろ盾であった基実が病で世を去った。そして清盛を憎く思う基房が家督を継ぐ。摂関家と対立を避けたい清盛だが打つ手立てが思いつかないでいた。そこへ訪れた藤原邦綱(岡本信人)が、都と全亡き基実の持つ広大な領地を後家となった清盛の娘が継ぐことで平家の財にするようにと申し出てきた。更に義妹の滋子(成海璃子)と上皇の子・憲仁が東宮になる事で清盛に東宮大夫に就いて欲しいと要請があり、一門は安堵する。
重要な宮中行事・五節の会で、重盛(窪田正孝)らが舞を披露する予定になっていたが、宴の当日に兼実らが用意していた舞姫を追い返すという騒動が起こった。突然の出来事に重盛もどう対応していかわからずに動揺するだけだった。その頃上皇と言葉を交わした清盛は、基実の領地や東宮大夫の件が全て上皇の意図であることを知らされる。結局上皇の手の内にある事を痛感し衝撃を受ける清盛だったが、そこに現れた舞姫・祇園の女御(松田聖子)の登場に驚く。機転を利かせた盛国(上川隆也)が、祝いの客として訪れていた祇園の女御に追い出された舞姫の代わりを依頼したのだった。上皇にとっては今様の師匠でもある女御の舞いは、上皇、そして清盛の頑なな心をやわらげ、更に清盛にある決意を与えるのだった。
上皇の言葉とおり、権力の実体が無い名誉職の太政大臣に任命された清盛は、太政大臣の使える権限を用いて一門のものを次々に昇進させた。そしてその上で百日後には太政大臣を辞するという行動に打って出るのだった。
伊豆には、五節の会の警護を終えて伊豆に祐親が戻ってきた。ついに頼朝と八重姫の仲、そして子の存在も祐親の知るところとなるが、都で清盛の権勢を目の当たりにしてきた祐親はこの状態に頭を抱える。頼朝の監督不行き届きで子まで成していることを知られてはならないと、祐親は赤子の命を絶ってしまう。平家の世である時代にあって源氏の子である自分は何の力も持っていないと頼朝は現実を突きつけられ、無力感にさいなまれるのだった。
大河ドラマ「平清盛」第33回は26日(日)、総合よる8時・BSプレミアム午後6時から放送。予告動画は公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。第32回「百日の太政大臣」のオンデマンド配信購入期限は9月2日まで、210円(税込・視聴期間:購入後1日)で視聴出来る。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中、見逃し見放題パック(月額945円・税込)の対象となる。それ以前の過去放送は特選ライブラリとして配信中。
大河ドラマ「平清盛」
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