今夜、地域治療に賭けた青年医師の奮闘を小池徹平が熱演した実話「ドロクター」、感涙の後編を放送!見逃し配信-NHK

2012年09月23日12時00分ドラマ

今夜(30日)の10時からのNHKプレミアムドラマは、ロックとプロレスが大好きな若い医師がへき地医療の現実に直面し、もがき苦しむ中で、人々との絆を深めてゆく感涙の実話ドラマの後半、小池徹平ふんする中村医師が赴任してから12年後の物語が描かれる!見逃し配信は、NHKオンデマンドにて24日より視聴価格210円で。

小池が演じるのは、地域医療に貢献する実在の医師・中村伸一氏。海と山に囲まれた自然豊かな町・福井県おおい町名田庄地区の医療を一手に担う診療所、名田庄診療所所長。
16日に放送されたドラマ前半は、結婚間もなく福井県の山あいの小さな村に、新妻(木村文乃)とともに赴任した中村伸一医師(小池徹平)が、ちょっと風変わりな“村の生き字引”六さん(イッセー尾形)に導かれ、新生活をスタートし、日々失敗を重ねながら、ほんの数年の腰掛のつもりが“村でたった一人の医師”としてしての意識が芽生えるまでを描かれた。
ドラマ前編紹介記事

今夜の後編は、中村が福井県の山あいの名田庄村に赴任して12年の歳月が過ぎた時代を描く。「家族にみとられて家で死にたい」と願う村人たちの切なる願いに触れた中村は、そのための体制を整備し、全国的にも注目される成果を上げていた。そんな中、信頼を寄せる新海看護師(渡辺真起子)の父親をはじめ、大切な人々の最期を次々とみとることになる。医者の宿命とは言え、深い悲しみに沈む中村。その中村を、病が襲う…。
前半では、小池の持つ明るく優しいイメージをうまく表現し好演したが、12年の時が流れ、医師としてもベテランになる40代を小池がどう演じるのか、ドラマの放送が待ち遠しい。

本作は、「病ではなく人を診る」ことをテーマに、村の気候や風土、暮らしは熟知し、患者のほとんどは顔なじみの中村医師だからこそできる「地域の医療」を優しく描いている。中村はきっと治療をしながらも、患者だけでなく家族やその近所に住む人々を頭に思い浮かべながら治療しているのだろう。
ドラマを視聴して、「こんな医師がいれば…」と思う視聴者も多いはず。冒頭でも紹介したように、中村医師は実在の人物で、現在も地域住民の命と健康を守るために今も日夜奮闘している。

中村氏は、2009年にNHKの「プロフェッショナル」にも出演し、自らを「名田庄の専門医」と呼び、「症状や痛みを抑えることがすべてという治療ではなく、患者一人一人がいきいきと過ごすためには何が必要かを考える」医療を紹介した。だからこそ、膝痛に悩まされながらも、グランドゴルフが生きがいのお年寄りには、安静を言い渡すより、痛み止めを打ちながら、趣味を続けさせる方を選択するのだろう。患者の趣味、嗜好、生活、そして人生そのものを知り、共感しているからこそ出来る「地域医療」の素晴らしさを実践している。
中村医師が運営しているブログ

できれば、こんな医師のいる村で暮らしたいものだが、全員でこの村に押し掛けるわけにもいくまい。
実在の中村氏は今も、地域の治療にあたる傍ら、ドラマの原作にもなった「寄りそ医」や「自宅で大往生」など地域医療に関する著書を出版したり、「地域医療推進シンポジウム」などで講演するなど、地域住民と行政、医療者が支えあう関係の地域医療を目指して日夜奮闘している。せめて、こうした現実を見定めた医師が多く育って、日本各地に「○○村、○○町の専門医」が増えてほしいものである。

実在の中村医師が勤務する名田庄診療所は、福井県大飯郡おおい町にあるが、ドラマは茨城県小美玉市にある白河診療所がロケに使われた。地元の方々が大勢エキストラとして参加し、和やかな雰囲気の中撮影されたとのこと。茨城で行われるロケ情報などを紹介するWEBサイト「いばらきフィルムコミッション」には、撮影の際の写真などが公開されている。気になる方はこちらでチェックを⇒いばらきフィルムコミッション|「ドロクター」ロケ情報

もう一度人を信じたくなる、そんなドラマ「ドロクター」の後編は、今夜10時からNHKBSプレミアムにて放送される。前回見逃した方は、NHKオンデマンドで見逃し配信をしているので、後編放送までに視聴されては?後編も明日24日より見逃し配信される。

NHKBSプレミアム
NHKBSプレミアム「ドロクター」
NHKオンデマンド|プレミアムドラマ「ドロクター」(前編)
NHKオンデマンド|プレミアムドラマ「ドロクター」(後編)

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