京に残された重盛の苦難…大河ドラマ「平清盛」第37回予告動画と前回のあらすじ-NHK
9月23日、NHK大河ドラマ「平清盛」は第37回「殿下乗合事件」を放送、福原に隠居した平清盛(松山ケンイチ)が日宋貿易を目指して事を進める一方で、京で一門を取り仕切る重盛(窪田正孝)に貴族ら嫌がらせが相次ぐ。平家を目の敵にする摂政の藤原基房(細川茂樹)は重盛の子たちを侮辱する行為に出たが、重盛は穏便に解決しようとする。福原の地から清盛は静観を構えるが、血気にはやる時忠(森田剛)が基房たちに反撃を企てる。
<第37回みどころ>
隠居の形を取りながらも福原にいる清盛の権力は遠い京にも大きな影響を与え続けている。未だ清盛の威光から抜け出せない重盛の苦悩や周囲の思惑など、磐石に思えた平家の結束は徐々にほころびを見せていく。
■第36回「巨人の影」
京都、鞍馬寺。源義朝と常盤(武井咲)の間に生まれた遮那王(神木隆之介)は、実の父の敵が清盛であることを知らされずに育ってきた。一方、福原に移住した清盛は千僧供養を行い、その取り仕切りを比叡山延暦寺の明雲(腹筋善之助)に依頼した。これまで反目しあっていた清盛と明雲の関係の急激な変化を目の当たりにした後白河上皇(松田翔太)は危機感を抱く。本格的に福原に居を構えた清盛は、家督を重盛に委ねて大輪田泊の改修工事に本格的に乗り出す。
そして朝廷では、清盛の妻・時子(深田恭子)の妹である滋子(成海璃子)が天皇の生母として権力を手に入れていた。その影響で平家の中でも滋子と血のつながりのある時忠や三男の宗盛(石黒英雄)が重用されていた。本来正妻の子である宗盛こそが平家の棟梁となるべきだという自論を曲げない時忠の言葉に、宗盛は心が揺らぐ。その頃伊豆では、北条政子(杏)が源頼朝(岡田将生)に強い興味を示していた。しかし父・時政(遠藤憲一)は政子が頼朝と接触することを厳しく戒めた。しかし、より一層政子は頼朝を思うようになっていく。
その年の6月、後白河上皇は出家して法皇を名乗るようになる。その際、後白河の儀式を取り仕切ったのは比叡山と対立する園城寺(おんじょうじ)の僧だった。これが気に入らない明雲は隙あらば後白河に反抗する機会を伺っていた。そんな折、後白河の側近でもある藤原成親(吉沢悠)の知行国である尾張で、比叡山と関係のある寺社が現地の役人と対立する事件が起こった。後白河は成親をかばい寺社側に非があると断言するが、これを受けて延暦寺の僧兵は強訴を起こす。そして僧兵たちが向かった先は後白河ではなく幼い高倉天皇の内裏であったことから事態は更に悪化した。
重盛に後白河から救援の要請がくるものの、重盛は清盛からの厳命で兵を動かすなと言われていたためにこれを断った。結果、比叡山に屈した後白河は一度は成親を流罪にした。しかしすぐにそれを翻し、成親の代わりに時忠を流罪に命じる。重盛は叔父である時忠の流罪を認めるわけにもいかないが、義兄である成親の身も助けたい、そして延暦寺は再び強訴をほのめかすという状況になす術もなく苦悩していた。
ここに至り、清盛が初めて腰を上げた。重盛と頼盛(西島隆弘)に出来る限りの兵を六波羅に集めるように命じ、しかし決して動かないように言い含めた。六波羅に多数の兵が集められたことは瞬く間に京に広まり、後白河は不安を覚える。そこへ清盛が六波羅に到着し、後白河は清盛に兵の意味を尋ねるが、これはいつもの兵の訓練であるとうそぶき、自分は比叡山に登山に来ただけだとそ知らぬ顔で言うのみだった。清盛の無言の圧力を感じ取った後白河は、自分が覆した裁断を元に戻し、時忠の流罪を解いた。成親は流罪こそ免れたものの、官職を奪われる身となった。この一件から、これまで平家寄りだった成親は平家に対して恨みを抱くようになる。清盛の登場で何とか解決したのこ事件は、平家は清盛がいないと何も出来ないと印象付けることにもなってしまった。
大河ドラマ「平清盛」第37回は23日(日)、総合よる8時・BSプレミアム午後6時から放送。予告動画は公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。第36回「巨人の影」のオンデマンド配信購入期限は9月30日まで、210円(税込・視聴期間:購入後1日)で視聴出来る。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中、見逃し見放題パック(月額945円・税込)の対象となる。それ以前の過去放送は特選ライブラリとして配信中。
大河ドラマ「平清盛」
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